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What's Ubiquitous?

内田洋行のユビキタスはいろいろな「場」を創ります

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快適 IT技術の進化に合わせて「場」をカスタマイズ建築的な仕掛けに頼らず、可変的・即輿的に「場」を構築していく

SmartPAOという「場」の実現

内田洋行は、今後の情報利用空間は以下の点が重要であると考え、その課題への取り組みの一つとして、慶應義塾大学 環境情報学部 徳田研究室と協同で様々な研究開発を進めています。

  • 様々な情報機器を使いこなすためには、まずそれらを上手く空間の中に設置出来ること。
  • 「建築・建具・家具」等の空間構築要素と、「情報機器・ソフトウェア・コンテンツ」等の情報技術要素は全く異なる進化速度を持っていますが、情報利用空間において、それらをうまく融合させていくために、それぞれの変化・進化に独立して対応できるようにすること。
  • 使う人や利用シーンに応じて各機器を連携させ、自然で使い易いものとすること。

我々の周りに日々増え続ける様々な情報機器は、便利ではありながらもそれらを使えるようにするまでには色々と手がかかっているのが現状です。また、その設置や変更においても面倒な点が沢山あります。

そんな「不便」を「快適」に変えるために・・・。

  • 機器を自由な場所に設置したり、バージョンアップをしたり、配線をつなぎ変えたり・・・、ということが簡便なフレームとパーツ群
  • コンピュータを意識せずに簡単に操作できたり、新しい機器やアプリケーションが増えてもきちんと連携してくれるシステム
を開発中です。

SmartPAOに組み込めるデバイス例

マウスを合わせると機器の説明が表示されます


慶應義塾大学 環境情報学部 徳田研究室

  1. 1.プロジェクター ここから投影面にPCなどから映像が投射されます。頭上の柱に金具一つで固定されているため、買い替えや故障時などでもすぐに取り替えることができます。
  2. 2.ライト 各ライトのon/offや明るさの調整をすることができます。PCでの操作はもちろん、タッチパネルでの直感的な操作も可能です。
  3. 3.フレーム 空間を形作る柱です。部屋の中にもう一つの部屋を作ることで、天井を含めた全方位、ユーザーが手を加えられる空間となります。
  4. 4.プロジェクタ投影面(ガラス) ガラスの種類によって、投影画像を透過させたり、投影面がホワイトボードを兼ねたりすることができます。
  5. 5.プロジェクタ投影面(布) 伸縮性に優れた素材のため、布でありながら投影に適した平面を作ることができます。また、布を通した光は柔らかくなるため、全体的に硬質な雰囲気を和らげる効果もあります。
  6. 6.取付金具 空間を形作った柱に、モノを取り付けるための金具です。柱の形が共通なため、どの方向にも同じ金具で取り付けられるのが特長です。
  7. 7.落葉松(からまつ)天版テーブル 厚みある自然素材(落葉松(からまつ)無垢材)を用いたテーブルです。空間の質を高め、空間の雰囲気をに柔らかさを加えます。
  8. 8.小型センサーノード 外気温や照度などを感知できる機能、計算機能、通信機能などを併せ持つ機器です。機器同士がアドホックに通信することもできます。
  9. 9.ノートPC 複数台のプロジェクターをどの投影面に映写するか、1台のPCから全て制御することができます。
2.ライト3.フレーム4.プロジェクタ投影面(ガラス)5.プロジェクタ投影面(布)6.取付金具7.落葉松(からまつ)天版テーブル8.小型センサーノード9.ノートPC


株式会社 内田洋行

  1. 1.インタラクティブユニット ホワイトボード上に書いた文字や図形をリアルタイムにパソコンに取り込むことができます。さらにパソコンとプロジェクターをつなぐことで、ホワイトボード上でアプリケーションの捜査ができます
  2. 2.タブレットPC 弊社開発のソフトウェアをインストールすることで、ユーザーに応じて使える機器を判断し、操作可能にします。また機器の入れ替えがあってもソフトウェアで対応できます。
  3. 3.PCセレクター パソコン6台までの入力信号を切り替えることができます。切替ボタンを押すことによって、赤いランプが点灯するので、どのパソコンの画面が表示されているかがすぐにわかります。丸くてスケルトン仕様のユニークなデザインです。
  4. 4.タッチパネル 指で操作する直感的なインターフェスです。ここでは、室内の照明のon/offや、明るさの調整ができます。
1.インタラクティブユニット2.タブレットPC3.PCセレクター4.タッチパネル

SmartPAOで実現している情報利用空間例

これらの空間には、複数台のプロジェクター、照明、スピーカー、センサー、プリンター、カメラなどのハードウェアとそれに付随するPCが設置されており、様々な形態でのミーティング、情報共有に対応しています。

しかし、同時にハードウェアの操作、PCの操作というものはどうしても操作がわかりづらい部分があり、たくさんのハードウェアを設置すればそれだけ機器の操作も煩雑になってきます。

そこで、ソフトウェアの面から、そのハードウェアの煩雑さを軽くしていこうという取り組みを行っています。
現在開発中のソフトウェアでは、ハードウェアの操作や管理を一元的に扱うことが可能になっています。
これまでのようにそれぞれの情報機器を操作するのではなく、この空間を操作するというイメージです。

一例として・・・

  • 一台のPCからタッチパネル、タッチペンを使って複数台のプロジェクターを制御し、複数のスクリーンに別々のコンテンツを投影し、制御することができます。その際、コンテンツは無線で転送できますので、面倒なケーブルの接続などは必要ありません。
  • 照明やスピーカーも同じPCから無線で制御可能です。プレゼンなどの用途に合わせて、空間を演出できます。
  • 同じソフトウェアをインストールしているPC同士ならファイルのやり取りも可能です。ミーティングの効率向上に貢献します。
  • デジタルカメラでガラス面にホワイトボードで書かれた、ミーティングの板書などをデータとしてアーカイブした上で、その場でプリントアウトもできます。板書をデジタルデータに変える手間なく、すぐに情報共有が可能です。

SmartPAOは、シーンに応じた環境の変化、それに伴う情報のやり取りの円滑化といった、次世代の情報インフラとしての機能を持っています。