株式会社内田洋行（本社：東京都中央区　社長：柏原　孝）は、欧州を中心に徹底したロングライフ志向のミーティングチェアを製造・販売する Dietiker(ディーティカ)社（本社スイス　シュタイン・アム・ライン　代表：ハンス ルドルフ　ストー　Hans Rudolf Stör）と、このほど日本における独占販売契約を締結し、12月より日本国内での販売を開始いたします。

Dietiker社のチェアには、資源を大切にし、良いモノを長く使い続けるというスイスの価値観が色濃く反映されています。座り心地が快適であることはもちろんのこと、トレンドに左右されない意匠と長期間の使用に耐えられる堅牢性を備えています。また、素材の特性を活かし、最小限の素材でチェアをつくるというポリシーのもと、資源を無駄に使わないためのきめ細かな配慮や工夫が徹底されています。
地球環境保護や省資源が叫ばれている今日、内田洋行は、このようなDietiker社のロングライフを前提とした物づくりと環境重視の設計ポリシーに共感し、独占販売契約を締結いたしました。

Dietiker(ディーティカ)社の概要

Dietiker社は、スイス北東部、シュタイン・アム・ラインで1878年に創設された130年の歴史と伝統を持つチェアメーカーです。親から子へ代々受け継いでいく婚礼用の木製チェアの製作で起業し、その生産技術を受け継ぎながら、現在では木と金属を組み合わせた堅牢性に優れた長期間の使用に耐えうるチェアを作り出しています。現在の販売市場は、スイスだけではなく、ヨーロッパやアメリカなど著名な企業や金融機関、学校、商業空間などで広く使われています。

1. 新しい接着技術を開発
   1971年、ネジを一本も使わず、「木」と「アルミニウム」という異なる素材同士を接着剤によって固定する技術を開発。この接着剤の開発によって、木とアルミの接合部に抜群の強度が生まれ、長く使っているとネジが緩むという従来の問題を解決しました。

2. 

   独自のフィンガージョイント技術
   木のパーツを接合する際によく使われるフィンガージョイント工法。Dietiker社のフィンガージョイントの特長は接合部分の細かさです。クシのようにこまかな細工を施すことで、接着面積が広がり、従来以上の強度が生まれます。
3. カラーコントロールシステム
   数年前に購入された製品と同製品を購入いただく場合、先に購入された製品の退色に合わせて、追加製品を同色に塗装するサービスです。Dietikerのカラー研究室では、経年変化による製品の色の変化をあらかじめ検証し、空間に違和感のないカラーを提供することに努めています。これもまた自分たちの商品を長く使い続けてもらうための配慮です。

内田洋行の展開

1. 

   26色に及ぶカラーバリエーションをご用意
   内田洋行ではお客様の多様なニーズにお応えするため、Dietiker社・Tilaチェアシリーズ全26色のカラーバリエーションをご用意いたします。元来、日本市場では、輸入家具はバリエーションを絞って販売されることが主でしたが、内田洋行の東アジア圏の物流拠点である韓国釜山倉庫で在庫を行うことにより、豊富なバリエーションの取扱とお客様へ約10日間（首都圏の場合）で納入することを可能にしました。さらに、将来的には個々のお客様のニーズに合わせたカスタマイズ生産にも取り組んでいきます。
2. 5年間の無償保証
   JOIFA（日本オフィス家具協会）が提唱する保証期間3年を上回る、5年間の無償保証（構造部）を行います。
3. 内田洋行潮見オフィス内に常設ショールームを開設
   内田洋行では、Dietiker社の製品をはじめ弊社オリジナルチェアを展示する“CHAIR WORLD”（チェアワールド）を東京都江東区の潮見オフィスに開設いたしました。同ショールームでは「椅子」の座り心地だけではなく、様々なマテリアルの情報や空間とのマッチングなどを弊社のユビキタス技術を駆使して検証できる場となっています。
4. 売上目標
   内田洋行グループの販売目標として、3年目に5億円を目指します。

■Dietiker社について　http://www.dietiker.com/

本社

スイス　シュタイン・アム・ライン　Hofwisenstrasse 2　8260 Stein am Rhein　Schweiz

ショールーム

バーデン（スイス）、モルジュ（スイス）、ルガーノ（スイス）、ハンガリー、アメリカ

資本金

約84百万円（CHF（2008年10月現在　日本円換算）=¥84 　CHF 1,000,000）

売上高

約2,184百万円（CHF（2008年10月現在　日本円換算　=¥84 　CHF 26,000,000　））

代表者

Dr. Urs Felber（会長）、Hans Rudolf Stör（CEO）

従業員数

スイス　90名、ハンガリー　105名

内田洋行の取組み

創業1910年（明治43年）。2010年に100周年を迎える内田洋行は、創業以来「働く場」「学ぶ場」を中心に、"人間がより創造性を発揮できる環境づくり"を企業理念にかかげ活動しています。「教育」「オフィス」「情報」という特色ある事業構成を持ち、学校教育分野では1990年代から教育の情報化にいち早く取り組み、またオフィス空間の設計・デザインを行うオフィス分野でも「IT」「デザイン」「コンテンツ」を融合した協創の場「ユビキタス・プレイス®」*を提案しています。
そのような先進の場においてこそ、人に触れるチェアは重要な役割を持つと考えています。長く使い続けることによって愛着が育まれ、心地よい会話を生み出すチカラがDietikerチェアにあると考えています。

*昨年「ユビキタス・プレイス」の商標を取得