東京都産業労働局 多摩職業能力開発センター
講義や個人作業、グループワークなど、様々な学習スタイルにフレキシブルに対応できる従来のイメージを払拭する明るい学習空間を構築
様々な学習スタイルにフレキシブルに対応する、明るく開放的な空間を実現。
キャスター付きテーブル・チェア・フロアパネル・間仕切り用ホワイトボード・造作軽量ラック・授業支援システム・投影用モニター・無線投影装置・ノートPC・サーバ・PC充電保管庫 等
東京都立職業能力開発センターは、新たに職業に就かれる方や求職中の方、転職を希望している方を対象に、就職に向けて各職業に必要な知識・技能の習得をサポートする施設で、都内13カ所に施設を展開。
主に東京の産業基盤を支えるものづくり分野等の人材育成を担っています。2023年9月には、多摩職業能力開発センターの新規科目として「IoTクリエイター科」を開設。若者のものづくり離れという、職業能力開発センター全体が抱える課題の解決に向け、ニーズを踏まえた科目の設置と合わせて、若い人たちからも受け入れられる学習空間の構築が必要と考え、従来とは一線を画すインテリア性と実用性を兼備した実習室を整備しました。



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2期合計で最大30名の生徒が同じ実習室で学ぶIoTクリエイター科は、入校の期ごとに分かれて授業を行うため、1つの空間を2つのエリアに分割。壁や衝立を立てるのではなく、実習室の形状を生かして可動式のホワイトボードや棚を配置し、床材の色を変えることで、明るさと開放感を保ちながらエリアの区分を明確にしています。それぞれのエリアで講義やグループワーク、個人作業など、授業のスタイルに合わせてフレキシブルにレイアウトの変更が行えるように、キャスター付きのテーブルを採用。キャスター付きでありながら安定性を高める機能を備え、実習用の機材とPCを同時に置けるサイズとすることで、実用性に優れた学びの空間を実現しました。
また、ノートPCや投影用大・中モニターは無線LANでの接続が可能。個人作業はもちろん、投影用大モニターを使用しての発表やグループ内における投影用中モニターを使用しての画面共有なども、ストレスなくスムーズに行える環境を整えています。


職業能力開発センターは、修了生に対する企業からの評価は高く、毎年多くの企業から求人をいただいています。求職者や企業のニーズを捉えた科目展開や運営を推進すると同時に、ものづくり人材を確保するため、若年層にも受け入れられる環境の構築が求められています。
前例のないかたちで整備されたIoTクリエイター科をモデルケースに、新しいことにチャレンジする学びの場として、効率的かつ効果的な実習室の整備を目指しています。
※2023年7月取材。掲載内容は当時のものです。
