THEME.1
これからの社会で、何が起きようとしているのか
OPINION_02

Interview with

MASAMI MIYOSHI

ビジネスだからできる、

変革への道筋

三好 昌已
Profile
三好 昌已
上席執行役員
ICTリサーチ&デベロップメントディビジョン 事業部長
1980年入社。教育現場の情報化が進むなか、教育システム事業部の営業職として、パソコンの導入から証明書発行システムの構築など幅広く手がける。複数の事業部を経て、2015年より現組織の事業部長として、ICTプロダクト・コンテンツなどの開発部門を取りまとめている。

#01
多様化する社会を、ビジネスのなかで捉える

「これまでの常識が通用しない」。私たちがいま、ビジネスの現場で直面しているのはまさにこの感覚です。働く場や学びの場において、年齢や性別、国籍、言語が多様化する。仕事や学習の時間も、場所も、方法も変わる。課題が発生したときに、これまでのような解決策が通用しなくなるのは当然のことでしょう。私たちの提供してきた製品を例にとっても、ここ数年の間に活用方法が大きく変わっています。
これまでは、ひとつの製品でいろいろな課題に対応することを想定して開発してきました。しかしお客さまの課題が多様化し、さまざまな要素が複合的に絡み合う現在、ひとつの製品だけで解決に至るケースはあまりありません。お客さまの状況に合わせ、その都度、複数の製品を組み合わせて導入することがほとんどです。開発時に想定していなかった製品のポテンシャルを、お客さまとの課題解決のなかで引き出しているとも言えます。こうした個別の活用事例を集めて分析し、組織の知見として蓄え、次の開発につなげていく必要があります。当社製品を他製品とどのように組み合わせたのか、どんな部分が強みになるのか。余計な機能は削ぎ落とし、他製品と組み合わせながら強みを発揮できるソリューションを考えていく段階に来ています。
これから数年の間は、会社の中の組織、あるいは企業の垣根を超えた協業の意識がますます強くなると予測します。それぞれ、強みがどこにあるかを冷静に自覚し、協業しながらビジネスを創造していく。ですからいま、このように社会が変化していく時期というのは、これまでの自分たちの製品、そして自分たち自身の在り方を問い直す機会になっていると思います。

#02
人に着目するという強み

政府が掲げているSociety5.0というビジョンが示すものは、社会のドラスティックな変化です。構造が変わり、価値観も変わるなか、企業が抱える課題も変わっていくことでしょう。しかし課題というのは、いつの時代も人が抱えて人によって解決されるものです。そのため、企業活動においては今後ますます人材育成が重視されるようになるでしょう。専門的な技術や知識を身につけることはもちろん大切ですが、具体的な課題の前で、専門性や経験を横断的に活用しながらどう知恵を発揮するかが問われるようになります。
内田洋行が強みとしているのは、「人に着目する」という部分です。これは人材育成メソッドをつくるということではなく、人が創造的な仕事をするための環境やツール、システムなどの構築を手がけるということです。無線LANを整備する、快適なオフィス環境を整える、セキュリティが盤石な情報システムを構築するというのは、当社でなくても可能な業務です。しかし当社の場合、提供する場や情報システムによって人のコミュニケーションがどのように活性化されるのか、それによって持っている情報の価値をいかに高めていくかを最重視しながら、それら一つひとつの環境整備を行っていきます。
内田洋行という会社は、最先端の技術を提示するというよりも、マーケットに最適なものを考え抜き、新しい技術、既存の技術に関わらず、それらの組み合わせや活用の仕方を工夫することで、新しい価値をつくっていく会社であると思っています。だからこそ、お客さまのことをよく知っていなければならない。ビジネスだからこそ、そして現場を徹底的に知ろうとする我々だからこそ、社会を前進させることが可能なのだと信じています。
人に着目するという強み
人に着目するという強み

#03
「利益を生む」ことの社会的責務

手前味噌ですが、当社は「いい会社」だと思います。お客さまの抱える課題に真剣に取り組むこと、それによって社会貢献していくことに、喜びを覚えるメンバーが集まっています。これは得難い財産です。しかし個人的にはもうひとつ、経済的な利益に結びつけていくことにも意識を向けることが大切だと考えています。利益を生み出すこともまた、好循環をつくって社会に還元することにつながります。「世の中をより良くしたい」と行動することから利益を得て、それをさらなる投資につなげていくことでより良い循環となり、さらに多くの価値を生み出していく。その先に、社会全体の課題解決に道筋をつけることが可能になるのです。
内田洋行の「人にフォーカスするビジネス」というのは、社会にとっても財産だと思います。そうあり続けるためには、私たちの事業が、経済的にもより大きな成功をつかむ必要があります。業界をリードし、社会をリードする良質なビジネスモデルを、私たちがつくりあげていく。こういったことが求められるフェーズに入っているのではないかと思います。経済的な好循環をつくり、社会全体の持続可能性を考えていくことが、私たちの責任であり使命であると考えています。