株式会社内田洋行（本社：東京都中央区　代表取締役社長：柏原 孝）は、大学など教育機関向けに、ソフトウェアライセンスの購入から学内への配布・運用管理までラインセンス管理業務を統合する、クラウド型ソフトウェアライセンス管理支援サービス「ライセンス・スイートプラン」を開発し、8月6日より、提供開始いたします。

この「ライセンス・スイートプラン」は、主に大学・自治体を中心に年間約100,000台のソフトウェアライセンスやIT資産を管理する、内田洋行のASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE」を中核として、新たにソフトウェアの配布提供システム「Download Station」と、アセスメントやコンサルティング、運用支援などの管理業務の委託サービスを組み合わせたソフトウェア管理の統合型サービスです。

大学などにおけるソフトウェア資産管理における現状と課題

大学や教育機関、自治体などでは、ソフトウェアライセンスの不法利用によるソフトウェアメーカーとの訴訟問題や、報道による大学・自治体の信頼低下、さらには、ファイル交換ソフトなどによって個人情報や機密情報漏えいのインシデントなどが問題視されていることから、コンプライアンス対策への意識が高まっております。

しかしながら、例えば大学機関では、IT資産管理部門などが一括してソフトウェアライセンスを購入する場合と各研究室が個別に購入する場合などが混在していたり、教育分野や研究分野が多岐に渡るため使用するソフトウェアの種類が多様化するなど、管理業務が煩雑化する傾向にありました。

そのため、大学や教育機関、自治体のソフトウェアライセンスにおけるコンプライアンス対策の強化には、IT資産管理部門がソフトウェアライセンスに関する情報を把握するレベルを向上させること、さらにハードウェアなどのIT資産情報と一元化して管理することで管理業務全般を効率化できることへの要望が高まっておりました。

こうしたことから、内田洋行では、ラインセンス管理業務を統合する「ライセンス・スイートプラン」を開発いたしたものです。

「ライセンス・スイートプラン」の特長

これまで、内田洋行では、全国の大学・教育機関に対して年間約100,000台のPCのハードウェア・ソフトウェア情報を管理するASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE」を展開してまいりました。このたび開発しました「ライセンス・スイートプラン」は、この「ASSETBASE」のソフトウェア資産管理の範囲を大幅に拡張するもので、ソフトウェアを購入・配布する段階から運用管理する段階まで、ソフトウェアとライセンスの活用と管理を総合的に支援するサービスです。

具体的には、配布提供システム「Download Station」を新たに開発いたしまして、ソフトウェアの購入・配布業務を支援します。この「Download Station」は、IT資産管理部門が各ソフトウェアメーカーから事前に一括購入したライセンスを一次的に保管するもので、例えば、大学内の教職員や学生がPCなどにいつでも必要なソフトウェアを「Download Station」からダウンロードしてインストールすることができます。そのため、IT資産管理部門は、利用者へのソフトウェア配布業務などの管理負荷が軽減される一方で、「Download Station」から個別にダウンロード・インストールされたソフトウェアの履歴情報を常時管理することができるようになり、加えて、「ASSETBASE」で管理するIT資産管理台帳の情報と関連づけられるため、IT資産管理部門は、ソフトウェアライセンスを常に正確かつ効率的に管理することができるようになります。

内田洋行では、大学におけるIT資産管理部門の負担を大きく軽減させるとともにセキュリティとコンプライアンス対策をご提供いたしてまいります。

「ライセンス・スイートプラン」の主なサービス・システム

「ライセンス・スイートプラン」は、内田洋行のASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE」に「Download Station」の機能を付加するとともに、ソフトウェア資産管理（SAM）のアセスメント・監査支援・コンサルティング業務をアウトソーシングする、ソフトウェア資産管理One Stopサービス「SAM　N@Vi」などを組み合わせたビジネスプランです。

「ライセンス・スイートプラン」のメニュー構成は、以下の通りです。尚、これらのサービスメニューは、お客様のご要望に合わせて必要なサービスを選択して導入いただくことが可能です。

(1)ソフトウェア配布提供サービス「Download Station」【新開発】

ソフトウェア配布提供システム「Download Station」は、各種ソフトウェアを管理サーバから簡単・安全にダウンロードしてインストールできる仕組みです。また、ソフトウェアのインストーラをセキュリティプログラムでラッピングし、インストール回数や期限、開封パスワードを設定して安全に利用することなどから、不正コピーも防止します。

1. 利用者の利便性向上
   利用可能なソフトウェアをダウンロードするだけの簡単運用、メディアの貸出などが不要となります。PC買い替え時の再インストールなども容易になります。
2. 管理者の負担軽減
   貸出用メディアの用意や、貸出・返却管理などの負担が無くなります。メディアの紛失や破損などのリスクも無くなります。
3. 適切な利用履歴管理
   「Download Station」では、「誰が、いつ、どのソフトウェアを、どこにどれだけ」ダウンロードしたのかを履歴管理します。利用者が自分の履歴を把握でき、また組織階層と権限設定により、部門でも把握できます。
4. 不正コピー利用などのリスク軽減
   「Download Station」からダウンロードされたインストーラが流出してしまっても、期間やインストール回数、パスワードを設定した状態でインストーラをラッピングするため、不正コピー利用などの防止が可能です。

(2)ソフトウェア資産管理One Stopサービス「SAM　N@Vi」【新サービス】

方針や規定策定、実行計画、管理スコープの決定から、アセスメント（評価）や監査、改善計画へのコンサルティングなど、SAMの国際基準【ISO/IEC 19770-1】と、同基準に準拠した「ソフトウェア資産管理基準」に基づき、総合的にご支援するサービスです。また、ソフトウェア資産管理やライセンス運用に関する支援業務の受託等も行います。

(3)ライセンスの「調達発注管理システム」と「購買履歴管理システム」

ライセンスの見積や購入と履歴管理を効率的に行うには、ライセンス商品検索・見積・発注をWebベースで実現するSaaS型の管理システム「調達発注管理システム（Web Procurement System）」を併用することにより、購入されたソフトウェア情報のステータス管理をWeb上で行えます。また、購買履歴管理システム（My Asset Reporter）を利用すれば、ライセンス購買履歴のレポーティングもWebベースで閲覧できます。このSaaS型調達発注管理システム（Web Procurement System）と購買履歴管理システム（My Asset Reporter）のご利用は無償です。

※「調達発注管理システム（Web Procurement System）」「購買履歴管理システム（My Asset Reporter）」は、ウチダスペクトラム株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長:町田 潔）がご提供するサービスです。

サービス提供価格（例）

■提供範囲（例）

ダウンロードサイト構築、「Download Station」基本ソフトウェア、カスタマイズソフトウェア、インストーララッピング、導入作業、マスタ設定作業、登録作業

■参考概算費用（例）

3,000千円 （税抜）〜
（管理サーバ、インストーララッピング用ソフトウェアメディア、ソフトウェアライセンス費用は別途）

ASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE」について

ASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE（アセットベース）PCスキャン」サービスは、主に教育機関（大学・小中高等学校様など）のお客様を主な対象に、LinuxやMacユーザーも管理対象とすることが可能なマルチOS対応のASPサービスです。全国の自治体の小中高等学校、及び大学機関を中心に現在、年間約100,000ライセンスを幅広くご利用いただいております。

2011年6月には、特定非営利活動法人 ASP･SaaS・クラウドコンソーシアム（略称：ASPIC、東京都品川区西五反田）が主催する「第5回 ASP･SaaS・クラウドアワード2011」において、内田洋行のASP型IT資産管理サービス「ASSETBASE（アセットベース） PCスキャン」サービスが、ASP・SaaS部門「ベストイノベーション賞」を受賞いたしました。

詳細はhttp://www.asset-base.jp/をご覧ください。

＜登録商標について＞

※「ASSETBASE」は、内田洋行の登録商標です。
※「My Asset Reporter」は、ウチダスペクトラムの登録商標です。
※「SAM N@Vi」は、ウチダスペクトラムの登録商標です。