HOME > U+(ユープラス) > 奇論・異論

 U+(ユープラス)

U+のTOPへ

中島 洋

奇論・暴論

プロフィール
中島 洋

株式会社 MM総研 代表取締役所長
国際大学理事・教授(グローコム)
1947年5月22日生。東京大学大学院(倫理学)修士修了。日本経済新聞産業部を経て、雑誌日経コンピュータや日経パソコンの創刊を担当。
のち日本経済新聞の編集委員、慶応義塾大学教授、日経BP編集委員を歴任。現在、国際大学理事・教授(グローコム)、全国ソフトウェア協同組合連合会会長などを兼務。
2003年、MM総研代表取締役所長に就任。公職として、情報化推進国民会議・専門委員会委員長、IPA未踏事業審議委員、沖縄振興審議会専門委員、ASP・SaaS普及促進協議会副会長、データセンター促進協議会副会長などを務める。

2017/07/18
第407回 さまざまな「働き方改革」
最近の日本経済新聞のトップ記事の見出しを見て、思わず手をたたいてしまった。タイトルは「休み方改革」である。働き過ぎの日本のビジネスピープルには「働き方改革」が必要である、と政府も必死に旗を振っている。しかし、この新聞のタイトルを見て、「働き方改革」は、まだ「働く」ことの意識が強すぎる、と反省した。本当に議論しなければならないのは「休み方」なのだった。...【全文>>】
2017/07/03
第406回 常識の転換、「監視カメラ」から「防犯カメラ」へ
21世紀に入ったばかりのことだが、新宿・歌舞伎町の商店街の要請で、街頭に「監視カメラ」が設置されることになって、「プライバシーを侵す危険な監視社会の到来」という強硬な反対運動が起こり、激しい議論になった。...【全文>>】
2017/06/19
第405回 メディアの交代
情報産業界では伝統ある専門紙「日本情報産業新聞」が6月をもって休刊となる。12日付の同紙が発表した。同紙によると、26日付が最終号になる。
同紙は日本の情報化進展のシンボルでもあった東京タワーのオフィス階に本社を構え、日本のコンピューター産業の発展を伝える専門紙として多彩な情報を伝えて来た。...【全文>>】
2017/06/05
第404回 医療患者情報の大量漏えいは起きたのか?
5月末、日本では改正個人情報保護法の施行によって、個人情報を匿名化してビッグデータとして利用できるルールが確立した。医療情報だけはプライバシー性が高いとして別途、厚生労働省で新ルールを策定中である。しかし、...【全文>>】
2017/05/22
第403回 猛威ふるう「身代金要求」の大規模サイバー攻撃
ゴールデンウイーク明けは「大規模サイバー攻撃」のニュースが世界中を駆け巡った。攻撃の種類は「ランサムウエア」。システムに侵入して情報ファイルを勝手に暗号化して使用できなくし、暗号を復号化するソフトが欲しければカネを払え、...【全文>>】
2017/05/08
第402回 7月24日はテレワークの日
「働き方改革」の柱の一つである「テレワーク(在宅勤務、オフィス外勤務)」の推進に新しいアイデアが登場している。連休前に政府が発表した「7月24日はテレワークの日」のキャンペーンだ。...【全文>>】
2017/04/24
第401回 シェア経済目指す新サービス
筆者がかつて奉職した慶應大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の現役学生やOBたちが新しいサービスを始めようとしている、と情報を提供してきた。「有効に活用されていない資源を役立たせる」という...【全文>>】
2017/04/10
第400回 情報化推進国民会議の解散
産業界、労・使・消費者と官庁、有識者など国民各層が集まって日本の「情報化」を促す活動をしてきた「情報化推進国民会議」(児玉幸治委員長)が「十分に使命を果たした」として、3月末に解散した。発足から32年の活動だった。...【全文>>】
2017/03/27
第399回 セキュリティー技術者育つか、「バグ報奨金制度」
筆者がSFC(慶應大学湘南藤沢キャンパス)教授時代にゼミで始めた「SFCクリップ」というキャンパスマガジンは、筆者退職後も、現在はサークルとして継続している。そのサークル卒業生はITの先端を行く高度の技術を獲得した若者が多く、...【全文>>】
2017/03/13
第398回 猛威を振るう「身代金要求」とその対策
「身代金」の要求に応じるな―ランサムウエア(身代金要求型サイバー攻撃)の被害が日本企業の間に急速に広がって、これに対して専門家は「身代金を払うな」と警告するが、攻撃を受けてしまった被害企業にとってはそう簡単には行かない。しかし、考えてみると、その事前対策については単純明快である。...【全文>>】
2017/02/27
第397回 警戒心高まる消費者
先端技術を駆使して魅力的な商品を開発する――ヒット商品を目指した単純な発想では通じない社会になった。その商品の安全性を確認する項目に「情報流出の有無」が加わった。その対象になった商品が「対話型人形」という...【全文>>】
2017/02/13
第396回 SNS利用の注意点
日常生活にすっかり溶け込んだSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)だが、利用するにはいくつか注意が必要だ。親しい知人の間の閉鎖的な空間だと思っている記事の書き込みも、実は、そのサーバーが置かれている国の治安機関が傍聴(盗聴?)しているのではないか、...【全文>>】
2017/01/30
第395回 家電製品が危ない〜〜攻撃被害広がる
たびたびサイバーセキュリティ関連の話題を取り上げて煩わしく感じる方もいるかもしれないが、それほど、サイバー攻撃が深刻な事態になりつつある。
報道によると...【全文>>】
2017/01/16
第394回 新手のサイバー犯罪 〜「ビジネスプロセス詐欺」〜
上司や取引先になりすまし、経理担当者などに偽の「送金指示」、偽の「送金依頼」のメールを送ってお金をだましとる、いわゆる「ビジネスメール詐欺」は依然として猛威をふるっているようだが、...【全文>>】
2016/12/26
第393回 便利さの陰に〜〜IoTにひそむリスクにも注意
便利さを追求することに心血を注いでいると、そこにあるリスクを忘れてしまいがちである。その深刻な例が「IoT」である。すべてのモノをインターネットにつなげる「IoT」は次の時代の夢の社会を実現するとして...【全文>>】
2016/12/12
第392回 マイナンバー流出に警戒心を
個人情報保護委員会によると、昨年10月の個人番号(マイナンバー)通知が始まってから今年9月までの1年間に番号情報関連の漏洩は149件に上るという。意外に件数が多い。マイナンバーは電子行政の基礎として、...【全文>>】
2016/11/28
第391回 「日本発」のセキュリティ技術の急進展
2020年のオリンピック・パラオリンピック大イベントは、同時に、世界のサイバー攻撃者たちの晴れ舞台の機会である。ハッカーは自己顕示欲が強いので、世界的なイベントであるオリンピック関連行事は攻撃対象として最高に気持ちを奮い立たせる。...【全文>>】
2016/11/14
第390回 長寿国ニッポンを実感
喪中につき年賀状を欠礼する、という案内が舞い込む季節になった。
そのあいさつ文をみて驚くのは、ご不幸があった親族の方の年齢が100歳を超える例が多くなったことだ。義理の伯父も5月に99歳で亡くなったが、...【全文>>】
2016/10/31
第389回 マイナンバー収集、個人事業主相手の難問
今年の1月分の支払いから、企業は「支払調書」や「源泉徴収票」にマイナンバーを付けて税務署に届け出なければならない。今年分の提出期限は来年1月末になる。マイナンバー制度が始まったときには、直接の作業は17年1月だ、などと先の話と思っていたが、...【全文>>】
2016/10/17
第388回 核融合関連研究の流出で知る日本のサイバー防衛の現実
深刻な事態である。富山大学の核融合関連の研究センターが標的型サイバー攻撃を受け、研究者の端末から情報が流出した恐れがある、ということである。幸いにも同大学によれば10月上旬に「成果は公表済みで機密性の高い研究情報はなかった」「悪用された可能性はなし」と発表したが、...【全文>>】
2016/10/03
第387回 電子社会への遅すぎる「前進」
1980年代から90年代、筆者が日本経済新聞記者として未来の電子社会について精力的にイメージを膨らませて記事を書いていた中で、住民票などの証明書類は近くにあるコンビニエンスストアに設置した端末で、24時間、365日、いつでも必要な時に取得できるようになる、と予言していた。...【全文>>】
2016/09/20
第386回 ネットが生み出す新たな「高齢者ビジネス」
インターネットとスマホによる情報交換・情報共有で、新しいマッチングサービスが誕生している。日本では規制の関係で海外ほどには市場が開けていないが、新しいタイプの自動車配車サービス(Uber=ウーバー)や...【全文>>】
2016/09/05
第385回 安全かプライバシーか?勝負あった消費者の選択
報道によると、「防犯カメラ」の普及がすさまじいようだ。量販店では2万円程度のカメラが売れ筋となって多様な品ぞろえを進めているそうだ。
ここでは「防犯カメラ」と呼んだが、周知のように、...【全文>>】
2016/08/22
第384回 想像以上に広がる「ランサムウェア」の被害
システムの中に侵入して情報ファイルを勝手に暗号化するサイバー攻撃「ランサムウェア」の被害が想像以上に急速な広がりをみせている。攻撃者は暗号を解く復号のためのキーを教えるのに金銭を要求する。情報ファイルを「人質」にとって...【全文>>】
2016/08/01
第383回 ここまで来たか? イオンが在宅店長
「ここまでできるのか」。記事を見て思わずうなった。小売り流通大手のイオンがこの春、「店長にも在宅勤務を認める人事制度を導入した」というのである。もちろん、条件付きである。新制度は、...【全文>>】
2016/07/19
第382回 AIは敵か味方か
2045年には、AIが人間のコントロールを超えて自律発展し始める技術的な特異点(シンギュラリティ)が訪れる、という不気味な未来予測が広まっているが、しかし、一般市民としては、...【全文>>】
2016/07/04
第381回 ウィンドウズ10の戸惑い
無料でのアップグレードの期限、7月29日を前にして従来のウィンドウズ利用者の間で戸惑いと怒りの声が広がった。マイクロソフトから無料のアップグレードを勧めるメッセージが画面に現れる。今回は時間がないので見送ろうと思ってそのメッセージの窓を終了するために右上のXのマークをクリックする。...【全文>>】
2016/06/20
第380回 人工知能、ロボット〜〜情報技術は人類の味方か敵か
IBMは米国糖尿病学会と共同で、同社の人工知能システム「Watson」(IBMではコグニティブコンピューティング技術と呼んでいる)を使って糖尿病関連のアプリケーションを開発することになった。...【全文>>】
2016/06/06
第379回 「ランサムウェア」の対応策
トレンドマイクロ社によると、国内で新型のコンピューターウイルス「ランサムウェア」の被害が急速に広がっているらしい。昨年1年間では650件の相談件数だったものが、今年1〜3月のわずか3か月間でそれを追い越し、740件に達したという。4倍以上の急拡大である。...【全文>>】
2016/05/23
第378回 情報基盤が導く「サービス融合」
電気(電力)の小売りの全面自由化――4月1日に電力システム改革の本番が始まったが、想像以上にいろいろな業種、業界から有力企業、無名企業さまざまな事業体が新市場に名乗りを上げている。情報システムで顧客管理を...【全文>>】
2016/05/09
第377回 透明化進める情報・通信技術〜パナマ文書から読み取ること
21世紀の情報通信技術が「正邪」の価値観の大幅な変更を要求しつつある。この1カ月の間に起きた最も歴史に残る事件は「パナマ文書」流出である。一種の内部告発だろう。世界の富豪や企業が...【全文>>】
2016/04/25
第376回 災害時に分かるITやドローンの可能性
熊本地震の犠牲者の皆さんには心から哀悼の意を表します。また、不自由な生活を送られている被災者の皆さんには、気を強く持って逆境を克服してゆくことをお祈りします。
石垣が崩れ、瓦が崩落した無残な熊本城、...【全文>>】
2016/04/11
第375回 サイバー攻撃対策に集団防御体制
大手のセキュリティ対策ソフトの幹部の皆さんと情報交換すると、「サイバー攻撃は守る側は100点満点を取ることはできない」と注意を受ける。よく耳にする「対策は万全」はありえない、というのである。...【全文>>】
2016/03/28
第374回 高速道路の速度制限引き上げ?「不法状態」を解消する裏ワザ
高速道路の速度制限を時速120キロまで引き上げることが検討されているそうだ。ニュース報道によれば、高速道路を走行する自動車は制限速度100キロでも、これをオーバーする自動車は後を絶たず、...【全文>>】
2016/03/14
第373回 Uberが日本社会にもたらしたもの
インターネットを利用した自動車配車サービス「Uber(ウーバー)」が米国を中心に世界各地で急速に広がってきた。日本でも台数限定でトライアルサービスを行った後、都内で「タクシー配車」のサービスが始まっている。利用者は携帯番号や支払い方法など...【全文>>】
2016/02/29
第372回 インターネットの落とし穴
おや? と思うニュースに出会った。経済産業省はクレジットカード会社や大手流通企業と協力して「クレジットカードの加盟店がカード情報を保存しない仕組みを作る」とともに「電子商取引サイトで買い物をする際に本人を認証する専用番号の入力を求める」などの...【全文>>】
2016/02/15
第371回 マイナンバーで何が変わるのか
新しいことが始まる時には、必ず、斜に構えて「そんなことをしても何の意味があるのか」と反対する人々がいる。「批判」であるなら議論をして「どういう意味があるのか」を説明することもできるが、...【全文>>】
2016/02/01
第370回 急務のサイバーセキュリティの人材育成
新春早々、今年の情報産業の課題を象徴するニュースにお目にかかった。「NTTや日立製作所、トヨタ自動車などおよそ40社が、「サイバーセキュリティを担う人材の育成で協力する」と発表した。昨年初め、政府にサイバーセキュリティ戦略本部が...【全文>>】
2016/01/18
第369回 マイナンバーカードをキャッシュ・クレジットカードに利用へ
高市総務大臣は「持ち歩く個人のカードは全部マイナンバーカードに統合」と将来方針を表明しているが、さっそく、キャッシュカードやクレジットカードをマイナンバーカードに収容する具体案が総務省から発表された。1月8日の日本経済新聞によると、...【全文>>】
2016/01/05
第368回 マイナンバー外部委託の流れ
マイナンバー制がいよいよスタートしたが、事前には予想していなかった大きな流れが起き始めている。「外部委託」である。マイナンバー関連事務を自社内部で行わず、外部の代行サービス会社にマイナンバーの保管や事務を委託して、...【全文>>】
2015/12/21
第367回 日本は「デジタル資源」の大国になれるか
すでに「オープンデータ」の考え方は定着しただろう。行政が蓄積してきた膨大なデータは、有効に活用することができれば大きな価値を生む可能性を秘めている。しかし、...【全文>>】
2015/12/07
第366回 サイバーセキュリティ対策の現実
このところ、サイバーセキュリティ対策を議論する研究会にいくつも参加しているが、そこで必ず確認されることがある。「完全にサイバー攻撃を防ぎきることはできない」ということである。マルウェアは...【全文>>】
2015/11/24
第365回 多様化するサイバー攻撃
大切な情報を守るのは情報社会を生きる現代人の必須事項だが、それを実行するのは並みたいていの努力ではとうてい間に合わない。サイバー攻撃から企業の情報資産を守るためのある企業研究会に出席して実感させられた。まず講師の冒頭の発言は...【全文>>】
2015/11/09
第364回 環境にやさしいグリーンデータセンター
データセンターは大量に電力を食う。地球環境の負荷を大きくする悪役である。10数年前には、サーバーの上では目玉焼きが調理できるほどに熱を発すると言われた。コンピューターセンターでは、...【全文>>】
2015/10/26
第363回 世界に取り残されるサイバーセキュリティ
「サイバーセキュリティと国際政治」の著書で話題の国際政治学者、土屋大洋慶應大学教授からサイバーセキュリティの最近の動向について意見を聞く機会があった。かつて国際大学(グローコム)で机を並べたことのある土屋教授とは、...【全文>>】
2015/10/13
第362回 クラウド産業が大きく成長
クラウドサービス企業の業界団体であるASPIC(ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム=河合輝欣会長)主催の「第9回ASPICクラウドアワード2015」の授賞サービスの発表と表彰式が10月上旬、東京・大手町の経団連会館で開催された。内田洋行の...【全文>>】
2015/09/28
第361回 マイナンバーでも、コンビニは町の情報拠点
東京都日野市が、住民票などの各種証明書について、マイナンバーカードを活用してコンビニで交付するサービスを始める、という。住民票以外では、印鑑登録証明書、課税・非課税証明書、戸籍謄・抄本が対象になる。マイナンバーカードは何の役に立つか、...【全文>>】
2015/09/14
第360回 マイナンバーのメリットの確認
また、マイナンバーの話題で恐縮だが、9月3日にマイナンバー改正案が参議院を通過し、成立したので、もう一度、ポイントを絞って考えたい。マイナンバーは、国際的に大きく出遅れた日本の電子社会を前進させるため、その基礎をなす「共通番号」を設けて、...【全文>>】
2015/08/31
第359回 マイナンバーカードの一括申請?
マイナンバー制度の利便性を高める道具の一つがマイナンバーカードである。10月第一週から国民一人一人に住民票のある住所にマイナンバーの通知カードが送られて、国民は市役所や区役所などの自治体窓口に...【全文>>】
2015/08/17
第358回 マイナンバーは「公平な社会」を目指す
中原広国税庁長官は7月下旬の記者会見で「富裕層や多国籍企業の租税回避行動に積極的に対応する」と長官就任の決意を語ったという。「租税回避行動」というのは上品な表現だが、...【全文>>】
2015/08/03
第357回 安全な社会インフラとして、マイナンバー制度の創設を
秋田市の職員がDV(家庭内暴力)を逃れて転居していた女性の新住所を加害者の夫の問い合わせに応じて教えてしまうというミスを犯していたことが発覚した。女性は住民基本台帳の閲覧制限の手続きをしてあったが、...【全文>>】
2015/07/21
第356回 サイバー攻撃〜〜盗まれる事は覚悟の対策
米国で行政職員の個人情報が盗み出される大事件が起きた。その数が半端ではない。2150万人分というから大変である。住所、氏名、生年月日などの基礎情報はもちろん、家族全員についても、...【全文>>】
2015/07/06
第355回 医療費控除、マイナンバーで〜〜中途半端だが、半歩前進
政府は来年1月からスタートするマイナンバー制度について、国民側のメリットをアピールする宣伝活動を展開している。特に医療関連では熱心である。医師会など医療関係者の間でマイナンバー導入への抵抗が強く、医療関係は...【全文>>】
2015/06/22
第354回 マイナンバーの方が安全〜年金機構事件の誤解
日本年金機構の個人情報大量流出事件に関連して、マイナンバー制について、テレビのコメンテーターなどが根本的な誤解をしていることに気づかされた。サイバー攻撃を受けて「個人情報が年金機構から流出した」ということから単純に連想して、...【全文>>】
2015/06/08
第353回 マイナンバー業務の委託〜〜中小企業の選択
マイナンバー(社会保障と税の共通番号)制度の使用開始が半年後に迫って来て、少し勉強し始めて、にわかに不安になってきた中小事業所の経営者の方も多いのではないか。勉強を始めてみると、...【全文>>】
2015/05/25
第352回 増加する個人情報流出関連の相談
消費者センターなどに寄せられる相談で、「自分の個人情報が漏れているのではないか」という内容が急増しているようだ。消費者庁のまとめによると、全国の相談窓口に寄せられる件数は、...【全文>>】
2015/05/11
第351回 自動運転への激しい潮流
連休中に、独ダイムラーが、米ネバダ州の高速道路で、自動運転トラックの走行実験の許可を得た、というニュースを聞いた。事故の多いトラックの長距離走行で自動運転が実用化すれば、...【全文>>】
2015/04/27
第350回 警告〜〜中小企業のサーバーがサイバー攻撃の踏み台に?
他人事ではない。われわれも当事者の可能性がある。インターネットを通じて情報システムに侵入して情報を破壊したり、盗み出したりする「サイバー攻撃」の実態を調査すると、...【全文>>】
2015/04/13
第349回 マイナンバーの基盤〜〜住基ネット全自治体で接続完了
2002年のスタート以来、12年余を経て、ようやく住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が完成した。3月末、最後まで接続を拒否していた福島県矢祭町は住民情報を...【全文>>】
2015/03/30
第348回 「個人情報保護」〜重くなる中小企業の義務
マイナンバー(税と社会保障の共通番号)制度の施行作業と個人情報保護法の改定作業は同時進行で進んでいるが、ともに、中小企業にとってはこれまで以上の義務を生じさせるので、...【全文>>】
2015/03/16
第347回 「生涯輝き基盤」と呼ぼう
筆者も参画している産・官・学・労組・消費者団体で構成する「情報化推進国民会議」(児玉幸治委員長)はICTを活用して少子高齢社会の課題を解決する道について検討してきた。ワーキンググループは座長の遊間和子さんをはじめ、...【全文>>】
2015/03/02
第346回 歩みののろい放送のデジタル化
筆者が日本経済新聞記者として「マルチメディアの未来」などの記事を書いていたのは1990年前後だったから、25年も前になる。当時のマルチメディアの考え方は、テレビ放送と電話を含めた通信、そしてパソコンが1つの端末、...【全文>>】
2015/02/16
第345回 緊急課題の個人情報漏えい防止策
またしても、大規模な個人情報流出事件である。米国の医療保険大手のアンセム社がサイバー攻撃を受けて、およそ8000万人分 の個人情報が流出したと報道されている。企業の情報システム担当者だけでなく、...【全文>>】
2015/02/02
第344回 農業を3次産業にする「遠隔栽培農業」
テレコムサービス協会(是枝信彦会長)が設立20周年を記念して催した「ビジネスモデルコンクール」の審査委員長を務めさせてもらった。昨年秋から今年にかけて行われた全国各ブロックの予選を勝ち抜いた19のモデルについて最終選考を先日、東京で開催したが、いくつかの優秀なモデルの中で、...【全文>>】
2015/01/19
第343回 「アノニマス」は正義の集団か悪の集団か
パリの新聞社テロ事件をきっかけにサイバー世界ではハッカー集団「アノニマス」の行動が目を引いている。日本人には奇妙な名称だが、自ら名乗っている。「匿名の」という意味の英語の形容詞で、名前の通り、正体不明の謎の集団である。時折、...【全文>>】
2015/01/05
第342回 新年から「サイバー戦争」の憂鬱
北朝鮮の独裁者をパロディー仕立てにしたコメディー映画をめぐって米国ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に仕掛けられたサイバー攻撃は、歴史的にきわめて深刻な傷跡を残した。米国政府はこれを重大な言論・表現の自由への脅威として、...【全文>>】
2014/12/22
第341回 外気利用、省電力データセンターへの期待
先日、クラウド関連のセミナーに参加した機会に最近のデータセンターのトレンドを調べてみると、少し驚かされた。最新のデータセンター、計画中のデータセンターは省電力の工夫が徹底してきている。ヤフーのデータセンター部門が新設した...【全文>>】
2014/12/08
第340回 アプリ情報収集――ツイッターへの不信
ツイッターが、利用しているスマホにインストールされているアプリ情報を収集して利用することをユーザーに通知してきて、インターネット上では「プライバシー侵害ではないか」と議論になっている。ツイッターの主張では、スマホにインストールされているアプリの種類を知れば、...【全文>>】
2014/11/25
第339回 標的型サイバー攻撃から逃れる方法
企業や政府の機密ファイルを狙う「標的型サイバー攻撃」や関係者の内部犯行による情報抜き取りなどから、重要情報をどのように守るか。かねて有力視されていた技法として「秘密分散法」による情報保護があるが、このところ、...【全文>>】
2014/11/10
第338回 火山列島は鳴動している
多くの犠牲者を出した痛ましい御嶽山の噴火には驚かされた。情報システムの関係者にとっても、火山活動への備えは大切だ。気になって気象庁の火山情報を見てみると、もっと驚いたことに、活発な活動を続けている火山が、まだ、ほかにもある。...【全文>>】
2014/10/27
第337回 治安維持か、インターネットのプライバシー保護か?
国の安全を守るために各国の情報機関は合法・違法を問わず、様々な手段を講じて多様な情報を収集しているらしい。インターネットの情報収集もその中では最も重要な手段になる。その一端を暴露したのが元米国情報機関職員エドガー・スノーデンだが、...【全文>>】
2014/10/14
第336回 急増するリスト型サイバー攻撃にどう対処するか
9月末、複数の大手運輸会社や携帯電話会社がサイバー攻撃の被害にあった。6000人から3万人強の個人情報が流出した可能性がある。いずれもパスワードリスト型サイバー攻撃(リスト型攻撃、アカウントリスト型攻撃)と呼ばれるものである。IDとパスワードを組み合わせたリストを基に、...【全文>>】
2014/09/29
第335回 異常気象に立ち向かえ!
今更、言うまでもないように思うが、やはり、ニュースに接すると思わず、どうすれば良いのか、ため息が漏れてしまう。名古屋で地下鉄の駅に雨水が大量に流れ込んでしまった、というニュースである。10年近くも前だったか、東京でも、...【全文>>】
2014/09/16
第334回 新「地方創生大臣」へのお願い
大物の石破茂前自民党幹事長が新設の地方創生大臣に就任した。政治・行政・経済・文化などのさまざまな社会資源が首都圏に集中して、日本列島は歴史始まって以来のいびつな形に変形してきている。この社会資源の一極集中は、...【全文>>】
2014/09/01
第333回 活力生む「個人情報」の正しい活用
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、その運営する共通ポイント「Tポイント」の利用規約を11月から変更するようだ。会員の個人情報の利用について、これまでの「共同利用」から「第三者提供」に変える。会員が第三者への個人情報の提供を拒否する仕組みも作る、という内容だ。...【全文>>】
2014/08/18
第332回 「人不足」は経済正常化のチャンスではないか
「人材不足」と言ったのはつい最近までである。今は「人不足」の段階に来たそうである。テレビや新聞報道によると、福島の東京電力福島原発の汚染水対策工事や収束作業、ひいては廃炉作業に至るまで、作業員が不足して、実効的なスケジュールは立てられない状況だそうだ。作業員不足の原因の1つが2020年の東京五輪に伴う土木、建設工事の大きな需要の発生である。...【全文>>】
2014/08/04
第331回 「失敗プロジェクト」は成功のもと〜〜社長賞再考
親しい大手出版社の社長から意外な話を聞き、思わず拍手してしまった。出版業界は代表的な構造不況業種で、根本的な経営の見直しが迫られている。従来の事業の継承では未来がない。これまでの常識は捨てて新しいことに挑戦し、...【全文>>】
2014/07/22
第330回 「自治体広報」のオープンデータ化
「オープンデータ」というと行政の保有するデータを市民や民間が活用できるように公開する、というイメージだが、企業や団体、組織が蓄積しているデータの中にも、市民や民間が活用すれば新しい価値を生み出せるものが大量にあるはずである。米国をはじめとして海外では...【全文>>】
2014/07/07
第329回 「地域ドメイン」の登場
インターネットのサイトの住所(URL)で「www.」の後や、メールアドレスの「@」の後に続く文字列は、「ドメイン」と呼ばれている。そのうち、最後部の「.××」と締める部分を「トップレベルドメイン」と呼んで、最も大きなグループを表示する。国であれば...【全文>>】
2014/06/23
第328回 「国際テレビ電話」の効用
私事で恐縮だが、細君が、ニューヨーク在住の娘の出産に立ち会いに行った。普段、自宅ではパソコンでメールの交換をし、インターネットを少し使う程度で済ませていたので、今回は、スマートタブレットを購入して持って行かせた。直前に操作法を教えた。メールをセットし、...【全文>>】
2014/06/09
第327回 遺伝子情報とどう向き合うのか
筆者の世代には驚きだが、今の妊婦は一定期間を経ると胎児の遺伝子チェックを受けるようだ。先天性障害がないことを胎児の段階で確かめるわけだが、もし、先天性障害が疑われる結果が出た場合、極めて複雑で深刻な状況に追い込まれる。再検査によって疑いが晴れれば安心だが、...【全文>>】
2014/05/26
第326回 マイナンバー制度の利用範囲拡大
役員を務めている団体の入退室管理用のIDカードを支給されていたが、月に1回か2回しか顔を出さないので、そのたびに持参し忘れて、扉の前から職員の方に電話して入室するのが習慣になっていた。ところが、IDカードの方法が変わった。普段利用している交通ICカードに...【全文>>】
2014/05/12
第325回 責任追及より原因追究
連休中、久しぶりにテレビを見たが、やはり興味をそそられたのは韓国の客船「セウォル号」沈没事故に関連する報道だった。犠牲者方々やご遺族には哀悼の意を捧げる。まだ、行方不明のままの家族の皆さんの心痛は察するにあまりある。さらに、その後の報道に接すると、...【全文>>】
2014/04/28
第324回 サイバー攻撃から守る、企業対応策のすすめ
情報システム投資の中で、企業がなかなか取り組みたがらない項目に「セキュリティ」がある。収益を生むような前向きの投資ではない。後回しにされ続けている。特に大企業で差が大きく、米国企業で全情報投資の8.4%を割り当てているのに対して日本企業では6.4%と2ポイントの差がある。...【全文>>】
2014/04/14
第323回 常識はもう古い〜〜超電導直流送電の世界
超電導を利用して新幹線が超高速で東京から名古屋まで飛んでゆくリニアモーターカー、というのは、いまだに人間業を越えて非効率な挑戦だと危惧しているが、北海道石狩市のデータセンターで計画中の超電導直流送電の実験は未来の「直流社会」を切り開く現実的な挑戦だと、...【全文>>】
2014/03/31
第322回 テレワーク、再度のブーム到来
「テレワーク」が再び注目されてきた。かつて注目されたきっかけは「省エネルギー・コスト節減の手法の一つ」としてである。日本のように長距離通勤が当たり前となると、そのエネルギー消費もバカにならないし、...【全文>>】
2014/03/17
第321回 ビットコインの不思議
インターネットの世界では常識では追いつけない不思議なことが起こる。「取引所」が破たんしたことで騒ぎが大きくなったインターネット上で使用する通貨「ビットコイン」も不思議な創造物である。通常の通貨は現在は国の中央銀行が発行し...【全文>>】
2014/03/03
第320回 インターネット大学の全国開放?
報道によると、文部科学省が現在は構造改革特区だけで認めているインターネット大学の運営を全国で解禁する方針を決めた。インターネット大学はインターネットで遠隔地からでも授業を受けられ、学士の資格も得られる大学である。場所だけではなく、...【全文>>】
2014/02/17
第319回 急ぐべし、「環境」の監視
冬とは思えぬ高温に汗をかいたすぐ後には記録的な降雪である。もちろん、日本だけではなく、米国では寒波と洪水。イギリスでも欧州各地でも洪水のニュースである。この異常現象は、...【全文>>】
2014/02/03
第318回 ビッグデータ活用の足音
ネットでの購買データやツイッターでのメッセージ、交換するメール、どこのインターネットの情報に触れたかのデータ(アクセス履歴)、ユーザーや端末、自動車などの位置データ、これらと関係づけられた時間データなど、毎日、毎時、毎秒、膨大なデータが生まれ、...【全文>>】
2014/01/20
第317回 東京五輪をサイバー防衛力強化の契機に
聞くところによると、ロンドン五輪では、大会を運営する情報システムに対して2億数千万回のサイバー攻撃が加えられたそうである。北京五輪の際の7倍だったという。1回ごとに7倍の増加を想定すると、東京まで後2回、ざっと50倍のサイバー攻撃を覚悟しなければならないかもしれない。...【全文>>】
2014/01/06
第316回 東京都知事選に考えること
明けましておめでとうございます。本年は明るい話題多かれと、お祈り申し上げます。当コーナーもユニークなアングルから情報社会の諸相を抉ってゆきたいと思います。さて、今年も、いろいろ願いがある。...【全文>>】
2013/12/24
第315回 防災対策、地方自治体の責務
当然のことだが、災害を防いだり、起こった災害に対して被害を抑制する「防災」や「減災」の仕事は、地域に責任をもつ地方自治体の責務である。分かってはいるが、実際に、きちんと着手できているところがどれほどあるのだろうか。...【全文>>】
2013/12/09
第314回 フリー無線LANの時代
先日出張で沖縄に出向いた。まず、那覇市でびっくりしたのは、那覇市全域のフリー無線LANサービスである。無料でWIFIが使えるのである。パスワードは「78787878(那覇那覇那覇那覇)」と覚えやすい。送信も受信もサクサクと動いた。感動である。...【全文>>】
2013/11/25
第313回 ビッグデータに取り組む覚悟
JR東日本の「IC乗車券」、というよりも「電子マネー」としての存在価値が大きくなっている「Suica」の利用記録を「ビッグデータ」として各種マーケティング情報に解析利用できるように提供する、という発表が一部の人から批判を受けて、利用を延期する事件があった。運用方法によって、...【全文>>】
2013/11/11
第312回 「盗聴」と「機密」
ドイツのメルケル首相の携帯電話の会話を米国の情報機関が盗聴していたことが発覚し、国際問題に発展している。しかし、「両国が互いに盗聴などで相手国の情報を不当に盗むことをしない」というような内容の協定を結ぶことで、一応の決着を見るようだ。...【全文>>】
2013/10/28
第311回 「情報保護委員会」への期待
日本の個人情報保護法はビジネス面からは過剰な制約が多く、関係者の間では「過保護法」と悪評だが、一方、海外から見ると、肝心なところでプライバシーの保護が不十分な上、全体の制度設計も「欠陥だらけ」と指摘されている。単に批判されているだけではなく、...【全文>>】
2013/10/15
第310回 未開のエネルギー利用技術
新しいエネルギー源として亜熱帯に生育するヤトロファを沖縄で栽培技術を確立できないか、という課題をもって熱帯植物の研究者である琉球大学農学部の川満芳信教授に教えを請いに沖縄に行った。川満教授の返答は「可」というもので、...【全文>>】
2013/09/30
第309回 気象情報
「天気予報」が「気象情報」と改称したのはいつ頃のことか。ピタリと予測が当たることを期待されて、それが予想通りに当たる頻度が高ければ「天気予報」と胸を張って言えるが、どうも、今年の予報は直前の1日、2日でもはずす。当日の朝の予報でも、...【全文>>】
2013/09/17
第308回 ネットの「民主主義」とは何だろう?
前回の参議院選挙からネットでの選挙活動が解禁され、国民の声が政治に反映されやすいインターネットの時代が来た、と喜んだが、どうも、事態は、そう理想通りには進んでいないようだ。...【全文>>】
2013/09/02
第307回 新段階入りしたクラウドサービス
MM総研が8月末に発表した「クラウド市場調査」はユーザー企業の調査からクラウドの市場規模を推定するという本格的なものだが、同時に聞いているユーザー側の「クラウド選択のポイント」の集計結果は驚くべきものだった。これまで、...【全文>>】
2013/08/19
第306回 水面下で蝕まれるネット社会
あるグローバル企業のネットワークでは、ウィルス検知やアタック検知などのインシデントが、グループ全体で1日平均、1200万件に上るそうだ。1日平均である。1200万件である。耳を疑う数字だ。もちろんこの企業ではネットワークを守る管理システムを構築してあるので...【全文>>】
2013/08/05
第305回 異常気象が平常になるリスク
1時間に143ミリも降ったというのだから想像を絶する。7月末に中国地方を襲った集中豪雨である。深さ30センチのバケツを置いたら1時間で半分、2時間で満杯になる。それが低地の川や窪地に集まると、10倍、20倍になる。都会に降ったらどうだろう。...【全文>>】
2013/07/22
第304回 ビッグデータへの期待と不安
日経BP社の予測によると、ビッグデータの活用によって、日本の製造業は2016年には12年に比べて営業利益ベースで2兆円も増加するそうである。流通業でも7200億円程度の増益が期待できるという。...【全文>>】
2013/07/08
第303回 やっと始まったネット選挙
昨年末の衆議院選後、政権を取った政府・与党が約束した「ネット選挙運動の解禁」が実現し、今回の参議院選からインターネットでの選挙活動が認められることになった。といっても、まだ、どんな不都合が生じるかわからないので、...【全文>>】
2013/06/24
第302回 台湾のコンテナ型データセンターにショック受ける
台湾はITの先端技術の採用に意欲的で、筆者にとっても学ぶべきことが多いが、先日、研究集積地域の新竹にある工業技術研究院を訪ねておおいに啓発を受けた。商用化目前のさまざまな研究成果も興味深かったが、最もインパクトがあったのが、...【全文>>】
2013/06/10
第301回 「シェア」という考え方
インターネット、ツイッター、ブログなど、個人の情報発信能力の拡大と電子的複製の容易さ、正確さが進展した、高度に発達した情報社会で、著作権をどこまで保護できるのか、というのは、なかなか難しい問題である。ことに学術研究の領域では、...【全文>>】
2013/05/27
第300回 「円安進行」の秘密が分かった
日本の経済が窮迫したリーマンショック以降に円高が進行するという、理解し難い現象が進行した。経済評論家や経済学者の皆さんは、いろいろ解説して下さったが、元経済記者の筆者には、ちっとも納得がいかなかった。...【全文>>】
2013/05/13
第299回 異常気象に備える
身近な経済現象で望ましいのは「歳時記経済」である。冬は寒く暖房器具や衣服が売れ、夏は暑くアイスクリームやエアコンが売れる。春は梅が香り、桜が咲いて花見に浮かれる。秋には名月を愛でながら酒を味わい、実りの豊かさに感謝する。さらに...【全文>>】
2013/04/30
第298回 個人情報保護への体制の強化
「マイナンバー制」の実施が現実化してきたため、再び注目されるのが、個人情報の保護である。今回の新制度検討のきっかけが年金記録の不備に対する反省だったので、とりあえずは税や年金番号の統合が焦点だろう。しかし、...【全文>>】
2013/04/15
第297回 日本産業の変容〜〜円安にどう対応するのか
為替というのは素人には相変わらず、分かりにくい。円安というのは日本経済が相対的に信用できない、ということで人気がなくなった結果、というのが、為替が変動相場に移行したころの説明だった。日本経済が強いので、...【全文>>】
2013/04/01
第296回 二足のわらじ
才能というのは、すごい。プロ野球、日本ハムの大谷翔平選手である。「選手」というのも適当かどうか。守備のポジションに応じて、投手は「投手」、後は「選手」と呼ぶことが多いが、大谷「選手」は「投手」でもあり、「野手」でもある「二足のわらじ」で、...【全文>>】
2013/03/18
第295回 技術進展と制度改革
昨年末の衆院選後に大きく機運が盛り上がった通りに、インターネットを利用して選挙運動を行う「ネット選挙」がこの夏の参議院議員選挙から解禁される。維新の会の橋下徹代表は、衆院選中、「私は逮捕されるかもしれないが・・・」と...【全文>>】
2013/03/04
第294回 日本の「GIX」の多重化
GIXはグローバル・インターネット・エクスチェンジの略称である。インターネットのデータ流通を交換する中継所がインターネット・エクスチェンジだが、地域内のデータ流通を中継するローカル・IXに対して、...【全文>>】
2013/02/18
第293回 J-KIDS大賞、10年の成果
2003年に始まった小学校のホームページの全国コンクール「J-KIDS大賞」が2月に10回目の節目をもって幕を閉じた。10年前、日本の子供たちのインターネットリテラシーの向上の仕掛けとして小学校のホームページの表彰制度を作ろう、...【全文>>】
2013/02/04
第292回 警告〜〜スマホのセキュリティー
厄介な問題である。スマホの無料アプリをうっかりダウンロードしたら、情報を抜き取られるなどの被害にあってしまった、という事例が頻発している。昨年末からの1か月の間に、スマホのアプリ、ダウンロードサイト「グーグルプレー...【全文>>】
2013/01/21
第291回 汎用機と専用機の競合
様々な機能を一台の装置に取り込む汎用機と単一の目的のために効率的に設計された専用機〜〜どちらにも一長一短があるので、興亡、盛衰が繰り返される。現在、IT分野では多目的型の汎用機である「スマート端末」がデジタル専用機の分野を侵食し...【全文>>】
2013/01/07
第290回 「ネット選挙」解禁へ〜〜遅れた電子政府実現への一歩
電子行政を推進する象徴的な法律だった「マイナンバー法案」が、前臨時国会の突然の解散によって廃案になった。日本の電子化はまた、一歩後退か、と落胆させられた。しかし、選挙が終わって、年末、自民党の情報分野のリーダーである...【全文>>】
2012/12/25
第289回 新しい「財」に化けるか?〜〜オープンデータに注目
政府のIT戦略本部が12年に「電子行政推進の指針」の中で、行政データのオープン化を掲げたが、ようやく「行政データ」の電子化、国民への提供への動きが出始めた。中央、地方の行政機関は施策の立案や実行過程で多数のデータを収集している。しかし、...【全文>>】
2012/12/10
第288回 経年疲労の恐怖はトンネルだけか
中央高速道路笹子トンネルの天井板崩落事故には背筋を寒くした人が多かったろう。筆者もそうである。笹子トンネルは年に数回は利用していた。筆者自身が崩落の時に出くわしていてもおかしくはなかった。犠牲になった方のご冥福をお祈りしたい。...【全文>>】
2012/11/26
第287回 いつまで続く政治の混乱
12月16日の衆議院議員選挙で政治の混乱が収束するとはだれにも思えないのではないか。多数の新党が乱立して各選挙区で足を引っ張り合うだろうから、当落が投票日直前まで読めないのが現実だろう。...【全文>>】
2012/11/12
第286回 日本の存続のためにデータセンターに望むこと
最近、いくつかのデータセンターを見学する機会を得た。筆者は、総務省と一緒に研究会をもっているデータセンター促進協議会(村井純会長)の副会長を引き受けている。日本のデータセンターの「あるべき条件」の議論の渦の中にいるので、...【全文>>】
2012/10/29
第285回 ケータイ会社買収劇に異論が登場
前回の本コラムでソフトバンクのイー・アクセス社の買収の件を取り上げたが、その中で「総務省から割り当てられた電波の利用枠を、(イー・アクセスがソフトバンクに)巨額の有償で勝手に売り渡すのは疑問である、という(批判が出ている)」...【全文>>】
2012/10/15
第284回 グローバル市場に挑戦するか日本通信産業
すでにモバイル市場の大プレーヤーになったが、このところソフトバンクがさらに巨大化しようと大胆な施策を相次いで打ち出し、業界関係者は度肝をぬかれている。筆者もその一人である。...【全文>>】
2012/10/01
第283回 新たなクラウド時代を開く「コンテナ型データセンター」
日本で初めてとなったコンテナ型データセンターを勉強するため、先日、島根県松江市を訪ねた。まず、島根県が産業の柱とするためにソフトウェア産業の誘致、情報産業の誘致に数々の優遇措置を講じていることに驚かされた。そして、...【全文>>】
2012/09/18
第282回 電力とインターネットの融合
2014年4月1日以降、日本の電力業界は従来の体制を一変して、送電事業と発電事業を分離する新しい体制に再編成されることになったが、その新体制には、ICT、とりわけインターネット関連の技術がカギを握ることになりそうだ。...【全文>>】
2012/09/03
第281回 沖縄についてのまさかの誤解
最近、中国に工場進出し、長い間事業を展開している日本人の経営者の方と相次いで話す機会があった。筆者は「美ら島(ちゅらしま)沖縄大使」を仲井眞沖縄県知事から拝命しているので、その名刺を先方に差し上げた。すると、...【全文>>】
2012/08/20
第280回 ルールによって形も中身も変わる
ロンドン五輪を見ていてがっかりもし、腹も立ったのが柔道競技だった。「柔道」ではなく、確かに「JUDO」に変質した。あれは日本で生まれ、発展した「柔道」とは本質的に違うものである。...【全文>>】
2012/07/30
第279回 電力の「直流化」は新しい経済革命を起こすか
現在の電力のネットワークを交流から直流に転換したらどうなるのか。最近、この問題を真剣に考える。残念ながら、あまり参考になる資料が見つけられずに苦戦しているが、直流が気になるのは、...【全文>>】
2012/07/17
第278回 「原発事故は人災」とはどういう意味か?
国会の原発事故調査委員会が、「原発事故は人災」という報告書を出したが、内容に、少し違和感を持った。報告書は「首相官邸の対応について『発電所への直接的な介入は指揮命令系統の混乱を拡大する結果となった』」と指摘しているが、...【全文>>】
2012/07/02
第277回 「サイバー攻撃」から情報社会をどう守る
サイバー攻撃は「テロ」の段階を越えたのではないか。今年の初め、自民党のネットメディア局である平井卓也衆議院議員が今年の最重要課題の一つとして「サイバーテロ対策」を挙げたが、その際に平井議員は「テロではなくサイバーウオーと言える段階に来た」と警告した。...【全文>>】
2012/06/18
第276回 人間の運動能力の進化
6月19日火曜日のテレビ東京系「ガイアの夜明け」ではロンドンオリンピックに向けて、運動用具メーカーと選手とが一体となって脚力をサポートする用具を開発する、し烈な舞台裏の競争を放送するが、その事前予告版、...【全文>>】
2012/06/04
第275回 円高を活かす戦略
欧州の金融危機の雲が一向に晴れないので、というより、一層、垂れこめた暗雲が濃くなっているので、ドルに対してもユーロに対しても円高が一段と進行している。日本の景気の状況を見れば円高になるのが不思議で仕方がないが、...【全文>>】
2012/05/21
第274回 プライバシー保護法案の動き
プライバシー保護をめぐって欧米で気になる動きがある。FaceBookやTwitterなどのソーシャルメディアなどが個人情報を半分ほど明かしながらインターネットで閲覧可能な形でユーザーが記録を留めているが、...【全文>>】
2012/05/07
第273回 「ノマド型」というワークスタイル
ネットワークが発達して様々なビジネスやワークスタイルが登場しているが、「ノマド」も注目すべきワークスタイルである。1つの企業や組織に属さないで仕事をし、仕事をする場所も固定的でなく自由に移動する。「ノマド」は「遊牧民」という意味だそうである。...【全文>>】
2012/04/16
第272回 FBの公開性とマナー
東日本大震災でFacebookやTwitterなどのSNSの効用が知れ渡ったので、筆者も遅ればせながら昨年3月に双方に登録してあまり熱心ではないが、ともかく登録している、というタイプのユーザーになっている。書き込みよりも読むことが中心で、...【全文>>】
2012/04/02
第271回 ソフトウェア製作者の匿名性の是非
筆者の大学時代の同級生たちが東京大学の教授定年規定に達して、今年は次々に退任している。少しずつ定年の年齢が上がって来ていて、昭和22年から23年早生まれの年代は64歳になった。そのうちの一人、玉井哲雄教授が退官となるのを記念して...【全文>>】
2012/03/19
第270回 データセンターの国際競争力
データセンター促進協議会(村井純会長)のクラウド国際戦略委員会では、現在「データセンター連携」の促進を狙いにガイドブックの作成作業を進めている。近い将来の日本の輸出商品の一つに「データセンターサービス」を加えられないか。...【全文>>】
2012/03/05
第269回 大地震の前触れ(?)におびえる
「3.11から丸1年が経過しようとしているが、最近の地震の頻発を思うと、あの悲惨な災害は、そこからの復旧や復興を目指す過去の出来事ではない。近い将来に再現する光景かもしれない。最近の地震を東日本大地震の余震だとは考えられなくなってきたからである。...【全文>>】
2012/02/20
第268回 「クラウド音楽」を日本にどうやって持ち込むか
「ネット配信」の音楽市場に変化が起きているようだ。インターネットを通じてパソコンや専用携帯端末、あるいは携帯電話やスマートフォンに配信されるネット配信は徐々にCDの需要を奪い、CD市場は縮小してきた。いずれはCDを上回ると予想されていたが、そう簡単ではないらしい。...【全文>>】
2012/02/06
第267回 内閣府「共通番号制度」アンケート
昨年11月に内閣府が実施した「共通番号制」についての国民意識のアンケート結果が1月末に発表された。日本経済新聞の記事の見出しによると「共通番号制『必要』57%、悪用の不安も 内閣府調査」という結果だった。もう少し詳しく本文を見ると、...【全文>>】
2012/01/23
第266回 デジタル化を読み切れなかったコダックの痛恨
写真フィルムの名門、イーストマン・コダック社が米国連邦破産法の適用申請をした。まだ事業再生可能な余地を残す段階なので、コダックが再び蘇ることもあるかもしれないが、デジタル革命の大きな波に乗り切れずに、...【全文>>】
2012/01/10
第265回 柏原竜二選手の頑張り
正月2日の柏原竜二選手をテレビで見ながら涙が止まらなかった。事前の期待通りに、というより、期待を上回るスピードで4年連続の山登りの区間賞。3年生の昨年は新記録が生まれなかったものの、...【全文>>】
2011/12/26
第264回 金正日総書記の死
同じ民族でありながら、スマートフォンの普及率が国民の約5割と、日本よりも急ピッチで「スマホ大国」の高度電子社会に進む韓国と比較すると、北朝鮮の国民は、率直に言って不幸である。国民の幸せとは何か、は一概には言えない、...【全文>>】
2011/12/12
第263回 不合理な制度と電子行政
電子行政をいかに推進するか――2002年の住基ネットの第一次稼働から10年近く。日本の電子行政がスタートを切ったつもりが、これまでその歩みはのろく、「空白の10年」を経過して切歯扼腕の思いの関係者も多いに違いない。筆者もその一人である。...【全文>>】
2011/11/28
第262回 恐る恐るの中国人観光客向け「数次ビザ」の実験
日本経済新聞が沖縄で現地印刷を始めて11月3周年となった。それを記念して24日、沖縄県西原町のホールでフォーラムが開催され、筆者もトークセッションとパネル討論の司会役として参加してきた。観光立県=沖縄の未来を探って...【全文>>】
2011/11/14
第261回 藤沢ビジネスコンテストのトレンド
藤沢市、茅ケ崎市、寒川町などの湘南地域の新産業育成を目指す「湘南ビジネスコンテスト」は今年で12回を数える。筆者は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの教授だった時代の第2回から審査員として参加しているが、その当時と比べると...【全文>>】
2011/10/31
第260回 データセンターの国際戦略
ASP・SaaSデータセンター促進協議会(村井純会長)は09年に発足、2年間の予定で、データセンターをめぐる諸問題についての検討を行い、国際競争力強化の政策提言やガイドラインを作成するなどの活動を目標に掲げてきた。しかし、2年たってみると、...【全文>>】
2011/10/17
第259回 アンドロイドは日本の出番か?
電力網と情報通信網(インターネット)が融合する「スマートグリッド」の考え方を突き詰めると「IOT」の世界になるそうだ。「IOT」はInternet Of Thingsの頭文字をとった略称である。モノとモノがインターネットでデータを交換して...【全文>>】
2011/10/03
第258回 スマートフォンの行方
iPhoneが切り拓き、アンドロイドが追随する「スマートフォン」の市場はすでに情報端末市場の本流の位置を獲得した。日本ではソフトバンクがこの市場を独占し、ソフトバンク躍進の原動力になっていたが、独占はいつの時代にも長くは続かない。近いうちにKDDIが...【全文>>】
2011/09/20
第257回 副首都建設の大構想〜〜被災地復興だけではない
伊丹空港を廃港にして「副首都」の核施設を建設する、という大きな構想が打ち出されて、今後、議論が沸騰して行きそうだ。東京の一極集中の首都では、有事の際に日本全体が生き延びられない。首都機能を代替できる副首都の建設が急務である。もちろん、...【全文>>】
2011/09/05
第256回 BCP拠点か東アジア進出基地か〜〜注目される沖縄の2つの見方
久しぶりに沖縄の県庁を訪ねて、相変わらず、沖縄への企業進出が相次いでいる話を、胸を躍らせながら聞いた。IT関連だけに絞っても、今年に入って19社が進出を決めている。この約15年で200社が沖縄に進出したが、今年は8か月で20社近くである。...【全文>>】
2011/08/22
第255回 次々に登場する冷房アイデア〜〜太陽熱利用も
「窮すれば通ず」というが、次々とアイデアが登場するものだ。NHKのニュース番組で「オーストリアの太陽熱冷房」を見た。外気を取り込んで室内の温度を下げるのだが、その方法は乾燥材を使って外気から湿気を取り除いて乾燥させ、熱を奪うという仕組みだそうだ。熱を奪われた空気が...【全文>>】
2011/08/01
第254回 「円高」は日本産業の危機か?
為替の素人には理屈がよく分からない。円−ドルの交換比率はかつてない円高を維持している。円はどこまで強くなるのか。専門家は、まだまだ円が強くなって、...【全文>>】
2011/07/19
第253回 再生可能エネルギー「全量買い取り制度」の残る問題
菅首相の最後の仕事になるのか――再生可能エネルギー全量買い取り法案が本格的な議論になっているが、問題の本質がきちんと議論されているのか。問題の焦点はそのコストアップ分を電力事業者が...【全文>>】
2011/07/04
第252回 「データセンターは西へ」に対する疑問
東日本大震災の衝撃に対する情報産業界の反応の一つがデータセンターの事業継続性に対する問題意識の深まりである。首都圏に74%も集中しているというデータセンターの異常な集中に、やっと、気が付いた。...【全文>>】
2011/06/20
第251回 「地中熱」という新エネルギー
「窮すれば通ず」という言葉があるが、まだ新エネルギーは開発の余地がある。さすがに、このところの「地中熱」の報道には感心させられた。テレビのいろいろな番組で取り上げられたので広く知られていると思うが、...【全文>>】
2011/06/06
第250回 再生エネルギーへの大きな流れ
いつもの「思いつき」に過ぎないのか。サミットで菅首相がソーラーパネルを日本の一戸建ての家屋1000万戸に設置する構想を発表したそうな。本当に実現するなら、それだけで菅首相は退陣しても、その実績は歴史に名を残すだろう。一方で、...【全文>>】
2011/05/23
第249回 災害支援の基本は住民情報
兵庫県西宮市は筆者が日経新聞記者時代から、先進的に情報システムを利用している自治体として注目されてきた。東日本大震災を経験して、改めて西宮市は情報システムを災害者支援のために有効に利用するノウハウを蓄えた先進自治体であることを認識させられた。...【全文>>】
2011/05/10
第248回 空白の2か月を経て海外事業展開の危機を見た
大災害の3月11日で時計が止まってしまっていたが、ゴールデンウィークを経て、鉛のような重い塊を胸に抱きながらではあるが、再びゆっくりと時が刻まれ始めた感がある。休み明けにオフィスに戻ったビジネスパーソンも、...【全文>>】
2011/04/25
第247回 情報保管のネットワーク化に納得
住基ネットは今回の大災害で役に立った。不幸にして大津波で多くの住民が行方不明になった三陸の市町村では、庁舎が破壊され、住民基本台帳も流される被害に遭った。当初、台帳がなくなったので、居住の状況が分らず、...【全文>>】
2011/04/11
第246回 残された教訓の数々を確認しよう
未曾有の大震災の犠牲になられた多数の方のご冥福をお祈りし、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。一刻も早い復興をいろいろな形でご支援して参ります。今回の震災は情報通信ネットワークの分野でも...【全文>>】
2011/03/15
第245回 超巨大地震の痛い教訓〜〜エネルギー多様化を加速せよ
「マグニチュード9.0」〜〜これまでの地震の常識を覆す超巨大地震の発生である。被災された皆さんには心からお見舞い申しあげます。ケータイなど、日常的に撮影道具を身に着けるようになった今回の災害では、...【全文>>】
2011/02/28
第244回 たった2か月で今年は大激変の予感
2011年に入ったばかりと思っていたが、大きな産業再編成のうねりを感じるこの2か月だった。このままで行けば、今年も大変動の年になりそうだ。...【全文>>】
2011/02/14
第243回 エジプトでも起きた「ICT」革命
今回もツイッターが大きな政治的うねりを引き起こしたようだ。エジプトのムバラク大統領が予想外のもろさで打倒された。その引き金になったのはチュニジアの政権崩壊だったが...【全文>>】
2011/01/31
第242回 沖縄GIXとアジアの時代〜〜道州制はどこへ行ったのか?
「普天間問題」のこう着状況を打破するヒントになるかどうか。すっかり影が失せてしまったが、「道州制」の議論は「沖縄」と「日本」の関係を考えるは良いチャンスだった。「道州制」の議論の中では、変転はあったものの、沖縄は「九州」の一部ではなく...【全文>>】
2011/01/17
第241回 「熟議カケアイ」は政策形成の新方式として地方へと広がるか
久しぶりに鈴木寛文部科学副大臣の講演を聞く機会があった。普段、なかなか教育分野の変化について知る機会がなかったので、新鮮な衝撃を受けた。特に...【全文>>】
2011/01/05
第240回 新卒就職内定率を考える――発想転換のチャンス到来
2011年度大学卒業者の昨年10月1日時点での就職内定率は57.6%と60%を割っている。就職氷河期と言われた2004年、05年でもこの時点では 60%を超えていたので、非常に厳しい...【全文>>】
2010/12/20
第239回 日経新聞電子版有料読者10万人
日本経済新聞の電子版が3月末にスタート、さらにその有料版が今年5月に始まったが、日本経済新聞社は、12月10日に有料版の契約者が10万人を突破したという発表をした。かつて...【全文>>】