CONCEPTコンセプト

WooD INFILLから、はじめること。

日本は、その国土の大部分が森林に覆われています。
つい50年ほど前まで、私たちはその山々の木材を家屋、家具日用品、
消耗品から公共物にいたるまで活用し、山は、人や地域としっかりとつながっていました。
しかし、経済性や利便性を求めるなかでいつしかそのつながりは薄れていきます。

近年、日本林業の再生、そして、地域の創生に向け、
日本の木材を使おうという動きが活発になってきましたが、
しかし、昔とは私たちの生活様式、産業は変化しています。
現在の工業製品レベルに見合う加工をどの地域でもできるとは限りません。
木材はあるのに、使えないのです。

内田洋行は、スチール家具の会社として、金属パーツとデザインのノウハウを活かし
難しい加工をすること無く、木材を生活空間に取り入れるプロダクトをつくり続けてきました。
それは、限られた地域でしかできない物ではなく、全国の山の材を活かし、
その地域で愛され、使われるものをつくりたいという想いからです。

そして、数年間の構想期間を経て、地域とのつながりにより
製品化を実現したのが、2015 年秋、発売となるWooD INFILLです。
これは、完成ではなく、はじまり。
このつながりが、全国の山林、地域、企業、人と未来につながるよう、
これからも活動を続けていきます。

ひと林業復活は地方創生の一丁目一番地

地域の資源を有効に活用することは、地域を盛り上げるためのとても重要なテーマです。WooD INFILLは、地域産材やその土地ならではの技術を積極的に活用し、森と都会、生産者と消費者をつなぐことで、木材の利用促進、地域創生への貢献を目指しています。2014年12月に開催された「第二回林業復活・地域創生を推進する国民会議」において、石破茂 地方創生・国家戦略特区担当大臣より「林業復活は地方創生の一丁目一番地である」との発言がなされました。今、衰退した日本の林業復活と地域創生に向け、政府も本格的に動きはじめています。

地域産材の活用

WooD INFILLは、栃木県鹿沼市の木加工メーカー、金属加工メーカー、そして内田洋行が、手をつなぐことで、製品開発へと結びつけることができました。
私たちは、この製品を鹿沼市の中だけで終わらせず、全国にムーブメントを起こしたいと思っています。
これから、全国の山林、企業、自治体、ユーザーをWooD INFILLでつないでいきます。
日本中を巻き込みたい、ぜひあなたと一緒にやりたいと思っています。

地域新しい活用方法で伝統技術を守る

地域には、陶磁器、和紙、木細工、漆喰などの伝統技術が継承されています。木を使うことで、林業や製材に関わる人の収入が発生するように、これらの伝統技術を使うことが、減少しつつある伝統技術のニーズを生み、継承者の生活の安定化につながります。WooD INFILLには、地域の木材だけでなく、構成要素の一部になるべく各地域の伝統技術を活用したいと考えています。また、地域にはこれから世界にPRできる新しい技術も生まれており、それらの新技術や新素材も取り込むことができれば、その活用方法もさらに広がるかも知れません。

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