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現場の方へのインタビュー調査や、実際にお客様にプレゼンしているシーンを観察して行動分析をおこなうことで、実際のプレゼンシーンに即した形でシステムを構築しました。
インタビューと観察調査により、現状の課題とニーズを把握し分析しました。
ペーパープロトタイプテストを繰り返し、操作性の高いインターフェイスを実現しました。
実ユーザーからのフィードバックを受けて、ユーザビリティを向上させていきました。
UNK-caseでは、プロジェクト名、業種・業態名、エリア名、キーワードの4つの項目から納入事例の写真を検索することができます。また、複数の項目を掛け合わせて絞込み検索をすることも出来ます。検索方法は、左右に表示されているそれぞれの名前をクリックするだけなので、迷うことはありません。すばやく検索結果にたどりつくことで、お客様との会話の中で必要な写真をスムーズに表示することができます。
お客様のニーズにあった検索項目を導き出すために、インタビュー調査を実施しました。
パワープレイス株式会社様の提案スタイルについてインタビュー調査を実施しました。その結果、1)オフィス移転やリニューアル時の複数社によるコンペによる提案、2)直接お客様から依頼を受ける個別提案、3)フェアやセミナーを開催して概要を紹介するシーンの3つの提案スタイルがあることが分かりました。このうち、お客様と会話をしながらニーズを引き出して内容を詰めていくスタイルは、2)の個別提案が主であることから、このシーンについて複数人に詳細にインタビュー調査を実施し実態を把握しました。お客様との会話の中から様々な角度で要望を引き出していくことが分かったので、検索項目を複数設け、かつ、会話の流れをさえぎらないように簡単に検索できる操作方法を実現しました。
UNK-caseは、過去の事例の写真を見せることをメインにしたシステムです。写真が表すポイントを短いキーワードで写真と一緒に表示することにしました。その写真が意図するキーワードを表示することによって、お客様にとっては写真だけでなく、簡潔なキーワードからも情報を得られるようにし、より伝わるようにしました。
提案時の要求を導き出すために、お客様への提案シーンをシミュレーションして貰い、詳細に観察しました。
お客様への提案を行う際に、提案側が求めているのは、お客様に構築する空間の未来の完成イメージを持って頂くことや、様々な過去の事例を紹介することで信頼感を持って頂くこと、一方的なプレゼンスタイルからお客様とのやりとりが発生する双方向のプレゼンスタイルに変えることであることが分かりました。実際の提案シーンをシミュレーション観察してみると、お客様とイメージを共有する方法として、お客様がイメージしているものに近い事例の写真をたくさん見せることで、そのような目的を達成していることが分かりました。