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自治体IT革命の今日、明日
第235回 「IoT、AI&5G、その1『IoTとは』」

2020/04/13

 4月「卯月」、4日は24節気の「清明」でした。
 清明は「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味です。花が咲き、鳥は歌い、空は青く澄み、爽やかな風が吹き、すべてのものが春の息吹を謳歌する頃。 ・・・ 暮らしの歳時記より ・・・

<参考>
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◎技術、マーケティング、消費3分野のトレンドマップ(日経BP 18/10/09)
 https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/watch/00013/00065/

〇技術分野のトレンドマップ
<2019/02調査>
〇技術マップ
・縦軸「将来性」が高い技術 =
  5G、AI、キャッシュレス決済、IoTなど
・横軸「現時点での経済インパクト」が高い技術 =
  スマートフォン、クラウド、AI、IoTなど

・「スマートフォン」
 収益性マップで一番右にあるのは、「スマートフォン」だ。経済インパクトスコアは5点満点中の4.81と前回の4.90とほぼ変わらない。
 企業にとっては、最も重視すべき顧客接点となりつつあり、例えばセブンイレブン・ジャパンは18年06月に提供を開始した「セブンイレブンアプリ」の利用をテレビCMでも訴求し、ダウンロード数は既に1000万件を超えた。ソフトバンク系のPayPay、LINE、楽天、NTTドコモなどが普及に力を入れるQRコード決済により、スマートフォンは決済端末としての役割も強まる。
・「5G」
 技術マップで最も上に位置したのが「5G(第5世代移動通信システム)」で将来性スコアは4.87。AIの4.80を僅差ながら上回り、トップが逆転した。
 5Gは、10Gbpsを超える「高速・大容量」に加え、通信の遅れは1000分の1秒と限りなくリアルタイムに近い「低遅延」、それが1平方キロメートル当たり 100万台以上の端末に「多接続」できるようになる。4Gがスマートフォンの時代とすれば、5GはあらゆるモノがつながるIoTの時代とみられている。
・「キャッシュレス決済」
 将来性スコアが0.57ポイント高まったのが、「キャッシュレス決済」。将来性スコアはIoTと同じく4.67で3位となった。
 今話題のQRコード決済は初期費用、手数料の面で店舗の導入の敷居が低く、キャッシュレス決済を浸透させる契機になるとみられる。キャッシュレス決済比率が高まれば、消費実態のデータ化も進み小売業のみならず、幅広い企業のビジネスに影響を及ぼすだけに、将来性への期待が高い。
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以下「IoTとは?今さら聞けないIoTの本質を15の図でスッキリ学ぼう!」より抜粋編集
  https://xera.jp/entry/iot

〇IoTとは?

1.IoTとは?
 「IoT = PtoP × M2M」

2.2020年のIoT市場 3つの数字

 1.市場成長率:年率30%
 2.市場規模:3兆ドル
 3.デバイス数:208億個

3.IoT 3つの背景
 1.【技術】アイテムが小さく・安くなった
 2.【市場】既存のICT市場が成熟し飽和状態
 3.【社会】設備も人も老朽化・高齢化

4.IoT 構成する4要素

 1.デバイス
 2.各種モジュール(センサー、メーター、ビーコン)
 3.アプリケーション
 4.ネットワーク

5.IoT 2つの無線技術
 1.無限にIoT化されるモノを同時接続できる「5G」

 2.バッテリー寿命を長く保ち、遠くまでデータが届く「LPWA」

6.IoT 二類型「クローズIoT」と「オープンIoT」
 企業内で完結する「クローズIoT」
 全てのモノが繋がり、誰でも自由に利用できる「オープンIoT」

7.「IoT」と「AI」「ビッグデータ」の関係性

8.IoTが抱える主要3課題
 1.【プライバシーの課題】データの所有権は誰のもの?

 2.【法律の課題】データの使用権は誰のもの?

 3.【責任所在の課題】3Dプリンタ製品で怪我したら?

〇IoT、4つのキーワード
1.センサー:モノから情報を「収集」する
 「センサー」には、温度センサー、湿度センサー、加速度センサー、人感センサー、音声を取得するもの、静止画や動画を取得するものなど様々な種類があります。これらによって、モノから情報を取得することがIoTのスタートです。

<参考>
*IoT無線タグ:センサーの無線化
 IoTでは主にモノにワイヤレスセンサー、例えば小型のコイン型電池を使用した「ワイヤレスタグ」を装着することによりネットワークに接続する。
タグに搭載されたセンサーによりモノの状態を知ることができる。
 IoT無線タグは小型、省電力で電池が長持ち、十分な通信距離が要件とされる。
*IoTの実現に適した無線方式
 長距離ナローバンドのLPWA(Low Power, Wide Area)は通信速度を極限まで落として長距離通信を実現したものでNB-IoT、LoRaWAN、SIGFOX等の通信規格がある。
 −> 10年、10km

2.クラウド:インターネットを経由してデータを「蓄積」する
 インターネット上にはサーバというコンピューターがあり、クラウドとは、これ全体を指す概念。クラウド上にデータを保存しているため、パソコン、スマホなど様々な機器で情報を出し入れできる。

3.人工知能(AI):クラウドに蓄積されたデータを「分析」する

4.アクチュエーション:モノがヒトに「フィードバック」する
 モノから得た情報を分析して、モノが作動してヒトに最適なフィードバックをすることである。
 分析結果に応じた情報がスマートフォンに表示される、分析結果に応じてモノが動作する(温度、湿度、外気温などの情報を分析し、エアコンが最適な状態を保つなど)といったことが挙げられます。

*IoTにおける3種類のアクチュエーション

・モノへのアクチュエーションやヒトへのフィードバックまでを考え、どういう社会問題を解決するか、誰の課題を解決するかを考える必要がある。

〇IoT、生活の4大変化
 インターネット社会では、Googleの検索窓が入り口となる。が、IoT社会では、モノが入り口となる。

*モノが「つながる」メリット
 −> IoT社会の入り口は、Googleから「モノ」へ

1.IoTで変わる「家ナカ」
 −> インテリジェントホーム
2.IoTで変わる「クルマと社会」
 −> 自動運転、どこにでも配送が可能
3.IoTで変わる「医療とヘルスケア」
 −> 遠隔地とつながる医療現場
4.IoTと「高齢化社会」
 −> 介護・見守り

 次回に続く ・・・ 

2020年04月08日

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