代表あいさつ

サステナブルな社会のために「情報の価値化と知の協創をデザインする」

平素よりご愛顧いただいております、お客様、パートナー様、地域の皆様、株主の皆様には多大なご支援を賜り、誠にありがとうございます。内田洋行グループは、ICTと環境構築で社会課題の解決を進めており、2023年に創業113年を迎えました。

いま世界は、コロナ禍のパンデミックがもたらした分断と偏りの増幅の波は収まらず、ウクライナ紛争はさらに拍車をかけ、グローバル社会は一変しました。一方でカーボンニュートラルは待ったなしです。日本ではTCFD(提言)に賛同を表明した企業数はいまや世界一となりました。また本年は電子インボイスの導入も見込まれ、スマート社会の入り口となる日本社会のデジタル化とグリーン化は急速に進展しようとしています。

しかし、日本自身のサステナブルのための必要なDX(Digital Transformation)、GX(Green Transformation)は、単なるICTやグリーン技術の導入だけではなく、仕組みと進め方の新たな再構築である「トランスフォーム」が最も重要となります。そのための人材は、自ら課題を見つけ出し、解決策を考える資質能力が必須となり、時間と空間をフル活用するハイブリッドの時代こそ、データ以上に人そのものに本当の価値が残ります。

内田洋行グループは、第16 次中期経営計画(2022 年7月期~ 2024 年7月期)を公表いたしました。弊社のグループが持つ事業を俯瞰的に見直して、技術の軸から環境構築関連ビジネスとICT 関連ビジネスに、市場の軸から民間市場と公共市場にわけた4 つのマトリクスで分類し、グループリソースの再編に着手します。
人材育成とデータ活用の時代に合わせた支援を加速させていきます。

「情報の価値化と知の協創をデザインする」。日本社会のスマート化とサステナビリティの実現に向けて、グループ全体で新たなトランスフォームを推進し、社会に貢献していきたいと思っています。皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 大久保 昇