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【食品工場長向けコラム】 食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜

2023/6/16 [食品,コラム]

今回の食品工場長向けコラムは「食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜」と題して、AIの時代に食品工場長がやるべき仕事や考え方についてお話します。

AIで調べてみると

 「食品工場の工場長の仕事はなんですか」とAIに訪ねてみると、「食品工場長とは、食品の製造や品質管理を行う工場の最高責任者です」と答えがあり、「食品工場長の仕事内容は、以下のようなものがあります」と列挙されました。

  • 工場の生産計画や目標の策定と達成
  • 工場内の人材管理や教育
  • 工場の設備や原材料の管理や調達
  • 工場の安全や衛生、環境対策の実施
  • 工場の品質管理や改善
  • 工場のコスト管理や効率化
  • 工場と本社や取引先との連携や報告

「食品工場長に求められるスキルは、何が必要ですか」と尋ねると、次のような答えがありました。

  • 食品に関する専門知識や法規制の理解
  • 生産管理や品質管理の経験や能力
  • マネジメントやリーダーシップのスキル
  • コミュニケーションや交渉のスキル
  • 数字やデータに強い論理的思考力
  • 常に改善や革新を求める姿勢

まず何から進めるか

工場長のパソコンには、毎朝、必要な数値が表示される仕組みが出来ているとします。毎日の売上、粗利、人時、必要な生産性、歩留など、工場の改善活動に必要な数値は、パソコンで確認出来る仕組みがとれています。

食品工場の仕事

図の赤い点の部分、他社よりも製造量が多く出来るために、工場長は何をすべきと考えますか。

私は、工場の責任者だった時には、まず、従業員の満足度をどう上げるかを考えました。管理すべき数値としては、離職率、有給消化率、時給などを管理していたのです。

間接部門の生産性

図のように、まず従業員の満足度の改善を行うと、従業員の意識が向上し、結果として顧客満足度があがり、利益が向上するものです。

同業他社より利益率を上げるために、従業員の給与、時給を抑えている企業は多く目にしてきました。しかし、同業他社よりも給与水準を上げ、時給を上げることで、離職しづらい環境を作り上げたのです。

更に、社宅規定を作り、アパートを借り上げ社宅にし、住宅環境も他社よりも優位にしたのです。結果として、従業員の意識が上がり、他社よりも時間あたりの生産性があがり、利益率も上がったのです。

AIの時代になり、データや何をしたらいいのかは、AIが調べてくれる時代になってきました。しかし、組織の責任者は、組織をどの方向に向かわすべきかを常に考え、明確な指標を具体的に改善する必要があるのです。

あなたの工場の向かうべき方向性、確認すべき指標は、明確になっていますか。

常に改善に取り組むためのチェックリスト

項目 内容
1.掴むべき数値 必要な数値は、昨日分が、毎朝確認出来るか
2.今年の目標値は明確か 工場として進むべき方向性とその数値は明確か
3.改善を行っているか 進むべき方法性に進むべき、改善をおこなっているか

食品工場長向けコラムの記事一覧

・食品工場の工場長の仕事とは 〜常に改善を求める姿勢が大切〜

間接部門の合理化について 〜生産管理部門の省人化〜

原材料欠品防止について 〜原料庫の「見える化」〜

原材料管理について 〜適切な在庫の取り方〜

生産設備のデーターのバックアップ 〜停電してもデーターが残るか〜

原料から最終商品への紐がつながるか 〜原材料、包装資材に問題があったら〜

問い合わせ電話の対応 〜専用電話で確認できること〜

防火管理の必要性 〜自動消火装置の設置が必要〜

カミナリ対策に無停電装置が有効

生産帳票の確認について 〜出荷判定を確実に〜

設備のバックアップについて 〜欠品を防ぐために〜

データの流出防止 〜パソコンなどの持ち出しを許可しているか〜

ICカードの利用 〜生産性向上、歩留り向上のために〜

アンテナを高く 〜最新の情報を集め、活用しているか〜

不審者対策ができているか 〜大阪放火事件から学ぶこと〜

ICチップカードの利用について 〜入場していい作業場かどうか〜

帳票の管理について、クレーム発生時にすぐに確認ができるか

現場で手書きの表示は行わない

帳票は毎日印刷すること

トレースバックできる仕組み作り

地域からの苦情の受付について

個人情報の取り扱いについて

危機管理センターの備えておくべき電気設備

危機管理センターの備えておくべき通信設備

危機管理センターという考え方

虫対策の必要性

殺菌の必要な設備の設計

こんな新設備の提案がほしい

ネット上の情報を確認していますか

ミス失敗の図書館が必要

安全衛生点検の必要性 〜転倒事故を防ぐために〜

コールセンターの必要性 〜違反の笛を吹くために〜

AI等の設備投資

食堂もキャッシュレスに。食品工場内のICカードの利用のすすめ

天災時には従業員との連絡を最優先で行うこと

通勤時の荷物について

清掃が工場管理の基本の基本 工場長の机は磨き込んでいますか

従業員満足を考えていますか

地域の方からいい会社と言われるために

生産性を上げるために、自分の設備と思える設備管理を

バイトテロを防ぐ従業員教育

残業の管理をどうすべきか

有給取得率を把握していますか

食品安全教育研究所 代表
河岸 宏和 氏

1958年1月北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。毎年100箇所以上の食品工場点検、教育を行っている。
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