内田洋行に注目し、入社を決めたきっかけを教えてください。
大学で教職課程を履修していたことから教育実習に行き、そこで「先生方が授業以外の仕事に追われていて、授業に集中できない」という状況を目の当たりにして以来、どうにかできないものかという思いを持っていました。そんな中、学内で行われた内田洋行の会社説明会で、「ICTを使った教育現場の整備をしている」ことを知り、まさに自分の思いとマッチ。大学自体が理工学系で、元々ICTを使った仕事に興味があったことから、内田洋行への入社を決めました。
入社してみていかがでしたか?
入社当初取り組んだのは、実は教育現場ではなく、市役所など自治体にサーバーやPCなどのICT機器を導入する業務。自身の知識を活かしながら、非常に先進的な取り組みができたので、たちまち仕事にのめり込みました。そこでいちばん学んだのは、自治体の中にどんな業務があり、どんな運用をしているのかを熟知しないと最適な設計や提案ができないということでした。入社4年目からは教育現場へのシステム導入に携わっていますが、ここでも学んだことが活きており、現在も、教育委員会や学校の先生の業務をイメージしながら、システムの提案や構築を行っています。
現在の仕事内容を教えてください。
主に2つあります。一つは、当社オリジナル製品「学習eポータル L-Gate」の開発管理、導入、運用支援までを一貫して行うこと。もう一つは、L-Gateや校務支援システムなどに蓄積されたデータを表示する「教育ダッシュボード」の構築やロードマップの策定です。L-Gateは文部科学省が開発・展開しているCBTシステム(※)「MEXCBT:メクビット」に接続できる学習eポータル。競合がある中、小中学校の9年間の学びの記録が蓄積できる点が大きく評価され、現在、半数のシェアを獲得しており、学校現場への影響力の大きさを実感しています。
CBT: Computer Based Testingの略称。コンピュータを使用した試験方式のこと。
どんなところに仕事のやりがいを感じていますか?
L-Gateのように、自分が携わったサービスが、実際の現場で活用されていたり、作業負荷の低減に貢献しているところを目にしたときやりがいを感じます。また、「教育ダッシュボード」に関しては、ユーザー(教育委員会、教員、児童生徒や保護者)の立場からデータを活用したい場面を洗い出し、どのようにデータを表示すると良いか、どういったアクションが考えられるかをお客様と一緒に整理しています。整理した内容を実際にシステムに落とし込むことで、本当に使える教育ダッシュボード構築を目指しています。人とデータの関わりを考えながら作っていくため、一筋縄ではいきませんが、そこにやりがいがあります。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
エンドユーザーに思いを巡らせること、ゴールのありかを考えることを大切にしています。誰がこのシステムを利用するのか?その人たちに本当に必要な機能やサービスは何か?を突き詰めることで、本当に使えるシステムになっていくと実感しているからです。教育ダッシュボードで言えば、膨大なデータの利活用自体が、教育委員会の初めての挑戦になることも。これまでの取り組みや知見を共有しながら、課題解決というゴールに向けて並走しますが、最近、印象深かったのは「内田洋行さんに気付かされました」との言葉。お客様との距離が非常に近く、このようにずっと寄り添って一緒に考えられるからこそいただけた言葉だと感じ、内田洋行の強みだと思っています。
今後、チャレンジしたいことは?
価値のあるシステムやサービスを通して、教育現場において、先生方がやりたいこと、実現したいことに集中できる環境を提供していきたいと思っています。そのために必要なのは徹底的な業務理解と、システムに関する専門知識のさらなる修得。教育現場や実態に馴染むサービスの提供や、気づきを与えられるようなデータの見せ方など、まだまだ学ぶべき課題が多くあります。そうした自らの学びを、お客様に提案するサービスやシステムに反映させていければと考えています。