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役員座談会

CROSSTALK役員座談会

内田洋行のエライ人は、
なにを考え、
どう成長してきたのだろう?
内田洋行のエライ人って、なにを考え、いかに学び、どのように成長してきたのだろう?学生の皆さんも気になる、この素朴な問いを内定者から募り、2人の役員にぶつけてみました。時には失敗談も飛び出す、リアルで楽しい対談をお届けします。

白方 昭夫Akio Shirakata

取締役専務執行役員 ICTエンジニア統括
1981年入社

佐藤 将一郎Shoichiro Sato

取締役上席執行役員 経営・人事・総務統括グループ統括
1997年入社

これまでのキャリアを教えてください。

白方さんの社歴はもう40年以上ですね。

白方
そう。1981年の入社です。なので、話し出すと長いですよ(笑)。キャリアでいうならば、佐藤さんの方がずっと若いですよね。
佐藤
私は1997年の入社です。白方さんは一貫してエンジニア畑だったのですか?
白方
はい、ずーっとSEです。入社して、最初は民間企業のシステム開発を担当し、1995年(入社15年目)にはSE職を集めたグループ会社の立ち上げに関わりました。その後、担当分野が民間企業から公団体に変わり、自治体向けのシステムに携わるなどして、2015年(入社35年目)に事業部長、翌2016年に執行役員というのが主なキャリアステップになります。

佐藤さんは広報や経営企画でのキャリアが長いのですか?

佐藤
ええ。でも、入社後のスタートは、大学向け教育システムの営業です。その後は、営業企画に携わり、2007年(入社11年目)に広報室に異動になりました。2018年から経営企画部長も兼任しています。

もうずいぶん前のことですが、お二人の入社動機が
気になります。

白方
私たちの時代は、今の学生さんに比べると学業も就職活動も懸命でなかったような気がします(笑)。「内田洋行」を知ったのは、中高生の頃好きだった理科の授業で教材についていた、社名の入ったラベルです。変わった名前だなと。それがずっと記憶の片隅に残っていたのですね。
佐藤
私が最初に知ったのはテレビのCM。私の時代は就職氷河期だったので、就職活動、企業研究は真剣でした。知った企業はぜんぶ調べようと。大学で教育学を学んでいたこともあって、内田洋行に関心を持ちました。内定いただいた企業には、最後に採用理由を伺ってから決めようと思っていたところ、内田洋行だけが、こちらから聞くより先に会社の方から説明してくれた。真摯に考えてくれているのだなと思って決めました。
白方
私の頃は景気もよくて、内定もいくつかもらいましが、内田洋行に決めた理由は、面接で会った当時の人事課長がたまたま同郷で、意気投合したことが大きかったような気がします(笑)。

これまでのキャリアの中で転機となった出来事はありますか?

佐藤
入社2、3年目、大学市場で営業をしていた頃の出来事ですね。ある大学でご担当者に商品説明をしていたところ、相手の上司の方が突然現れてこっぴどく怒られました。「うちの大学のことを知らない人間が提案するな!」と。おそらく私の生意気なトークを近くで聞いていたのでしょうね。ちょうど慣れてきて傲慢になっていたか、実績が欲しいと焦っていたのか。本当にその通りだと思った記憶があります。その情景が頭から離れず、翌日すぐに謝りに行って「勉強します、教えてください」とお願いをして。いろいろ教えてくれました。この出来事がきっかけで他校でもお客様のことをよく知ろうとなってすっと肩の力が抜けたのでしょう。営業成績は上向きました。お叱りいただいた大学様とは、後輩たちが良好な関係を築いてくれてお客様になっています。
白方
私は入社4年目に教育センターに異動し、当社や代理店の新人SEの教育を担当することになりました。ここでの2年間が大きかったですね。研修の講師をやることで、それまで蓄積してきたSEとしての知識を改めて整理できました。また、代理店を含めた新人たちの先生を務めたことで、人的ネットワークが全国に広がっていったことも大きな財産となりましたね。

お客様が抱える課題に対して「こたえ」を出すために、どのように向き合ってきましたか?

佐藤
うーん、さほどできなかったので。これはなかなかむずかしい質問だ(笑)。

なにか具体的なエピソードでも大丈夫です。

佐藤
これも営業時代の話ですが、ある大学でICT教室をリニューアルすることになり、誰もが知る大手企業と競合になりました。大きな商談で重圧がありましたが「まずはユーザーの声を拾って考えるしかない」と、一週間大学の教室に張りついて、使い終わった教授のみなさんにインタビューをしました。他社と比較すれば、先進的ではない何の変哲もない内容の提案だったと思います。でもそれが現場の先生の声でしたから。上司やSEも賛同してくれました。結果、受注しました。まさにさっき話した失敗談の教訓が活きたわけです(笑)。とにかく傾聴すること。お客様がどんなことで悩んでいるのかを知ることにこだわっていました。
白方
そういったマインドは、私も同じでした。お客様の側に立って考える、もしも自分が相手の立場だったらどんな提案が役立つのかを考えるようにしました。相手が求めている「こたえ」が正解でないこともありますし、そもそもITシステムの場合、メリットを享受すべき「ほんとうのお客様」は誰なのかも考え抜かなければなりません。顕在化していないお客様のニーズを想像する力がすごく大事だと思っています。

そうした経験を通じて、お二人が感じている内田洋行の魅力とは?

白方
そう聞かれて、まっ先に思いつくのは「幅広さ」ですね。当社が関わる業種、業務、あるいは技術がとても多様なこと。そして自らが直接お客様と関わりながら、そうした仕事に取り組めることが面白さでもあり魅力です。
佐藤
それは内田洋行がどこの傘下にもない独立系だということも大きいと思いますね。そのポジションを創業以来ずっと維持しています。

佐藤さんが感じている内田洋行の魅力は?

佐藤
知ってさえいただければ必ず信頼される会社だと思いますね。私個人が叱られることは何度もありましたが、「内田洋行さんなんだから」と会社を信頼されているようなお言葉は何度も聞きました。その後、広報室に異動して、創業100周年の時に社史の編纂に携わりました。その歩みや社外の方々のインタビューを聞くと、時代時代でとても高い評価を得ている会社だと感じましたね。このような歴史を知って、漠然とですが「品格」があることも内田洋行の魅力だと私は思っています。けれども、こうした魅力を秘めるというか、あえてアピールしたがらない奥ゆかしい雰囲気がある。逆に短所をあげるなら、このあたりです(笑)。

今、社風の話が出ましたが、お二人はどう感じていますか?

佐藤
人柄的にはやさしい人が多いですね。みんなそんな感じですよね。
白方
比較的自由度が高い会社だと思いますね。しっかりした意思を示せば、仕事もどんどん任せてもらえます。失敗についても寛容ですし、困ったときは必ず誰かが手を差しのべてくれて、その経験を糧に成長できる風土があるように感じています。

今後の会社の方針として、特に力を入れていきたいことは?

佐藤
100年以上にわたって「働く」と「学ぶ」という2つの事業領域で事業を継続してきたのは、内田洋行の特徴であり、大きな強みです。この2つは、別々に見えますが、お客様からみれば、学校に入ってから就職して働く間、ずっと関わる会社ということですね。また学校でも先生も働かれていますし、企業も学習が重要です。「働く」と「学ぶ」は、これからの日本にとって大きな社会課題ですから、社会に私たちならではの価値を届けていかないといけない。ますます内田洋行が活躍する時代は来ると考えています。
白方
佐藤さんの言うとおりで、内田洋行の仕事は社会と密接なつながりがあります。私は、そうしたつながりをもっと実感できる会社にしていきたいと思っています。社員一人ひとりの成長が、内田洋行の成長につながり、そして社会貢献に結び付く。そうした仕事への誇りを、自分の家族や子ども、たくさんの人たちにわかりやすく伝えられる会社になれば嬉しいですね。

若手のうちにやっておくべきこと、新入社員に期待していることを教えてください。

佐藤
私も最近、50歳を過ぎて感じるのですけれど(笑)、やっぱり若い頃って吸収力がすごいですよね。つまり、それだけ可能性があって、成長力があるわけです。とてもかないませんよ。だから、時間を無駄にせずにどんどん経験を積んでほしい。自分から経験を獲りにいけば、たとえ成果につながらなくても、いつか必ず大きく成長すると思います。
白方
人には個性があって、成長のスピードもタイミングも人それぞれだと思います。それに先ほども言ったように、失敗から学ぶこともたくさんある。仕事での達成感を感じる一方、時には落ち込んだり焦ったりすることもあるかもしれませんが、決して逃げないで、まわりの仲間たちと一緒にやっているということを忘れずに、自分のペースで良いから前に進んでほしい。内田洋行は、そうした姿勢や頑張りをちゃんと評価してくれる会社です。それは誰よりも失敗経験が多い(と思っている)、私のキャリアが物語っていると思います(笑)。
26年卒ENTRY