株式会社内田洋行（本社：東京都中央区、代表取締役社長：柏原　孝、以下、内田洋行）は、平成25年1月22日より開催される東京国立博物館　特別展「書聖　王羲之」への技術協力として、展示会場内の特殊映像コンテンツの制作を行います。制作したコンテンツは、１月22日より、東京国立博物館 平成館にて一般公開されます。

尚、この特殊映像コンテンツは、リアルタイムレンダリング技術によって制作しており、展示会場の演出のほか、東京国立博物館で開催される解説や教育用コンテンツにも即座に改編を行う予定です。

東京国立博物館　特別展「書聖　王羲之」への技術協力の概要

2013年1月22日（火）〜3月3日（日）にわたり、東京国立博物館に於いて、特別展「書聖 王羲之」が開催されます。

中国4世紀の東晋時代に活躍した王羲之は、従来の書法を飛躍的に高め、没後も歴代の皇帝に愛好されました。しかし、王羲之の最高傑作である『蘭亭序(らんていじょ)』は、皇帝の崩御に際し副葬されたため、その真跡はひとつも現存しません。それにもかかわらず、王羲之への書への憧れは連綿と続き、長く、多くの人々に影響を与えております。

この展覧会では、書を芸術に高めたとして“書聖”と尊崇される王羲之にまつわる名品や歴代の優品が一堂に集結し、王羲之が歴史的に果たした役割が再検証される貴重な機会となるとともに、あわせて、日中国交正常化40周年、東京国立博物館140周年として開かれる記念の展覧会であります。

この特別展「書聖 王羲之」に際しまして、内田洋行では、東京国立博物館からの技術協力の要請を受けて、展示会場内特殊映像コンテンツの制作を行っております。

具体的には、東京国立博物館の監修のもと、「蘭亭図巻（万暦本）」に描かれる“曲水の宴”の作品イメージをそのままにしつつ2.5次元の立体化を実現した映像を制作したほか、「双鉤塡墨(そうこうてんぼく)」による精巧な写しの再現映像などの制作を行いまして、展示会場内の演出用コンテンツとして活用されます。

尚、これらの特殊映像コンテンツは、リアルタイムレンダリング技術を用いて立体映像化していることから、監修においては、高精細画像を見ながら監修者の意向を細かく反映したものを、随時、検証を行いながら制作しており、監修の精度を高めるとともに短期間で制作を行っています。

また、リアルタイムレンダリング技術で制作したコンテンツは、制作した後に多様なデータ形式に変換できるため、展示会場での上映に活用されるほか、上下左右や拡大縮小など視点を自由に移すことのできるシミュレーション、さらには、アプリケーションを付与してタブレット端末上で簡単操作を行える教育・プレゼンテーション用のコンテンツなどにも展開が可能となります。

内田洋行では、展示会場で上映される特殊映像コンテンツを、東京国立博物館で開催される解説や教育用コンテンツへの改編を予定しております。

特殊映像コンテンツの制作について

内田洋行の制作する展示上映用の特殊映像コンテンツの概要は、以下の通りです。

＜東京国立博物館　特別展「書聖　王羲之」＞

■会期：2013年1月22日（火）〜3月3日（日）
■会場：東京国立博物館・平成館