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プレスリリース

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2009/12/7

授業の振り返りと授業内容の向上に効果を発揮する映像を活用した学習ツール
「PF-NOTE コンパクト」と「PF-NOTEポータブル」同時発売
変革する授業スタイルに合わせて小型化と携帯性、低価格を実現

株式会社内田洋行(社長:柏原孝, 本社:東京都中央区)は、東北大学大学院教育情報学研究部・中島平准教授および株式会社フォトロン(社長:塚田眞人, 本社:東京都千代田区)と共同で、映像を活用した授業の改善と、学生の積極的な参加を促す双方向型ツール「PF-NOTEコンパクト」と、実習での使用を想定したノートブック型「PF-NOTE ポータブル」の2タイプを、2009年12月14日より販売開始いたします。


<PF-NOTEによって収録された授業映像の再生画面>

開発背景

2008年4月のファカルティー・ディブロップメントの義務化以降、大学では「教育の質の向上」が求められ、教員の授業改善と学生の主体的な参加に力が入れられています。学生のモチベーションを高め、より主体的に授業に参加できる「新しい教育学習環境」が求められているのです。一方、「教育の質の向上」が叫ばれながら大学教員の業務は多様化・増大化する傾向にあり、教員が効率的に授業を改善する方法が、これまでよりもさらに必要とされてきています。

本システムは2008年6月に発売した「Power Feedback NOTE」に先生方の声を反映し、利用目的に合わせた2タイプを新たに開発したものです。大人数授業での学生の理解度を把握する「PF-NOTEコンパクト」と、変わりつつある授業のなかで特に実習に焦点を合わせた「PF-NOTEポータブル」は、大学の使用はもちろん、就活面接の予行演習、医療系・看護系・薬学系のOSCE等を想定した実技実習、予備校の講義、オフィスでのプレゼンテーションや企業の研修などの客観的評価・分析にも用いることができ、活用の場が広がりました。

※注 ファカルティー・ディブロップメント(faculty development= FD)
文部科学省の大学・短大設置基準では「授業の内容や方法の改善を図るための組織的な研修や研究」と定義付け、1999年に努力義務化、2008年4月から義務化した。

「PF-NOTE ポータブル」の特長

■実習の振り返りに適した製品

医療や薬学、介護などの授業では、座講の形態だけではなく、より実践力や体験を養う「実習」が教育のカリキュラムのなかで重要視されております。医療面接模擬実習などでは医師が患者への適切な解説が必要になってくるとともに、「表情」「視線」「話し方」「聞き方」「姿勢」「話しの内容」など「他者から見える自分」の確認が求められます。
ノートブック化された「PF-NOTE」は、臨床実習やクリニカルクラークシップなどの様子を2つのカメラで同期撮影し、実技のコツや話し方、表情など実習の振り返りのポイントを手軽に映像で確認することができます。同時に、クリッカーを使用して指導改善したい箇所の映像のマーキングが行えます。


■持ち運べるため、野外での実習も可能に

野外での学習でも使用でき、トレーニング終了と同時に撮影映像をマーキング箇所から頭出し再生することで、自分の姿を客観的に分析・評価することも可能になり、実習の成果が高まります。


■撮影映像データの二次活用

映像データはCDやDVD、USBメモリに書き込んで持ち帰り、自分のパソコンでも視聴学習できるので二次活用も容易です。教員と学生の双方で良い点と改善点を試聴できるので、効果的な指導や評価ができ、コンテンツの蓄積により過去の実習との比較も可能になりました。

【利用イメージ】
  • 医学、薬学、介護などの事前臨床模擬実習、医療面接、模擬薬局での利用やポイントの確認。
  • スポーツの全般の実技やトレーナー育成、模擬法廷での利用。
  • 教職員課程やアナウンサー養成での利用。
  • 就活面接の予行演習など。

「PF-NOTE コンパクト」の特長

■大人数授業での学生の理解度を可視化

最近の大人数授業では学生との双方向コミュニケーションや、学生の理解度の把握が課題とされています。当製品は、学生がクリッカーを使って授業で興味をもった箇所や、不明な箇所などをリアルタイムにマーキングすることで、教員は良い点・改善点といった学生の理解度や評価を映像やグラフで確認しながら、即座に分析・指導し、授業を進めることができます。収録された授業の映像は並行してデジタルファイルに保存・生成されるため、授業終了後には反応情報から見たいシーンを頭出ししてすぐに視聴したり、反応情報を講師や受講者へフィードバックすることができます。


■小テストやアンケートなど、大人数で手間がかかる作業を即座に集計

教員が出欠確認や授業のアンケート/小テストも、学生用のクリッカーで結果を容易に集計でき、大人数での資料配布の煩わしさを削減します。さらに授業収録装置として、離れた二拠点のキャンパスでもクリッカーで反応を確認しながら双方向で遠隔授業することも可能です。

【利用イメージ】-主に設置型

大学の大人数の授業・ゼミの発表・学会前のプレゼンテーションでの活用。また、「本会場」「別会場」などといった離れた場所における大人数の講習・研修・企業の新人研修や教員研修など。

運用イメージ

【仕様】

  PF-NOTEコンパクト PF-NOTEポータブル
サイズ 220(幅)×310(奥行き)×185(高さ)mm 373.8(幅)×310(奥行き)×185(高さ)mm
重さ 約8kg 約3kg
録画形式 Windows Media Video形式 Windows Media Video形式
入力数 RGB×1 ビデオ×2(USB接続) ビデオ×2(USB接続)
コンテンツ形式 Silverlight形式 Silverlight形式

ビデオデッキ感覚の教員用簡単リモコンを標準装備し、ソフトのインターフェースも手軽に操作可能です。

※映像コンテンツは「映像」+「マーキング情報」+「グラフ」+「テスト/アンケート結果」です。


【価格】

PF-NOTEポータブル→オープン価格
PF-NOTEコンパクト→オープン価格
※リモコンの台数により値段が変わります。
※オプションとして可搬用ITカート(約20万円)もあります。

【販売目標】

初年目標 50システム(PF-NOTEコンパクトとPF-NOTEポータブルの合計)

【東北大学でのPF-NOTE活用事例】

東北大学では、実際に講義とグループ発表において、PF-NOTEが使用されています。クリッカーの使用についてアンケートをとったところ、クリッカーによって授業に集中でき積極的に授業参加ができるとした学生は95.7%にのぼりました。「授業を受ける積極性も高くなると思う。」と答えた学生もおり、授業に対する面白さ、積極的な参加度、集中度は全体的に高まりました。東北大学大学院 教育研究科 水原克敏教授は、「はじめは機械で自分の講義が評価されることがどうしても困難だったが、発想を変え一方通行になりがちな大人数授業にICT機器を活用することで、学生とコミュニケーションをとりながら双方向の授業としてその後も役立てています。」と述べています。


【東北大学大学院教育情報学研究部准教授・中島平】

東北大学大学院情報科学研究科博士課程終了、博士(情報科学)。
東北大学教育学情報学研究部准教授、米国スタンフォード大学工学部客員准教授。
現在、教育工学の研究に従事。


【株式会社フォトロン】フォトロンホームページ


【このリリースのお問い合わせ先】

株式会社内田洋行 管理本部広報室 佐藤・深澤
TEL.03(5634)6026  FAX.03(5634)6822