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自治体IT革命の今日、明日
第119回 総合窓口サービスのあり方、その6 『市川市のコンビニ交付サービス事例』

2010/10/25

電子自治体ランキングで常にトップクラスの市川市、
"便利・簡単・安心" コンビニ交付サービスでも最初にスタート!

 今回は、市川市におけるコンビニ交付サービス事例について。(2月17日(水)の取材と市川市資料より作成しました。)

◎市川市「コンビニ交付サービス」事例

○地域情報化の推進に向け
  電子自治体の構築を進めるため、地域情報化の推進と電子行政サービス充実に積極的に取り組んでいます。
1.電子市役所の推進
 証明書自動交付機や市公式Webサイトの拡充を図るなど、市役所に足を運ばなくても用事が済ませられるような電子市役所を推進します。
 また、市民のニーズを的確に把握し、誰もが便利と実感できる行政サービスを提供します。
2.市公式WEBサイト
 Webサイトは、利用者の視点に立った「見やすく、分かりやすく、検索しやすく」を基本とするとともに、電子申請等による、電子市役所機能の拡充、さらにインターネット放送による音声・動画を活用した積極的な情報発信を図っています。
3.地域の情報化と安全なまちづくり
4.情報化人材育成
5.いちかわ情報プラザ
 本八幡南口のいちかわ情報プラザ2階に電子行政サービス窓口を設け、住民基本台帳カードの申請・交付、施設利用電子申請及び住民票の写しなどの各種証明書の一部を交付しています。

(1)全国でも特徴的な「電子申請・交付サービス」
  電子申請サービスと自動交付機利用の電子交付サービスがドッキング!
・電子申請届出サービス
 http://www.city.ichikawa.lg.jp/sys03/1521000001.html
・電子交付サービス
 http://www.city.ichikawa.lg.jp/sys03/1111000005.html

 電子交付サービスは、「電子申請・届出サービス」で申請した証明書を、市内25ヶ所(30台)の自動交付機で受け取りできる、全国で初めてのサービスです。
 このサービスでは、あらかじめ電子申請していただいた証明書が受け取り可能になりましたら携帯電話や自宅のパソコンへメールでお知らせします。受け取り可能メールの到着後、最寄りの自動交付機で土日祝日や早朝夜間でも自動交付機の取り扱い時間内ならいつでも証明書をお受取りいただけます。
 また、証明書を自動交付機で受け取ると交付手数料が50円割引(250円)になります。

(下表参照)

(2)総合窓口と証明書自動交付サービスで更なるサービス向上へ
・電子交付サービス
 http://www.city.ichikawa.lg.jp/sys03/1111000005.html

 総合窓口とは、住民に対して行う各種複数の行政サービスを、1ヶ所で手続き可能とする窓口のことをいいます。各種証明書の発行や照会、主な異動処理の他に、窓口案内や各種相談の窓口という受付としての役割も期待されています。
■証明書発行の統合
 窓口を訪れる住民の多くは証明書の発行が目的だと言われています。1ヶ所の窓口で複数の証明書を発行するのが、総合証明書発行窓口であり、住民票の写しや印鑑登録証明書、税証明書などの各種証明書の発行を行います。
■証明書自動交付機サービス
 証明書交付にかかる窓口業務の混雑を緩和するために、住民票の写しや印鑑証明書、税証明書などの各種証明書を発行する自動交付機を設置する自治体も増えています。
 市川市もその一つです。この自動交付機については、通常の窓口取り扱い時間に加え、時間外や土曜・日曜・祝日などの閉庁時にも証明書を交付することができるので、住民サービスの向上にもつながります。
■JR市川駅前に開設した「市川駅行政サービスセンター」
 平成20年12月にJR市川駅前に開設した「市川駅行政サービスセンター」では、自動交付機を4台設置し、従来の窓口での証明書等発行手続きの効率化を一層進めております。

(3)その上で、"便利・簡単・安心"なコンビニ交付サービスに発展する市川市
 市民の多くが都内へ通勤するために、平日市役所窓口に出向きにくい。市民アンケートでは、86.2%の市民が、コンビニ交付サービスを望んでいる状況であった。
 総務省の調査では、コンビニ交付を望む国民の全国平均は、42.1%です。
 また、住民票の写しと印鑑登録証明書の2種の発行枚数は、全国で年間1億1000〜1億2000万枚といわれております。この3割がコンビニ交付対応になると、地方自治体の事務コストがおよそ195億円削減できると試算されております。
■コンビニセブン-イレブンで住民票の写し・印鑑登録証明書の交付サービス開始
 http://www.city.ichikawa.lg.jp/sys03/1111000070.html
 平成22年2月2日からセブン-イレブンで、市川市の住民票の写し・印鑑登録証明書の交付サービスを開始しました。ご利用には多目的サービス登録をした住基カードが必要です。
・コンビニ交付サービスとは
 セブン-イレブンのキオスク端末(新型マルチコピー機)の所定の場所に住基カードをセットし、暗証番号の入力で本人確認をして証明書を交付するサービスです。このサービスは、全国のセブン-イレブン12、600店舗にて可能です。
 セブン-イレブンのキオスク端末(新型マルチコピー機)
・サービス内容
 利用時間:午前6時30分〜午後11時まで(年末年始除く)
 交付手数料:250円
■コンビニ交付の仕組みは、交付対象証明書を増やす!
 この仕組みは、交付証明書が住民票の写し・印鑑登録証明書に限られた事ではない。既存の自動交付機サービスの証明書が検討されることとなるでしょう。今後の検討課題です。
■最新技術でセキュリティ対策は万全
 通信の安全対策のため、専用回線とLGWAN回線を使用します。
 証明書はA4判普通紙ですが、偽造、改ざんを防ぐ最新技術が使われております。
1.証明書の表面を暗号化し、裏面に印刷する「スクランブル画像」
2.特殊判別装置で潜像画像が確認できる「偽造防止検出画像の印刷」
3.不正コピー防止のための「けん制文字処理」
 また、情報の漏えい対策として、キオスク端末(新型マルチコピー機)の操作は、本人のみで行います。取り忘れ防止のため、音声と警告表示で注意を促します。

■コンビニ交付サービスの促進いろいろ
・住基カード普及キャンペーン
  住基カード普及キャンペーン実施中!
  写真撮影無料キャンペーン実施中
・ホームページで案内
 多目的利用申請で広がる機能
・お近くの自動交付機で住民票・印鑑証明を取れます。
・平成22年2月2日より市内2店舗、都内5店舗のセブン‐イレブンで住民票・印鑑証明を取れます。
・市川市の図書館で貸し出しに使えます。
・お近くの自動交付機で市県民税証明、固定資産税証明を取れます。
・写真付き住基カードは公的な身分証明書として使えます。
・はり・きゅうマッサージ助成券(所得制限あり)。
・福祉タクシー券(対象者限定)。

4.その他
○住基カード交付状況(平成21年12月末日)
75、641枚になりました。交付率は16.4%です。ますますの増加が予想されます。
○自動交付機利用状況
 25箇所、30台設置
 22種証明書を交付
 さらには、平成22年4月より、戸籍関連証明書の交付サービスが運用開始されます。

電子自治体ランキングで常にトップクラスの市川市、
   "便利・簡単・安心" コンビニ交付サービスでも最初にスタート!

平成22年10月21日 記

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