ウチダ 教材総合カタログ 小学校

ウチダ 教材総合カタログ 小学校 Vol.89


>> P.281

53黒板類カード教材ー教ゲーム教材ム体験用教材掛図フェルトトモチーフーフ周辺機器ソフト外国語/外国語活動事例紹介121323世田谷区立池之上小学校での授業の様子SWITCHON!研修会の様子デジタル教材(事例紹介:世田谷区)新学習指導要領の実施に先駆けて、外国語学習をスタート。■社会のグローバル化を見据え、地域のニーズにも応えるために外国語学習を推進。平成26年度に各小学校長等を交えた検討委員会を立ち上げ、外国語教育のあり方について早期から検討を重ねてきた世田谷区教育委員会。ALTの配置は以前から行っていたが、平成28年度から全学年のALT配置時数を段階的に増やすなど、新学習指導要領の全面実施に先駆けて、計画的かつ段階的に外国語学習の環境を整えてきました。都内では訪日外国人が今後さらに増加し、外国人と接する機会が増えることが予想されることや、教育への関心が高い地域性も、整備を進める推進力に。様々な角度からベストな学習スタイルを模索していました。そのような状況の中で、まず議論されたのが学習時間の確保についてでした。「検討委員会が立ち上がった当初から、平成30年度には外国語学習を70時間(1時間=45分授業)実施しようという計画を立てていました。しかしながら、70時間の授業を実施するためには1週間に2時間確保する必要があり、時間割の編成や子供たちの負担等の観点で課題が大きいと考えていたのです。そのため、15分のモジュール授業の導入も可能性のひとつとして想定しながら検討し、国の動向を見極めていました。また、英語は繰り返し聞いたり多く聞いて慣れ親しむ機会があった方が効果的だろうという考えもあり、15分のモジュール授業の選択にいたりました(前世田谷区教育委員会事務局板澤副参事/以下、発言はすべて同氏による)」。これにより、1週間に2時間行う予定だった授業のうち1時間を3分割(45分3=15分)することで、1週間に4回英語に親しむ機会を確保できる計算に。そして、15分のモジュール授業の教育コンテンツに内田洋行の『小学校英語SWITCHON!』を選択し、平成29年度よりモデル校でのテスト運用を開始したのです。いくつかのコンテンツと比較検討し、ストーリー性のある内容がポイントとなり『小学校英語SWITCHON!』の導入を決めました。1回分が15分で構成されたモジュール教材の中で、〈ストーリー〉ソング〉アルファベット〉フォニックス〉の順で映像が進行していくので、英語が苦手な教員にとっても扱いやすいのではないかと考えたためです。当初は、担任が英語を教えるということに戸惑いがあったようですが、実際に使ってみると使いやすいという声が多く聞こえてきました。子供たちも、休み時間に英語の歌を口ずさむなど、自然な形で英語に親しむことができていたようです」。モデル校で一定の効果があがり、平成30年度から区内全小学校61校の5・6年生で『小学校英語SWITCHON!』を使った15分のモジュール授業がスタート。「週に2回以上実施」という条件を提示した以外は、各学校に運用を任せているそうで、1時間目が始まる前やお昼の時間、5時間目の終了後など、各学校がそれぞれ工夫して時間を確保し、子供たちが数多く英語に親しめる機会を設けています。「まずは『小学校英語SWITCHON!』を上手に使っていくことを第一目標にしていきたいですね。新学習指導要領の全面実施のタイミングでは教科書が用意されるので、今後は教科書とどのように関連するのかという検証も必要になってきます。さらに先を見れば、高校入試や大学入試の形態が変わってくるので、中学校でのスピーキングを視野に入れた取り組みも考えなくてはなりません」。学校での授業はもちろん、海外派遣事業や多文化体験コーナー(TouchTheWorld)の開設など幅広く外国語学習の環境を整え、子供たちの基礎力向上をサポートする世田谷区。学校や街中で子供たちが自然に英語を話している姿を見るのは、遠い未来のことではないのかもしれません。前世田谷区教育委員会事務局教育政策部副参事板澤健一氏●●L不可学校のみマーク品は、ライブラリーには販売できませんのでご了承ください。なお、ライブラリー購入価格につきましては別途お問い合わせください。マーク品は、学校教育法に指定された施設および専門学校・保育園での購入に対してのみの販売となります。281小▲税込価格は消費税率を10%として表示しています。外国語/外国語活動


<< | < | > | >>