プレスリリース

2017/10/17

イオンフィナンシャルサービスと内田洋行が店舗設計を共同開発
~全国のイオン銀行に「セミオープンブース」の導入を共同で推進~

株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大久保 昇、以下内田洋行)とイオンフィナンシャルサービス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:河原健次、以下 イオンフィナンシャルサービス)は、イオン銀行店舗の次世代型店舗構想の一環として、対面対談のサービスレベル向上を目指すため、音環境に配慮した「セミオープンブース」を共同開発いたしました。10月中旬より開始のイオン銀行イオンモール成田店での実地検証を皮切りに、全国展開を目指します。


イオン銀行  設置イメージ

「セミオープンブース」の共同開発背景

イオンフィナンシャルサービス傘下のイオン銀行は、「親しみやすく、便利で、わかりやすい銀行」として、主に国内有数の集客力を誇るイオンショッピングセンター内に設置され、朝9時から夜21時まで365日の営業と全国138カ所の店舗を展開しています。
イオンフィナンシャルサービスと内田洋行は、2016年より共同で、ショッピングセンター内のイオン銀行店舗ならではの課題の解決として、にぎやかな音環境にある中で、より来場頂いたお客さまに安心かつ快適にご相談いただける個室相談スペースの開発に取り組んでまいりました。
研究の中で、個室相談スペースにおいては完全個室ではなく、圧迫感の無い気軽さが必要であるという調査結果から、半個室かつプライバシーに配慮した「セミオープンブース」の形態を共同開発いたしました。ブース内は素材にこだわり、座り心地に最大限配慮したソファー席を設計しています。ショッピングモールのにぎわいのなかでもスタッフと訪れたお客さま双方の声がよく聞こえるよう調音パネルを採用しています。ご相談に必要な音声は確保しながらも余計な音はパネルが吸収する構造により、お客さまが安心かつ快適にご相談いただける音環境を実現しています。
開発にあたっては、両社で試作品のモックアップづくり、サイズ感や調音パネル、照明や照度の見えやすさ、ICT機器類の効果的な使い方などの検証を共同で行い、相互に意見を出し合いながら製品化にいたりました。本ブースは10月中旬よりイオン銀行イオンモール成田店で実証実験を開始し、以後、順次全国に設置店舗を拡大する予定です。

今後の展開

イオンフィナンシャルサービスは、お客さまに気軽に相談いただける店舗デザインや便利でわかりやすい金融サービスを提供するため、先進的な技術をとりいれながら研究開発に取り組んでおります。
内田洋行グループでは、「デザイン」「モックアップ開発」「各種素材の選定・調達」「製造」「施工」「保守メンテナンス」の全ての開発段階でプロジェクトマネジメントとコーディネートを行う多くの構築実績があります。
両社は、今後もこれら相互のノウハウを融合して、店舗設計においてお客さま対応に必要な機能や運用方法などを検証するとともに、さらなるお客さまサービスの向上を図ってまいります。

「セミオープンブース」の特長

共同開発においては、イオンフィナンシャルサービスと内田洋行とともに、内田洋行の直系子会社であるパワープレイス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前田昌利)が全体設計や筐体の意匠開発、モックアップ開発、プロジェクトマネジメントの全工程に携わっています。

① お客さまが親しみやすく、快適にサービスに注視できる半個室形態の開発

完全クローズではなく、圧迫感の無い気軽さが必要であるという研究結果から、半個室でプライバシーに配慮した「セミオープンブース」の形態を開発いたしました。入りやすいデザインを採用し、ブース内部は座り心地に最大限配慮したソファー席で、ご家族やグループでご一緒にお越しいただいてもゆっくりとご相談いただける環境を設計しています。筐体の表面にはイオン銀行のロゴを配置し、コーポレートカラーを象徴的にデザインすることで、イオン銀行の店舗アイコンを演出しています。

② 音声等に対する遮断効果の向上

ショッピングセンターの賑わいのなかでもお互いの声がよく聞こえる調音パネルの検証テストを行い、設置しています。これにより金融サービス紹介のための必要な音声は確保しながらも、余計な音はパネルが吸収する設計となっています。プライバシーに配慮しお客さまが集中しながら意欲が高まる音環境を構築しています。

③ ICT活用によって、サービスへの理解を深めるための工夫

ケーブル配線やPC備品が美しく収まるようなテーブルの開発、お客さまの足元が引っかからないための配線ダクトなどを考慮したデザインを試作品から開発し、検討を重ねて採用しています。

④ ノックダウン方式の活用

継続した活用を考慮し、ノックダウンの手法を採用することで、メンテナンス性に優れ、ブース自体を簡単に移動させることが可能のため、移転先での再利用や施工短縮による出店コストの削減に繋がると考えます。また、独立した小型店舗としての活用など様々な用途の可能性を検討しております。

⑤ アイキャッチとなる箱型デザイン

イオン銀行店舗の外からも気が付きやすい丸みを帯びたデザインで、個室相談ブースでの利用に限らず、デジタルサイネージ、セルフ端末との組み合わせや独立した小型店舗での活用など、お客さまに身近に感じてもらう新たなデザインとして様々な用途の可能性を検討しております。

イオンフィナンシャルサービスと内田洋行の「セミオープンブース」プロジェクトスケジュール

2016年12月
:セミオープンブース共同開発スタート 基本設計、検証、修正
2017年1月
:試作品製作第1回、検証・修正
2017年4月
:試作品制作第2回
2017年5月
:試作品完成、検証修正/アンケート調査
2017年10月
:イオンモール成田店実地検証

【このリリースのお問い合わせ先】

イオンフィナンシャルサービス株式会社 広報部 大久保淳一、吉田昌央
TEL. 03(5281)2002 FAX. 03(5281)2468

株式会社内田洋行 広報部 佐藤将一郎、深澤琴絵
TEL. 03(3555)4072 FAX. 03(3555)4620