プレスリリース

2024/4/15

内田洋行、富山県立山町で行政サービスへのマイナンバーカード活用を推進
~全国で初めてマイナンバーカード対応の図書館予約本貸出ロッカーを導入~

株式会社内田洋行(本社:東京都中央区 代表取締役社長:大久保昇、以下内田洋行)は、富山県立山町(町長:舟橋 貴之、以下立山町)において、マイナンバーカードと行政・住民サービスの効果的な連携を推進するため、五百石駅と図書館や暮らしに役立つ公共施設が複合した立山町元気交流ステーション「みらいぶ」へマイナンバーカード対応の図書館予約本貸出ロッカーを、また、立山町役場へマイナンバーカード対応記帳台2台を導入しました。マイナンバーカード対応の図書館予約本貸出ロッカーは、全国でも初めての取り組みになります。

なお、本事業は内閣府の「令和4年度補正デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ:マイナンバーカード利用横展開事例創出型)」の採択を受け、実施しております。

立山町立立山図書館でのマイナンバーカード活用について

立山町では、町民が行政サービスの「便利さ」と「豊かさ」を実感できる「やさしい」まちの実現に向けた取り組みを進めております。住民が集う立山町元気交流ステーション「みらいぶ」には、立山町健康福祉課・保健センター・社会福祉協議会など保健福祉の総合的な機能が集約し、立山図書館や交流センターなどの暮らしに役立つ公共施設と富山地方鉄道五百石駅が一体となった複合施設として地域を活性化しています。

その中に設置されている立山図書館は、2023年よりマイナンバーカードに対応したセルフ式自動貸出機の運用を進めており、今回、新たに全国で初めて「マイナンバーカード対応予約本貸出ロッカー」を導入いたします。貸出ロッカーは図書館ホームページから予約した本を、閉館時でも受け取ることができます。利用時間は五百石駅の運行時間と合わせ早朝5時半から、夜の23時半までの広範囲な時間帯となり、通勤や通学など多様な生活スタイルに合わせて予約本の貸出が可能となりました。

■全国で初めての導入

マイナンバーカードを読み取り部分に載せて、読み込みボタンをタッチします。ディスプレイに利用者番号(図書館カード)が表示されると、続いてロッカーの位置も表示されるので指定された番号のロッカーを開けて予約本を取り出します。なお、ロッカー内にはセンサーが搭載され、実際に取り出されたかをチェックしています。本を取り出し後に、貸出処理が自動で実施されるなど、利用者視点と職員視点で時間にとらわれない貸出・返却が可能となりました。また、今回はオリジナルの予約袋を開発し、複数の本を1つの袋にまとまって持ち帰る事ができます。予約袋は利用者の取り忘れを防止するとともに、複数の収納物を管理しやすいように工夫しました。返却時は併設の返却ポストに投函すれば完了です。

まとめて借りれる
予約袋

まとめて借りれる予約袋

■貸出ロッカーと読書通帳機のマイナンバーカードデータ連携

立山町は、内田洋行製品を使用して2012年にIC図書館システムの運用を開始し、2013年には北陸地区で初めて貸出データを通帳に印字することのできる「読書通帳機」を導入しました。そして読書履歴を目に見える形にすることで、子どもたちの読書意欲を促進し、図書館利用を活性化しています。さらに2015年には国内で初めて町内の各学校図書室で貸出した本を立山図書館の読書通帳機で印字できる学校図書システムと読書通帳のデータ連携の仕組みを取り入れており、学校と図書館が複合的につながる利用機会を創出しました。

今回、新たにマイナンバーカード対応の予約本貸出ロッカーで受取した本のデータが読書通帳機へデータ連携され、通帳への印字が可能となり、ますます利用者サービスを拡充させております。

【立山町元気交流ステーション「みらいぶ」 立山町立立山図書館】

立山町のマスコットキャラクター「らいじぃ」がデザインされた読書通帳機
立山町に関する様々なイベントなどのチラシが見られる交流コーナー

立山町役場へのマイナンバーカード対応記帳台の導入

立山町役場に設置された2台のマイナンバーカード対応記帳台は、マイナンバーカードを読み込ませることでカードに格納された住所・氏名などの情報を申請書に印刷して出力することで、住民の「書く」手間を大幅に削減することができます。運転免許証、または、事前にWebフォームにより必要事項を入力しQRコードを使ってタッチパネル式で申請書を選択すると、印字された書類が発行されます。複数の申請書の同時発行も可能です。立山町役場の窓口での申請書記入の負担軽減や受付に関連する業務時間を短縮します。

立山町ご担当者様からのメッセージ

立山町では、町民の生活様式の多様化や少子高齢化の進行に伴う様々な課題が、全国の例に漏れず顕在化していました。

こうした課題解決のため、また、町民が行政サービスの「便利さ」と「豊かさ」を実感できるよう、マイナンバーカードをツールとして取り入れたまちづくりを進めてきました。

株式会社内田洋行様に提案いただいた、図書館予約本貸出ロッカーと町民の「書かない」をサポートする記帳台を設置することになり、利用者数が伸び悩んでいた図書館の利便性向上、役場窓口での町民、特に高齢者の負担軽減が実現するものと大いに期待しています。

内田洋行の自治体・中央省庁、図書館の取組み

内田洋行では、マイナンバーカード対応記帳台や様々な自治体サービス連携を視野に入れた業務システムや自治体クラウドなどのICTシステム構築を推進し、地方自治体の住民サービス向上を支援しています。兵庫県姫路市の仮想化統合基盤の大規模システム整備や、足立区オンライン申請システムの構築、DX人材育成研修の提供など、様々な実績を有しています。併せて職員が働きやすいオフィスのICT空間の整備として中央官庁で初となるフリーアドレスを採用した総務省モデルオフィス構築(2015年)やコロナ禍でのテレワーク環境構築を行っています。

また、図書館を地域の中核とした人と人をつなぐ居心地の良い場づくりをご支援しており、人と地域をつなげるICT技術を活用した図書館デザインや利用者サービスを提供しています。廃校となった学校を全面改修し、地域産材を全面活用し雨天でも子どもたちの遊び場として人気を集める山形県高畠町の「もっくる・高畠町立図書館」や和歌山県海南市の複合施設「nobinos(ノビノス)」は図書館・生涯学習・子育て支援・カフェ・広場などを有する市民交流施設として人気を博しています。地域に寄り添い、子どもから大人まで幅広い年齢の方達が学べて楽しめる図書館づくりを進めています。

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【このリリースのお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報部 佐藤 将一郎・深澤 琴絵
TEL. 03(3555)4072 FAX. 03(3555)4620