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自治体IT革命の今日、明日
第123回 自治体クラウド、その4 『内部系業務・情報系業務とクラウド活用』

2011/02/14

今回のお話の前に、クラウドコンピューティングの定義を確認しておきたい。米国国立標準技術研究所(NIST)では、3つのサービスモデル(提供方法)と4つのデプロイメントモデル(利用形態)(ハイブリッドクラウドを含む。)を定義している。9つのマトリックス(カテゴリー)のどれもがクラウドと言われるそうである。
 また、自治体業務は大きく分けて5つに分類される。自治体クラウドを語るとき、『NISTモデル』に自治体5業務を当てはめて考えることが必要である。

○クラウドコンピューティングと9つのカテゴリー
下記参照

○自治体業務システムの5分類
1.基幹系業務システム
2.内部系業務システム
3.情報系システム(庁内職員向け、地域住民向けポータル)
4.フロント系サービスシステム
5.開発・テスト系、一時的業務系
MISTモデルに自治体業務システムを当てはめてみると下表のようになる。

○自治体業務とクラウドコンピューティングとの関係
下記参照
今回は、内部系業務システム及び情報系システムとクラウド活用について。

○内部系業務システム
−> パブリッククラウド、プライベートクラウドどちらも可能
−> 国内外IDC どちらでも可能
NISTモデルの(1)、(2)、(3)。

・庁内ポータル(職員ポータル)
 1.庶務事務
 2.人事・給与
 3.文書管理
  −> フロント系サービス −> 電子公開(情報公開サービス)・・・非開示文書は?
 4.財務会計
  −> フロント系サービス −> 電子広報・提供・・・予算・決算&健全化比率など

○情報系業務システム
−> パブリッククラウド、プライベートクラウドどちらも可能
−> 国内外IDC どちらでも可能
NISTモデルの((1)、(2))特に(3)の運用が重要か!?

・庁内ポータル
 1.職員ポータル
  −> 内部系業務と連携
 2.市民ポータル
  −> フロント系行政サービスと連携

以下に、パブリッククラウドに移行可能な情報系アプリケーションを列挙してみた。

(注2)パブリッククラウドに移行可能な「情報系アプリケーション」
1.電子メール            Gmail、Windws Live Mail
2.オフィスアプリケーション     Apps、Windows Live
3.Webホスティング        Amazon Web Services(AWS)
                   (S3・sDB・EC2)
4.動画ホスティング         Ustream、YouTube
                   ・大子町観光協会「袋田の滝(Live中継)」
                    http://www.daigo-kanko.jp/
5.遠隔会議             V-CUBE
6.CRM              Salesforce CRM
7.開発テスト環境          Google App Engine(GAE)、
                   Force.com、Azure
8.その他(SNS、共有など)    Facebook、My Space、
                   Twitter、Skype、
                   Dropbox、Evernote

(注3)電子公聴・相談(双方向コミュニケーション)
・SNS等いろいろ
1.Facebook
2.Mixi
3.Twitter
4.その他

平成23年02月10日 記

クラウドコンピューティングと9つのカテゴリー
自治体業務とクラウドコンピューティングとの関係

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