なぜ、オフィスのデザインに興味を持ったのですか?
大学ではプロダクトデザインを専攻していて、空間設計にも興味を持っていました。空間の中でも、オフィスは多くの人が人生で最も長い時間を過ごす場所。そして今、世の中のオフィスがどうなっているかと見渡してみると、決して快適な環境ばかりではない。そこでデザイナーとして快適なオフィスづくりにチャレンジするのは、やりがいがあると思いました。
その中でも内田洋行に入社を決めた理由は何ですか?
ある企業・業種では、デザイナーが社内を含め多くのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら戦っている、なんて話を聞いていて……。一人では生み出せない大きな力をチームで発揮することに魅力を感じていたのでそれは違うかなと。内田洋行の場合は、営業との密なコミュニケーションや、ICT機器を含めた提案など、デザイナーが孤立せずにチームとして存在していて、そのあり方に魅力を感じて入社しました。実際、チームに恵まれ、自分に合った環境で働くことができていてとても心地いいです。
現在の仕事内容を教えてください。
民間企業のお客様に向けてオフィス空間構築の提案を行っています。案件のスタートは、営業とチームを組み、お客様のもとへ足を運びながら共に話し合い、お客様の「ありたい姿」を考えることから始まります。現状の課題を整理しつつ、お客様が考えるこれからの働き方と、企業としての特性を合わせて、どんな働き方が必要なのか?それに相応しい空間とはどうあるべきなのか?それらを紐解いていくには膨大な作業が必要で非常に時間がかかりますが、その分、お客様が心から笑顔になれるデザイン提案ができます。
どのようなところにやりがい、面白みを感じていますか?
自分が絵をおこし、提案したオフィス空間設計が多くの人の手によって形になり、お客様の笑顔や生き生きとしたワークにつながるところ。また、チームでプロジェクトを推進していく醍醐味もあります。チームの誰が欠けても遂行できない。一方、移り変わる社会情勢や新技術等の台頭により、オフィス空間に求められることが刻々と変化する中、その一歩先をいくオフィス空間を目指していくことにも面白みを感じます。
仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
徹底してお客様になりきること。「自分がこの企業で働き続けるとしたらどんなオフィス空間がいいか」と想像力を豊かに妄想しながらお客様に接していかないと、言われたことを遂行するだけのデザインになると思うからです。そのため、どんなお客様に関しても興味を持って自分事として考え続け、お客様の想定を超えて、将来にわたってお客様を支え続けるオフィスをつくることを大切にしています。
今後どのような人財を目指したいですか?
理想は、想いを言葉でなく「場」で表現できる人。場を構築したときに、言い訳のようにたくさんの言葉で説明するのではなく、明確なコンセプトと意図を「場」で表現する。そしてそれが一目見てお客様に伝わり、お客様先で「より豊かな働き方」として浸透していく。そんな設計・デザインを行いたいです。