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プレスリリース

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2008/11/17

大阪教育大学附属池田小学校が実践的な英語教育をめざし「ATR CALLシステム」を採用
〜2011年度必修化スタートの小学校外国語活動に先鞭〜

株式会社内田洋行(以下「内田洋行」、本社:東京都中央区、代表取締役社長:柏原孝)と、語学教育支援システム開発のATR Learning Technology 株式会社(以下「ATR-LT」、本社:京都府相楽郡、代表取締役社長:早川勝也)は、大阪教育大学附属池田小学校での英語活動開始にともない、このほど語学実践コミュニケーション教育のための「ATR CALLシステム」を納入いたしました。学習指導要領の改訂により2011年度から必修化が予定されている公立小学校における外国語活動のあり方の検討のための前例になると考えています。

本年3月に文部科学省から発表された新学習指導要領では、2011年4月より小学校での外国語活動(英語)の必修化が盛り込まれました。小学校における外国語活動は、これまでにもさまざまな取組みが行われてきましたが、今回の「必修化」を機に各地域・学校でよりいっそうの新たな授業・学習のあり方が検討されはじめています。その中で、ICTを活用した外国語学習活動は、学級担任教師が中心となる小学校での外国語活動をサポートする有力な手段として注目を集めています。

大阪教育大学附属池田小学校では、今年度から第1学年〜第6学年までの全学級において英語活動が開始されました。先生方は英語の授業も、今回のようなシステムを取り入れたICTを活用した授業もはじめてでしたが、ATR-LTから講師派遣などの運用支援を行うことで、スムーズな活用が進んでいます。


大阪教育大学附属池田小学校
ATR CALLシステムを活用した授業のようす

大阪教育大学 吉田先生のコメント

附属小学校の英語活動を支援している大阪教育大学では「ATR CALLシステムは、豊富な音声を聞きながら学習できるという点で、音声言語の学習に際してより実践的なコミュニケーションに役立つ高い効果を期待しています。特に「r」と「l」、「v」と「b」など、日本語に無い音(音素)や区別が困難な音素を、クイズ形式で何度でも聞き取れるのが特徴です。つまり、現実の日常会話のコアな部分を聞き逃さない訓練ができるのが他のどの英語教材にも見られないところです。」とその学習効果を期待しています。

大阪教育大学附属池田小学校 竹本先生のコメント

本校では、外国語活動の新設にともない、授業のあり方について大学と共同して研究を進めています。今回、ATR CALLを用いた英語活動を開始するにあたっては、外国語を習得する際の基礎的な力を養うものとの位置づけで導入をはかりました。パソコンと個人が向き合うというスタイルは、個別学習向きでありますが、それをどのように授業の中に組み込んでいくのか、実際に外国語(英語)を話す場面でどう活かしていけるのかを、実践していく中で検証しています。


今後、2年間の移行措置期間を経て2011年度から外国語活動が本格稼動すると、各自治体・学校ごとに特色のある外国語活動が行われることが予想されます。そのような中、限られた予算・人材の中で文部科学省が無償で配布する予定の「英語ノート」を活用する学校でも、各学校が目指す外国語活動を実現する補助教材への関心はますます高まると思われます。内田洋行およびATR-LTは、今まで蓄積してきた小学校における英語学習のノウハウを生かし、商品の販売・納入だけでなく、学校・市町村オリジナルの外国語活動カリキュラムの作成や授業の立会いサポートなどを行いながら、学校が目指す外国語活動の実現のための支援を幅広く行っていく予定です。

「ATR CALL」システムの特徴

ATR CALLは、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)での20年間にわたる、ことばの聞きとりや発音の学習メカニズムに関する研究成果に基づいて開発したWebベースのe-learningシステムです。コンピュータ利用学習の特色を存分に発揮した教材で、音声面にフォーカスする学習メソッドを取り入れています。そして、ATR CALL最大の特長といえる発音学習課題には、音声認識・分析・評定を行うための最新の音声関連基礎技術を搭載しています。

またATR CALLは、小学生向けから一般向けまで複数のシリーズで提供しています。30名以上の英語のネイティブスピーカーによる発音がモデル音声として呈示し、実践的な英語力の育成をサポートします。小学生向けシリーズではひとまとまりの課題を数分で終了できるように難易度や問題数を設定しており、子どもたちが自分の学習軌跡を達成感をもって振り返りながら、積極的に学習に取り組むようになることを支援する工夫をしています。

単語学習のバリエーションの一例

様々な角度から、繰り返し、単語を学習します。

ATR Learning Technology 株式会社
2008年4月1日、株式会社国際電気通信基礎技術研究所「ATR(Advanced Telecommunications Research Institute International)」と株式会社内田洋が文教市場、民間市場双方での語学教育の拡大を見込み、e-Learningシステム及び、コンテンツを中心とする教育支援製品・サービスの展開を図るため、両者合弁で設立。文教マーケット向け語学教育支援製品及びサービスなどの販売、ATR CALL英語塾(小学校・中学校のアフタースクール)の運営、企業向け語学教育支援製品及びサービスなどの販売、教材コンテンツの受託開発などを手がける。
ATR Learning Technologyホームページ http://www.atr-lt.jp/

株式会社内田洋行
1910年(明治43年)創業。教育・オフィス・情報の3分野を事業の柱とする。教育分野では、戦後すぐから理化学機器を中心に学校教材販売を行い業界最大手に。1990年代には業界に先駆けて学校教育情報化を推進。2000年に入り、パソコン教室で行える語学演習装置「PC@LL(ピーシーアットエルエル)」や、ネットワークによるコンテンツ配信事業など新ビジネスを立ち上げる一方、教育総合研究所を設置して省庁から学校まで幅広い教育研究を協同で進める。また学校教員向けコミュニティサイト「学びの場.com」を運営する。近年では、ICT・デザイン・コンテンツを融合する「ユビキタス・プレイス®」で新しい学校・オフィスづくりに取り組む。
内田洋行ホームページ http://www.uchida.co.jp/

【このリリースのお問い合わせ先】

株式会社内田洋行 管理本部広報室 佐藤・小林
TEL.03(5634)6026  FAX.03(5634)6822
または
ATR Learning Technology株式会社 生馬(いくま)
TEL.0774(95)2502  FAX.0774(95)2503