プレスリリース

2022/4/4

内田洋行 2022年度入社式 祝辞

当社は4月1日、内田洋行新川本社にて入社式を行いました。70名の新入社員に向けた代表取締役社長・大久保昇の挨拶(要旨)は以下のとおりです。

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
今日から、70名の皆さんが、内田洋行の社員、内田洋行グループ社員の一人として社会人の仲間入りをされましたことを心から歓迎いたします。

内田洋行のルーツは満鉄にあります。満鉄は日露戦争後の1906年に中国東北部に設立された国策会社「南満州鉄道」の略称で、中国での鉄道、炭鉱、都市づくりなど数々の事業を担っていました。その社員であった創業者が、満鉄が必要とする測量・製図機器を提供する会社として1910年(明治43年)中国・大連で創業し、2022年で112年を迎えました。

戦後は学校教育分野に事業を広げ「科学技術立国の実現」による日本の復興を目指し、60年前の1962年には、純国産初の小型電子計算機の製造販売事業にもいち早く参入、日本の発展とともに多くの事業を拡大させていきます。内田洋行グループは、このようなさまざまな市場への“開拓精神”をDNAとしており、当時、誰もが考えていなかった「新たな市場を創る」ことに挑戦してきた会社なのです。

しかし、決して順風満帆に進んだわけではありません。バブル期以降は売上の停滞に苦しみ、リーマンショックでは大きな打撃を受けました。その後社内のリソースを活かすグループ経営への転換により、漸くここ数年で停滞から大きく成長へと舵を切り、一昨年、昨年と2年連続の過去最高益を更新しました。今日では、売上の構成比ではICT関連のビジネスが3分の2、環境ビジネスが3分の1で、民間と公共の両方の市場に強みを持つユニークな企業となりました。ここにおられる皆さんはこれからの成長期に入社していただいたのです。

さて現在の日本はコロナ禍の影響やウクライナ危機により難しい状況にありますが、少子高齢化が最速に進む国として、急速な生産年齢人口の加速度的減少からさらに困難な時代を迎えるのは、統計的に逃れられない必然なことであります。この克服のためには、良質なデータとそのデータを活用する人が欠かせません。これからは「人とデータの時代」が到来するのです。内田洋行グループはBtoB型企業としてお客様の変革を支援することが使命であり、縦軸に民間・公共の市場と横軸にICT技術と環境構築、これらを連携させながら、この状況に貢献する事が求められています。

内田洋行のコーポレートビジョン「情報の価値化と知の協創をデザインする」とは、お客様の持つ膨大な情報の価値を活かすとともに、人々が持つ知恵を共創により高めることにあります。働く場、学ぶ場にいるお客様の側に立ち、ご一緒に考えデザインすることで、このビジョンの実現を果たすことが出来るのです。

本年、入社いただいた皆さんは、これからの社会の変革に必ずや貢献できる世代になると確信しています。新たな歴史のページを作るために一緒に挑戦をしていきましょう。

株式会社内田洋行
代表取締役社長 大久保 昇

内田洋行 代表取締役社長 大久保昇
内田洋行新川本社での入社式の様子

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【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報部 佐藤 将一郎・深澤 琴絵
TEL.03(3555)4072 FAX. 03(3555)4620