デジタルコンテンツカタログ 131

ウチダ デジタルコンテンツカタログ Vol.131


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教育用デジタルコンテンツカタログ202135スペシャルインタビューGIGAスクール構想ICT環境整備新学習指導要領ICT導入事例小学校5年生外国語活動「モジュール学習の取り組み」授業者村岡美奈子先生※取材当時の担当学年・クラスです。事例世田谷区立池之上小学校池之上小学校の5年生は、2018年4月から『SWITCHON!』を活用したモジュール学習に取り組んでいます。本時のねらいは、児童が英語でのコミュニケーションや英語の音・リズムに触れることです。インプットの活動が中心で、児童は静かに視聴しつつ、視聴後に聞きとれた単語やフレーズについて先生や友達とコミュニケーションを図っていました。約11分の活動では、「STORY」から始まり、「PHONICS」の活動をはさみ、最後に「READING」の活動を行います。英語の指導は『SWITCHON!』の映像が教えてくれるため、学級担任の先生(村岡先生)はファシリテーターとなり、児童と一緒に英語活動を楽しんでいらっしゃいました。たくさんの英語を聴き、英語を聴き慣れた言語にすることが大切授業者のお話世田谷区立池之上小学校主任教諭(5年生担任)村岡美奈子先生この1年のモジュール学習の取り組みを振り返ってみて…世田谷区のモジュール学習では教材として『SWITCHON!』を使っています。最初、小学校高学年には、内容も画像も幼過ぎるのでは、と思っていました。でも、実際にやってみると、子ども達は生き生きと楽しく、意欲的に英語を聴いていて、充実した時間になっています。特に、フォニックスの部分は、子どもにはとても興味のある分野のようで、モジュールの時間と45分授業とが一番リンクしている部分です。教科化に向けた準備、また村岡先生ご自身の英語についてモジュール学習を指導する際や、児童が学習する上での注意点ほとんどの小学生にとって、英語は初めて触れる言語です。だから、児童がたくさんの英語を聴き、英語を聴き慣れた言語にすることが大切で、小学校の英語教育の目的だと考えています。たくさんの英語を聴かせるために、「思わず身を乗り出してしまう」「思わず聴きたくなる」「思わず答えたくなる」内容を、学習に取り上げるようにしています。ですが、45分間、児童の前で英語を話すことはなかなか難しいことなので、台本を作っています。台本を作ることで、伝えたい内容や聴かせたい英語を精選することができます。「英語を教える」のではなく、「英語で伝える」を大切に、日々の授業作りに励んでいます。同じ教材が繰り返し出てくるので、学級担任それぞれが工夫をすべきだと思います。そのアイディアを世田谷区の教員同士で情報交換できるようになるといいと思っています。学習内では、進んで学習している児童、じっと聴いている児童、自信がなくて積極的になれない児童がいますので、「まずは英語をよく聴こう!」と学級担任が常に声をかけるようにしています。何よりも、学級担任が、学習を楽しむ姿を見せることが一番だと思います。教室にあるICT機器を活用する際の課題と効果小学校外国語活動の移行期間で取り組まれている授業時間数や教材教室には、大型モニタ」と「ノートPC」が常設されています。今の小学生にとって、動画を見せながら英語を聴かせることは必須だと思います。アニメーションや字幕を手がかりに、『Hi,Friends!』『WeCan!』を使った45分授業と、『SWITCHON!』を使ったモジュール学習と合わせて、年間70時間の外国語活動を行っています。『Hi,Friends!』『WeCan!』の内容をベースに、他教科や行事等と関連させた教材を作り、活用しています。「こんなことが言いたいのかな?」と類推したり、「なるほど!」と自分の考えを確認したりして、大型モニタを見ながら、英語を楽しく聴くことができています。小学校英語SWITCHON!P.86-87


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