【セミナー】食品業の課題に応える9つの旬のテーマ
今回の東京会場となったのは、内田洋行新川本社にあるショールーム「東京 ユビキタス協創広場 CANVAS」。最新の技術やコンテンツを体感できる、お客様との協創で新たな価値を創出する多目的スペースです。この2F・3Fフロアで9つのセミナー・講演が行われました。「軽減税率×会計」「食品通販×物流」「RPA×受注業務」など、どのセミナーのテーマも近年の食品業界の課題に応えるもの。
内田洋行でプロダクト開発に携わる社員や、実際に内田洋行のシステムを活用している企業の方が講師を務め、どの回も多数の来場者が参加。特に、「流通研究社」代表取締役社長の菊田一郎氏、ロボットソリューションを手がける「ギークプラス」代表取締役社長の佐藤智裕氏、IT企業「FAプロダクツ」代表取締役社長の貴田義和氏らが登壇し、物流におけるロボティクス活用について語り合ったセミナー「ロボットで変える、食品物流が変わる!実用化が進む『物流ロボティクス』の今を語る」が人気を集めていました。その他講演の一部はITレポートとして公開、PDF形式でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
【展示】食品業の業務ごとに多彩なソリューションが集う
地下1階のスペースでは、食品業界に特化したさまざまな製品を展示。「分析〜計画」「受発注・RPA」「取引先連携」「製造」「入荷〜出荷」と、食品業における業務別にブースを展開しました。それぞれのジャンルから、特に注目を集めたブースをご紹介。
〈分析〜計画〉
内田洋行/ウイングアーク1st「MotionBoard 食品テンプレート」
ウイングアーク1stが展開する「MotionBoard」は、多様なデータをリアルタイムに可視化し、直感的に操作することができるBIツール。さまざまなデータを扱えるだけに「どのデータを」「どう活用するか」という視点が必要になりますが、このテンプレートでは特に食品業に求められる分析視点が取り入れられています。これによって社内の実態が把握でき、経営課題を洗い出せるという優れものです。
〈受発注・RPA〉
RPAテクノロジーズ「Bizrobo! Station」
さまざまな分野でRPAによる事務作業の自動化が進んでいます。ただしRPAの性能は日進月歩、導入した途端に新たな機能が登場することも珍しくありません。「Bizrobo! Station」は、サーバ上で稼働する「Basic Robo!」と、手軽さと拡張性を追求した「BizRobo!mini」を展開する、導入しやすさが特徴の“デジタルレイバープラットフォーム”。今後、間違いなく食品業界にもRPAが浸透していくことでしょう。
食品業界の課題解決に、先端技術の必要性はますます高まる
当日は時間を問わず、セミナー会場も展示会場もたくさんの来場者で賑わっていました。展示会場では内田洋行のシステムを導入している食品業のお客さまからさまざまなお菓子が提供されたほか、無料でコーヒーも振る舞われ、休憩コーナーにはくつろぐ参加者の姿も。
写真のおふたりは、レポート冒頭でも紹介したセミナー「ロボットで変える、食品物流が変わる!実用化が進む『物流ロボティクス』の今を語る」を聞きに訪れた、ラック製造会社の社員の方。
「コンビニや製パン会社さんが顧客なのですが、最近は搬送ロボットなどの問い合わせも多いんです。さまざまな需要に応えられるよう、今日は先進事例を勉強しにきました」と話してくださいました。
近年、食品業界では、人手不足とともに消費者のニーズが多様化したことでさまざまな課題が浮き彫りになってきています。RPA、AI、ロボティクスなどICT先端技術は今後ますます必要とされ、活用されていくのでしょう。「ITの力を食品業の力に」をテーマに掲げた今回のフェアからは、そんな食品業界の未来が垣間見えました。