あなたの工場に何台パソコンがあり、インターネットに接続されているパソコンは何台あるか、外部から持ち込んだUSBメモリーを接続していいかどうか、直ぐに答えられますか。
生産管理システム、タイムカードなどのパソコンのデーターのバックアップは、自働でバックアップができ、クラウド上に自働で上がるシステムになっている工場が多いと思います。
生産管理システムのパソコンがインターネットにつながっている場合、病院などで良く報道されている、外部からの不正アクセスを受けデーターを復旧するために金銭を要求する「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるコンピューターウイルス対策ができているかどうか、確認していますか。
生産管理、配合管理など外部とつなぐ必要のないパソコンは、工場内だけの管理でバックアップなども行うことが理想です。
受注管理システムと、自働で生産管理システムにデーターが飛ぶ場合は、ウイルス対策が本当にできていますか。
日付、一括表示、段ボールの日付表示など商品ごとの表示データーのバックアップはどこに保管していますか。包装機の温度、移動距離などのデーターのバックアップはどこに保管していますか。包装機などの設定値は、停電してもバックアップ用の電池が包装機自体に設置されていて、データーを忘れないようになっていますが、バックアップ用の電池の交換頻度、期間を把握していますか。
生産設備の中には、設定値をメモリーで持っている生産設備が多くあります。メモリー用のバックアップ電源の交換頻度の確認が必要です。
生産設備の設定値の情報は、定期的にバックアップを取り、工場の外で保管しておく事が必要です。
生産設備が火災になっても別の工場で直ぐに対応できるように、データーだけでも保管しておくべきです。特に一括表示のデーターは、間違えたときに市場回収になる場合があるので、バックアップをどう保管するか十分な検討が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
1.パソコンの台数 | インターネットに接続していいパソコンを識別しているか |
2.ウイルスソフト | 常に、アップデートを行っているか |
3.生産設備の設定値 | 生産設備のバックアップ電源の確認、データーの保管をしているか |
4.一括表示の内容 | データーの保管をしているか |
5.外部からのUSB | 外部から持ち込んだUSBメモリーの取り扱いを決めているか |
・生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜
・原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜
・データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜
・ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜
・食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ
食品安全教育研究所 代表 1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。 |
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