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【内田洋行食品ITフェア2019in東京】 「内田洋行食品ITフェア2019」(東京)開催レポート

2019/4/22 [おすすめ,セミナーレポート]

2019年3月5日、ユビキタス協創広場「CANVAS」で「内田洋行食品ITフェア2019 [公式サイト]」が開催されました。行われたのは食品業界における旬のテーマ9つの講演。また、内田洋行の食品業界向け基幹システム「スーパーカクテルCore FOODs」を中心に15のブースを展開しました。その様子をお届けします。

目次

  • 【セミナー】食品業の課題に応える9つの旬のテーマ
  • 【展示】食品業の業務ごとに多彩なソリューションが集う
  • 食品業界の課題解決に、先端技術の必要性はますます高まる

「食品ITフェア2019 in 東京」セミナー会場の様子

【セミナー】食品業の課題に応える9つの旬のテーマ

グループの事業体制

今回の東京会場となったのは、内田洋行新川本社にあるショールーム「東京 ユビキタス協創広場 CANVAS」。最新の技術やコンテンツを体感できる、お客様との協創で新たな価値を創出する多目的スペースです。この2F・3Fフロアで9つのセミナー・講演が行われました。「軽減税率×会計」「食品通販×物流」「RPA×受注業務」など、どのセミナーのテーマも近年の食品業界の課題に応えるもの。

内田洋行でプロダクト開発に携わる社員や、実際に内田洋行のシステムを活用している企業の方が講師を務め、どの回も多数の来場者が参加。特に、「流通研究社」代表取締役社長の菊田一郎氏、ロボットソリューションを手がける「ギークプラス」代表取締役社長の佐藤智裕氏、IT企業「FAプロダクツ」代表取締役社長の貴田義和氏らが登壇し、物流におけるロボティクス活用について語り合ったセミナー「ロボットで変える、食品物流が変わる!実用化が進む『物流ロボティクス』の今を語る」が人気を集めていました。その他講演の一部はITレポートとして公開、PDF形式でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

【展示】食品業の業務ごとに多彩なソリューションが集う

グループの事業体制

地下1階のスペースでは、食品業界に特化したさまざまな製品を展示。「分析〜計画」「受発注・RPA」「取引先連携」「製造」「入荷〜出荷」と、食品業における業務別にブースを展開しました。それぞれのジャンルから、特に注目を集めたブースをご紹介。

〈基幹業務システム〉

内田洋行「スーパーカクテルCore FOODs

今回の展示の目玉がこちら。2018年11月にリニューアルした基幹業務システム「スーパーカクテル Core」のひとつで、生産管理や原価管理など、食品業に欠かせない機能がパッケージになったものです。その大きな特徴は、今回の展示会場に設けられたジャンル「分析~計画」「受発注・RPA」「取引先連携」「製造」「入荷~出荷」をひとつのシステムでまかなえるため、手軽に導入できること。現在はおよそ5,000社で活用されています。

〈分析〜計画〉

内田洋行/ウイングアーク1st「MotionBoard 食品テンプレート」

ウイングアーク1stが展開する「MotionBoard」は、多様なデータをリアルタイムに可視化し、直感的に操作することができるBIツール。さまざまなデータを扱えるだけに「どのデータを」「どう活用するか」という視点が必要になりますが、このテンプレートでは特に食品業に求められる分析視点が取り入れられています。これによって社内の実態が把握でき、経営課題を洗い出せるという優れものです。

〈受発注・RPA〉

RPAテクノロジーズ「Bizrobo! Station」

さまざまな分野でRPAによる事務作業の自動化が進んでいます。ただしRPAの性能は日進月歩、導入した途端に新たな機能が登場することも珍しくありません。「Bizrobo! Station」は、サーバ上で稼働する「Basic Robo!」と、手軽さと拡張性を追求した「BizRobo!mini」を展開する、導入しやすさが特徴の“デジタルレイバープラットフォーム”。今後、間違いなく食品業界にもRPAが浸透していくことでしょう。

〈取引先連携〉

ラクス「WEB帳票発行システム『楽楽明細』」

「楽楽明細」は帳票発行業務を自動化するクラウドシステム。メールでの送信はもちろん、なんと封入・郵送まで行うことができます。請求書・納品書・支払明細といった書類の発行コストは1通あたり200円程度といわれていますが、こちらのシステムで自動化すると、コストを70円以下に抑えられるのだそう! ちなみに「スーパーカクテル Core」とも連携しています。

〈製造〉

ウチダテクノ「テーピットWX」

これまで主に印刷業界でパンフレットなどを束ねる際に活用されてきた「帯掛機」。近年、食品業界で導入する例が増えているそうです。その理由は、贈答品を包装紙でラッピングすることが減ってきたから。「テーピットWX」は透明フィルムやプリントしたテープでも帯掛けができ、シールと違ってパッケージを傷めないなど多くのメリットが。発想の転換でベーシックな機械技術に新たな可能性を見出した好例です。

〈入荷〜出荷〉

内田洋行「簡易配車インタフェース

業務用食材を扱う企業や、レストラン、給食事業者などで主に導入されている「簡易配車インタフェース」。もっとも効率的に配送できる車両とルートを選び、配車計画を自動で行うシステムです。ドライバー不足といわれる中、より効率的な配車を行うことができ、従来は配車担当者が担っていた業務を誰でも使いやすいシステムで代行することで輸送コストを低減することが可能に。

ギークプラス「Geek+のムービングシステム」

会場内でひときわ目を引いたのが、こちらの倉庫内を自走するロボット。「人間が動いて商品を探す」という作業を、「作業者の元に商品を搬送する」ようにできるシステムです。格段に作業効率が高まるのはもちろん、作業者が動かずに済むため省スペースにつながるというメリットも。冷凍倉庫でも稼働できるため、特に中国の食品業界では導入が盛んなのだそうです。

食品業界の課題解決に、先端技術の必要性はますます高まる

グループの事業体制

当日は時間を問わず、セミナー会場も展示会場もたくさんの来場者で賑わっていました。展示会場では内田洋行のシステムを導入している食品業のお客さまからさまざまなお菓子が提供されたほか、無料でコーヒーも振る舞われ、休憩コーナーにはくつろぐ参加者の姿も。

 写真のおふたりは、レポート冒頭でも紹介したセミナー「ロボットで変える、食品物流が変わる!実用化が進む『物流ロボティクス』の今を語る」を聞きに訪れた、ラック製造会社の社員の方。

「コンビニや製パン会社さんが顧客なのですが、最近は搬送ロボットなどの問い合わせも多いんです。さまざまな需要に応えられるよう、今日は先進事例を勉強しにきました」と話してくださいました。

近年、食品業界では、人手不足とともに消費者のニーズが多様化したことでさまざまな課題が浮き彫りになってきています。RPA、AI、ロボティクスなどICT先端技術は今後ますます必要とされ、活用されていくのでしょう。「ITの力を食品業の力に」をテーマに掲げた今回のフェアからは、そんな食品業界の未来が垣間見えました。

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