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【食品工場長向けコラム】 間接部門の合理化について 〜生産管理部門の省人化〜

2023/5/1 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「間接部門の合理化について 〜生産管理部門の省人化〜」と題して、工場の売り上げを増やす攻めの仕事を強化するため、間接部門の生産性向上の重要性についてお話します。

間接部門の考え方

コンビニの弁当、事業所の弁当などの様に、毎日注文に応じて製造している受注式の工場と、毎月の販売量を予想して見込み生産を行っている工場があります。

どちらの生産管理にしても、生産計画に対して原料手配、要員手配、生産設備の調整が必要になります。

特に要員手配は、人数だけ揃えればいいのではなく、できる仕事の能力に対して必要な人材を手配することが必要です。

この原料、要員、設備の手配、生産計画をあなたの工場では誰が総合的に調整していますか。

食品工場の生産性、一人あたりの生産金額、重量は、毎年毎年向上させる必要があります。生産性が毎年上がらなければ、自分たちの給料を上げることができないのです。

工場全体の生産性を上げることを考えた場合、直接物を作り上げている部門と、事務所で生産調整、品質管理、事務などを行っている間接部門におおきく分ける事ができます。

この間接部門の生産性の向上、経費の削減を考えていますか。

同じ仕事でも、人件費の高い方が行っている作業を誰でもができる様に業務改善していますか。

生産管理を行っている方の仕事を、パソコン等で自働化ができれば、優秀な方が他の作業を行うことができると思いませんか。

攻めの部門を強化

間接部門だけの人数で、工場の生産額、生産重量を割ってみてください。

毎年毎年、生産性が向上していますか。

間接部門の人件費などを固定費的に考えている方も多いのですが、パソコンの能力が上がり、パソコン作業の効率が飛躍的に上がってきているので、工場の間接部門の生産性も飛躍的に上げるべきなのです。

生産管理などの生産予想からの人の管理などは、自働化を行い、パソコンのボタンを押すと自働で原材料発注まで行えるようにすべきなのです。

毎日印刷している帳票類もペーパーレス化を行えば、間接部門の合理化が進みます。

生産管理などを調整している能力のある優秀な方は、工場の生産量が増えるような攻めの仕事を本来行うべきです。

どうすれば生産量が増えるか、お客様が気づいていないいい商品、「暗黙知」のある商品を作りあげる事ができるかを考える仕事をすべきなのです。

工場の売り上げを増やすことは、営業部門に任せることなく工場自身で考えることが必要なのです。

間接部門の生産性向上のためのチェックリスト

項目 内容
1.生産管理の自働化 ある特定の方が、長年生産管理をおこなっていないか
2.間接部門の合理化 間接部門の生産性を数値で把握しているか
3.工場全体の数値の把握 毎年、一人あたりの生産額、生産重量を把握しているか
4.攻めの仕事をしているか 工場の売り上げを増やすことを考えている方がいるか
間接部門の生産性

食品工場長向けコラムの記事一覧

・間接部門の合理化について 〜生産管理部門の省人化〜

原材料欠品防止について 〜原料庫の「見える化」〜

原材料管理について 〜適切な在庫の取り方〜

生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜

原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜

問い合わせ電話の対応 〜専用電話で確認できること〜

防火管理の必要性 〜自動消火装置の設置が必要〜

カミナリ対策に無停電装置が有効

生産帳票の確認について 〜出荷判定を確実に〜

設備のバックアップについて 〜欠品を防ぐために〜

データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜

ICカードの利用 〜生産性向上、歩留り向上のために〜

アンテナを高く 〜最新の情報を集め、活用しているか〜

不審者対策ができているか 〜大阪放火事件から学ぶこと〜

ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 〜転倒事故を防ぐために〜

コールセンターの必要性 〜違反の笛を吹くために〜

AI等の設備投資

食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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