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2014/6/5
内田洋行、体験・体感できる〝未来の理科室″を展開
〜いきいきとした観察ができる理科実験機器の開発とICT活用の推進〜
株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役:柏原 孝、以下内田洋行)は、小中学校の理科実験において、微生物の自然な行動を観察できる特殊撥水加工をほどこした「水たまグラス」のほか、モニター付き生物顕微鏡「D-EL3」「D-EL4」を開発しました。これらの理科実験機器によって映されるいきいきとした微生物の画像・映像を、無線LANを用いてタブレット端末に画像を転送したり、電子黒板に投影するなどICTを活用することによって、観察の瞬間をグループやクラスに拡げます。
内田洋行では、こうした子どもたちがわくわくして理科実験を行える理科教材の開発と、ICT活用の推進をもとに、より体験・体感できる“未来の理科室”づくりを展開してまいります。
なお、「水たまグラス」およびモニター付き生物顕微鏡(水たまグラス付き)「D-EL3」「D-EL4」は、平成26年7月21日より、販売を開始いたします。
実感・体感できる理科実験のために
学校教育においては子どもたちの“理科離れ”を背景に、平成25年度の学習指導要領より小中学校理科の授業時間が大幅に増加されております。特に理科実験をより充実させて子どもたちの理科に対する興味や関心を深めることによって、理系人材の育成につなげることが求められていることから、子どもたちが実感をもって興味関心を引き出す理科実験機器の開発への期待が高まっております。
そのため、内田洋行では、主要な理科実験である顕微鏡観察で、実際に水の中をいきいきと泳ぐ微生物の姿を観察できる、微生物観察用のスライドグラス「水たまグラス」(指導:筑波大学附属中学校 理科研究会)を開発したものです。これは、平成24年より販売しております実体顕微鏡用の微生物専用小型プール「微生物観察 ミジンコプール」(指導:筑波大学附属中学校 理科研究会)などの実験機器と合わせて、子どもたちのいきいきとした理科実験を支援いたします。
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動きのあるミジンコを観察することで、ミジンコの目が一つであることなどが、実感できます。
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【参考】
「ミジンコプール」。双眼実体顕微鏡によって、泳ぐミジンコを立体的に観察できます。(平成24年3月発売)
ICTを活用した理科実験
さらに、こうした顕微鏡観察にICTを活用することで、観察画像はタブレット端末や電子黒板に投影できます。実験映像がグループやクラス全体で共有され、議論や考察を深めます。
■モニター付き生物顕微鏡で画像をグループで共有
モニター付き生物顕微鏡「D-EL3」「D-EL4」は、グループの隣りの生徒や実験を指導する先生も、観察している生徒と同じ画像を確認できます。また、静止画や動画の撮影をワンタッチで行えるため、観察の決定的な瞬間をとらえます。
■生物顕微鏡の画像をタブレット端末や電子黒板に投影
平成27年春には、モニター付き生物顕微鏡「D-EL3」「D-EL4」にWi-Fi通信機能の搭載を予定しています。
これにより、画像をPCやタブレット端末に転送することが可能で、転送されたPCやタブレット端末の画面を電子黒板や大型テレビに接続すれば、一つの顕微鏡の観察画像を、グループやクラス全体に拡げます。
なお、画像を転送する専用の「デジタル顕微鏡カメラ」を取り付ければ、顕微鏡を選ぶことなく画像の転送を行えます。(参考:平成25年7月発売)
■製品カタログに「AR(拡張現実: Augmented Reality)」を採用
小中学校の先生方向けには、内田洋行の理科カタログに付与されるARコードを指定のアプリケーションで読み取ると、実際の理科実験シーン映像を再生いただけます。
これによって、先生方は、カタログを読みながら、見たい実験シーンなどを即座に映像でチェックいただくことが可能です。
製品の特徴、仕様
■微生物観察用のスライドグラス「水たまグラス」
- 特殊な撥水印刷により印刷していない箇所に顕微鏡の視野サイズに合わせた水たまを作ります。
- 同じサイズの水たまを複数作成することで、微生物を観察できる確度をあげます。
- 「水たまグラス」上に推奨顕微鏡と倍率を記載することで、生徒の顕微鏡設定を容易にします。
- 顕微鏡のサイズに合わせて、様々なサイズをご用意しております。
水たまの形状 推奨顕微鏡 円形:直径 10㎜ 実体顕微鏡 20倍用 円形:直径 5㎜ 実体顕微鏡 40倍用 円形:直径 4㎜ 生物顕微鏡 40倍用 円形:直径 1.5㎜ 生物顕微鏡 100倍用 長方形 生物顕微鏡 D-EL3/4専用 - 価格:各サイズともに、5枚セット 1,700円(税抜)
- 発売日:平成26年7月21日
■モニター付生物顕微鏡 D-EL3/D-EL4
- 90度可動する5インチモニターによりグループ観察や教師の机間指導が可能になります。
- モニター上の視野は4倍対物レンズ相当(2.8㎜×1.6㎜)あり、ミジンコなど大きな生物も全体を映すことができます。
- Wi-Fi転送システムを備えたタイプを2015年に発売予定です。
D-EL3/D-EL4型式 D-EL3 D-EL4 出力端子 HDMI、USB HDMI、USB 映像素子 約500万画素 約500万画素 総合倍率 40〜400倍 40〜600倍 接眼レンズ WF10× WF10× WF×15 対物レンズ 4×・10×・S40× 4×・10×・S40× 照明装置 連続調光式白色LED 連続調光式白色LED その他 日本語ソフト
HDMIケーブル(5m)
USBケーブル
ダストカバー
水たまグラス粗微動同軸 / 虹彩絞り
メカニカルステージ
日本語ソフト
HDMIケーブル(5m)
USBケーブル
ダストカバー
水たまグラス本体価格 89,000円(税別) 128,000円(税別) - 発売日:平成26年7月21日
【参考】実体顕微鏡用の専用小型プール「微生物観察 ミジンコプール」
- 直系12㎜×高さ6㎜の小さなプールにミジンコが泳いでいる液体試料を注入します。
- 微生物観察 ミジンコプール、40個入り 価格:3,800円(税抜)
※平成24年3月より発売
【参考】デジタル顕微鏡カメラ
- Wi-Fi通信によりPCやタブレットと接続します。
- バッテリー搭載なのでワイヤレスで使用することが可能です。
型式 SCD-50WF 出力端子 Wi-Fi 映像素子 約200万画素 ※Wi-Fi出力時は130万画素 本体価格 68,000円(税別)
※平成25年7月より発売
未来の理科教室 “ウチダサイエンスルーム”
内田洋行では、顕微鏡観察のほか、天体観測や化学・物理の実験、科学情報の学習などにおいても、ICT活用を推進しまして、より体験・体感できる理科実験・理科教育を実現する未来の理科教室“ウチダサイエンスルーム”のご提案を展開してまいります。
内田洋行は、子どもたちの関心や興味を引き出し、“理科好き”の子どもたちを育む、これからの理科教育のための環境づくりをご支援します。
内田洋行の学校教育への取り組み
1910年(明治43年)創業。2010年に創業100周年を迎えた。教育・オフィス・情報の3分野を事業の柱とする。教育分野では、戦後まもない昭和23年より理化学機器を中心に学校教材販売を行い教育機器のトップブランドに。1980年代には業界に先駆けて学校教育情報化を推進。2000年に入り、パソコン教室で行える語学演習装置「PC@LL(ピーシーアットエルエル)」や、ネットワークによるコンテンツ配信事業「EduMall(エデュモール)」など新ビジネスを立ち上げる一方、教育総合研究所を設置し、省庁から学校現場まで幅広く協同で教育研究を進め、学校教員向けコミュニティサイト「学びの場.com」も運営する。一斉学習や協働学習、プロジェクト型学習等の各場面で効果的なICT環境を実践的に検証する「フューチャークラスルーム」を、東京本社、大阪支店、九州支店に設置。教育関係者との実証研究を進める。「フューチャークラスルーム」は、2012年に商標を取得。
【製品に関するお問い合わせ先】
株式会社内田洋行 公共本部 プロダクト企画部
前田君彦・足利昌俊
TEL.03(5634)6200 FAX.03(5634)6831
【このリリースのお問い合わせ先】
株式会社内田洋行 広報課
佐藤将一郎・長谷川泰
TEL.03(3555)4072 FAX.03(3555)4620