プレスリリース

2023/4/3

内田洋行 2023年度入社式 祝辞

当社は本日、内田洋行新川本社にて入社式を行いました。66名の新入社員に向けた代表取締役社長・大久保昇の挨拶(要旨)は以下のとおりです。

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。今日から、66名の皆さんが、内田洋行の社員、内田洋行グループ社員の一人として社会人の仲間入りをされましたことを心から歓迎いたします。

内田洋行のルーツは満鉄にあります。満鉄は日露戦争後の1906年に中国東北部に設立された国策会社「南満州鉄道」の略称で、中国での鉄道、炭鉱、都市づくりなど数々の事業を担っていました。その社員であった創業者が、満鉄が必要とする測量・製図機器を提供する会社として1910年(明治43年)中国・大連で創業し、2023年で113年を迎えました。戦後は学校教育分野に事業を広げ「科学技術立国の実現」による日本の復興を目指し、1962年には、純国産初の小型電子計算機の製造販売事業にもいち早く参入、日本の発展とともに多くの事業を拡大させていきます。内田洋行グループは、このようなさまざまな市場への“開拓精神”をDNAとしており、当時、誰もが考えていなかった「新たな市場を創る」ことに挑戦してきた会社なのです。

しかし、決して順風満帆に進んだわけではありません。バブル期以降は売上の停滞に苦しみ、リーマンショックでは大きな打撃を受けました。その後社内のリソースを活かすグループ経営への転換により、ICTの事業再構築で大きく成長へと舵を切り、今日では、売上の構成比ではICT関連のビジネスが65%、環境ビジネスが35%で、民間と公共の両方の市場に強みを持つ企業となりました。この3年間で過去最高益の更新や、情報関連事業の拡大などICT分野の成長を遂げています。

本日入社を迎えた皆様は、非常に困難なコロナ禍のパンデミックを抜けた第一号入社として、新たな世界を切り開いて下さる世代になると考えています。
少子高齢化が最速に進む国として、急速な生産年齢人口の加速度的減少からさらに困難な時代を迎えるのは、統計的に逃れられない必然なことであります。この克服のためには、良質なデータとそのデータを活用する人が欠かせません。これからは「人とデータの時代」が到来するのです。

今や、OpenAI社が開発したChat GPTの公開以降、新たな生成AIについて利活用方法などが模索されています。人間の言葉を集めて、人間のように文章を真似て、作成する力に長けており、世界中の言語化がさらに深化するのではと期待しています。人間が持っている能力と様々な環境が作り出す一つの出来事として、今後もICTが世界を拡張していくなかで、内田洋行はそれらを使い続ける人やデータに着目して事業を展開していきます。

さて、皆さんは新しい職場のなかで、様々な世代の先輩や組織の価値観、言語やルールに触れると思います。113年の歴史や気概は入社してきて下さったことで感じて頂けると思います。入社して3年間は貪欲に、様々な事象を受け止めて欲しいと願っています。そしてフレッシュな目で今後も社会から期待される会社であり続けるために、内田洋行が提供すべき価値はどこにあるのか、組織だけではなく、お客様とともに常に考えてビジネスを変えていってほしいと思います。人間には適応力や進化に対応する環境対応力が備わっています。

内田洋行のコーポレートビジョン「情報の価値化と知の協創をデザインする」とは、お客様の持つ膨大な情報の価値を活かすとともに、人々が持つ知恵をともに高め、未来の社会課題に対応した変革を支援し、貢献していくことです。
創業113年間、変わらず続けてきた事業の思いが息づいています。

本年、入社いただいた皆さんとは、これからの社会の変革に向けて一緒に挑戦を続けていきましょう。

株式会社内田洋行
代表取締役社長 大久保 昇

内田洋行 代表取締役社長 大久保昇
内田洋行新川本社での入社式の様子

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【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報部 佐藤 将一郎・深澤 琴絵
TEL.03(3555)4072 FAX. 03(3555)4620