奈良学園 奈良学園幼稚園/奈良学園小学校/奈良学園登美ヶ丘中学校/奈良学園登美ヶ丘高等学校(奈良県 奈良市)

4-4-4制に配慮した設計。校内は機能を求めて統一。


小学校から高校までを4年ごとに区切り、 12 年間一貫教育をすすめる4ー4ー4制。カリキュラムで導入している学校は数校ありますが、奈良学園は建物からその考えを取り入れ、さらにそのベースとなる幼稚園も開園。日本初の幼・小・中・高一体型校舎を作り上げました。
小~高までが共通して使用するC棟を中心にPP棟(幼稚園)、P棟(小学1~4年)、M棟(小学5 年~中学2年)、Y棟(中学3年~高校3年)が風車状に配置された校舎。「建物では思い切った冒険をしたので、校内は機能とデザイン的な統一感をもたせるようにした」(教育課程部 柳原部長)ということから、内田洋行の家具・備品が多く採用されています。
異学齢交流活動も重視。設定された交流行事内だけではなく、一体型の校舎で「下級生が重い荷物で困っていたら上級生が手伝う」という気持ちも自然と養われています

 

Primary(小学1~4年生)が使用する PC教室には30台のパソコンを設置。教室は直接図書室につながっていて「情報検索」が、デジタル・アナログの両方向から行える。

小学生~高校生までが使用する理科室は全部で6つ。進学校としては珍しく、実験を重視。V字に並べたテーブルは、児童・生徒ひとりひとりの顔を先生が見られるようにと考えられたPrimary用の理科室のもの。

理科室にもe-黒板が置かれていて、実験とパソコンから取り入れた情報を連携させ授業を展開することができる。パソコンを使用しない時は、机のなかに収納することができ便利。無線LANで接続できる児童・生徒用パソコンも班ごとに準備。

化学実験室は校舎にふたつ。ひとつは「ドラフトチャンバー」が設置されていて、有害気体を安全に排気することができる。実験器具の充実が同校の特徴で、内田洋行商品も多数。

Middle(小学5~中学2年生)が主に使うM棟の1階にあるダイニングルーム。 250席があり2学年が同時に食事をとることができる。異学齢交流活動を重視し、週に何度か幼稚園から小学生の異学齢で交流ランチを実施。

M4(中学2年生)までの全教室にe-黒板を導入。小学生段階での活用が一番多く、自作教材やソフトを利用して授業が進められている。理科室などの特別教室にもe-黒板が導入され活用されている。

柳原 伏雄 部長
奈良学園登美ヶ丘 教育課程部

奈良学園幼稚園・奈良学園小学校
奈良学園登美ヶ丘中学校・奈良学園登美ヶ丘高等学校

「尚志・仁智・力行」を校訓に2008年に開校。従来の枠組みにとらわれず、子どもたちの発達段階を考慮し12年間を4-4-4 の期間に区切ったカリキュラムを実施。幅広い教養と難関大学を突破できる学力を獲得することを目指している。
詳しくは: http://www.naragakuen.jp/tomigaoka/

2012年1月公開。所属や名称、掲載内容は取材当時のものです。