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2025/10/31

国産木材に触れて学ぶ木育イベント
第5回「ウチダの木育ひろば」を開催しました

10月25日(土)、サッポロファクトリー1条館1階の「ユビキタス協創広場U-cala」(内田洋行北海道支店)にて、第5回となる木育イベント「ウチダの木育ひろば」を開催しました。当日は幼児から大人まで176名の地域の皆さまにご参加いただき、会場は終日賑わいに包まれました。

■木育を通して、木と自然の大切さを体感

「木育(もくいく)」は、2004年に北海道で生まれた取り組みで、子どもから大人まで、すべての人が“木とふれあい、木に学び、木と生きる”ことを目的としています。
「ウチダの木育ひろば」では、北海道が認定する木育マイスターが在籍するパワープレイス(株)、北海道芸術デザイン専門学校、ようてい木育倶楽部と連携し、木のぬくもりに触れながら学べる多彩なワークショップを展開。木や森への理解を深め、森林環境保全や木材活用の大切さを感じていただくことを目指しています。

■今年の見どころ:「もりのたんてい」で自然を観察!

今年は新たなプログラムとして、永山記念公園を会場に自然観察ワークショップ「もりのたんてい」を実施しました。葉っぱの形や色、手触りをじっくり観察し、自然の不思議や美しさを発見。その後、会場では拾った葉っぱを使ってアート作品を作るワークショップも行い、焼きペンで丸太の輪切りに葉っぱの絵を描き記念にしました。
参加者からは「子どもと一緒に自然に触れることで、改めて自然の良さを実感した」「専門家のお話を聞きながら歩くと、いつもの風景が違って見えた」などの声が寄せられ、親子で学びながら楽しめるひとときになりました。

■親子で楽しむ多彩なワークショップ

会場内では、木材を使用した工作や体験メニューを多数用意。世代を問わず多くの方が木とふれあい、ものづくりの楽しさを体感しました。参加した子どもたちからは「木は使い方がたくさんあることがわかった。木は大切な資源だから未来にいつまでも残したいと思った」「普段の生活では木に触れる機会が少ないので、とても新鮮で楽しかった」という声が寄せられました。

ネームプレート作り
ツリー作り
ウッドチャイム作り
ぶんぶんゴマ作り
削り馬体験
モルック体験
森のデカゴラス体験
パネル展示

今年は子どもたちに「森と川と海のつながり」について伝えることを目的に、パネル展示や動画を使って分かりやすく説明しました。その一環として、木育ひろばのワークショップ参加費は「緑の募金」(公益社団法人 北海道森と緑の会)を通じて、「ほっかいどうお魚殖やす森林づくり」へ全額寄付しています。イベントを楽しみながら、森林保全や地域の環境づくりにも貢献できる取り組みとなっており、こうした活動は子どもたちの未来にもつながっています。

■内田洋行の木材活用の取り組み

内田洋行では、国産木材の利用促進を目的に、2004年から全国各地で木材活用の取り組みを進めてきました。宮崎県・北海道・栃木県をはじめとした地域と連携し、都市部の木材需要者と生産者を結ぶ活動を展開しています。

2010年には、自社オフィスの木質化や国産木材を活用した製品づくりが評価され、林野庁の「木づかい運動」にて農林水産大臣より感謝状を受賞しました。
その後も、「東京おもちゃ美術館」の〈赤ちゃん木育ひろば〉の設計(2011年)や、地域産材を用いた空間構築システム〈WooD INFILL〉(2015年)の開発など、木の魅力を生かした空間づくりを続けています。

2019年には「高畠町立図書館/屋内遊戯場もっくる」において、原木の調達から加工までを担う木材活用マネジメントを実施しました。
また、2022年には京都市や民間企業・生産組合とともに、北山杉の利用促進に関する相互連携協定を締結。官民が連携し、持続可能な森林資源の活用に取り組んでいます。

こうした取り組みを通じ、学校や企業向けの木製家具の販売などにより、CO2の固定化量は内田洋行グループの年間排出量(Scope1・Scope2)に匹敵する規模となっています。
内田洋行は今後も、木材活用を通じて地域との共創を進め、SDGsおよび2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

【内田洋行グループの国産木材を活用した開発例】

内田洋行・パワープレイス、「ウッドデザイン賞2024」ハートフルデザイン部門にて「山のダイゴミプロジェクト」が林野庁長官賞(優秀賞)を受賞

廃校になった中学校の体育館をリノベーションした木育施設 高畠町立図書館/屋内遊戯場―もっくる―

地域産材を活用し空間を自在に構築するWooD INFILL(ウッドインフィル)

JR東日本  東京建設プロジェクトマネジメントオフィス様
鉄道林をオフィスの内装へ生かした木質化
https://office.uchida.co.jp/case/jreast_toko.html

鬼塚電気工事・鬼塚産業様 本社ビル
脱炭素を目指した「ZEB」技術で新本社を建設

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報課 深澤 琴絵・松永 裕香
TEL:03(3555)4072 FAX:03(3555)4620