THEME.2
内田洋行ではいま、何が起きようとしているのか
INTERVIEW:11
/Dialogue
社員インタビュー
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
  • MINORI TSUJIKAWA

  • &

  • TAI HASEGAWA

  • Profile
  • アスリート社員辻川 美乃利
  • 所属:高等教育事業部
    西日本営業部
    入社:2020年
  • 高校入学と同時に円盤投を専門種目とし、大学在学中の2017年度日本選手権・インターカレッジにおいて女子円盤投で優勝。大学院に進学後も競技を続けながら体育学を専攻。現在は内田洋行の社員として業務を行う傍ら、競技者としてオリンピック出場を目指す。
  • 聞き手長谷川 泰
  • 所属:人事・総務統括グループ
    人事部 人事課
    入社:1998年
  • 入社後、民間企業のオフィス環境構築を行う営業部門に配属。その後スタッフとして品質環境部、広報、総務(シェアードサービス会社へ出向)を経ながら、事業活動を支援する業務を務めてきた。2018年より本社勤務に戻り、現職。

挑戦が、私たちを更新する

#01

まったく別の環境に身を置くことで


自分自身を分析する余地が生まれる

長谷川
辻川さんは、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ※」を通じて入社した初の社員です。アスリートとして活躍する一方で、当社の業務を行っています。こうした辻川さんの日常の活動の様子や、アスリートとしての姿勢が、他の社員へのポジティブな刺激になればと考えています。もちろん、とても大変なことだとは思いますが、辻川さんであれば競技活動を行いながら、当社の社員として仕事でも成果を出せると思い、このたび入社していただきました。
辻 川
ありがとうございます。
長谷川
競技によるところはあるかもしれませんが、企業によっては、会社に所属はしても、実質的には競技者生活だけに集中できる環境を整えているようなところもあります。辻川さんはなぜ、競技者と会社員という二足のわらじを選んだのでしょうか?
辻 川
やはりセカンドキャリアを見越して、という部分が大きいです。もちろん競技にかける気持ちや思いはありますが、現役選手でいられる時間は限られています。現役を終えた後のキャリアをどう描くかというのは大きな課題でした。私の場合、指導者になるなど競技の世界にとどまることはあまり思い描いていなかったため、引退後にはきちんと会社員として仕事を遂行できる人材になることを考えていました。
長谷川
実際に仕事ができるようにならなければいけない、そのためには所属するだけではなく、実際に業務を行う環境を希望した、と。
辻 川
はい。学生時代に保健科教育について学んでいたこともあり、セカンドキャリアとして希望が叶うなら、教育現場を支えるような仕事を行いたいと思っていました。本来であれば、セカンドキャリアにそんな贅沢は言っていられないのですが、私としてはこの上ない状態で内田洋行と出会えた形です。111年という歴史のなかで常に挑戦してきた姿勢も含め、競技活動の引退後も継続して働きたいと思い、志望しました。
長谷川
ありがとうございます。おっしゃっていただいたような辻川さんの挑戦に、当社としても強く惹かれ、お迎えしたいと思った次第です。競技者としての高い目標を掲げる一方で、学業もしっかり取り組み両立されていて、そのバランス感覚、あらゆる視点から可能性を伸ばそうと努力されている様子に、私たちも刺激を受ける部分がありました。
辻 川
学生時代、競技と学業を両立させることは、自分自身の性格に非常に合っていると感じていました。まったく別の環境に身を置くことで、自分自身を冷静に客観視するきっかけが生まれていたのかもしれません。どちらか一方だけ伸ばすのではなく、両方を伸ばそうとすることで、視野が広くなるようなところがあったと思います。この経験を、卒業後、就職後も生かしていければと、両立を続けられる環境を探していました。 ※「アスナビ」とは
JOCが2010年より実施している、企業・アスリートの相互理解を図り、両者にとって有益なマッチング(トップアスリートの支援・雇用)を実現させる活動。世界を目指すトップアスリートの生活環境を安定させることで、競技を安心して続けられる環境をつくり、雇用側と双方にとってWin-Winの関係を目指す。なお、2014年8月、日本パラリンピック委員会(JPC)と協定を締結し、パラリンピックを目指すトップアスリートの就職支援も実施している。
辻川 美乃利 & 長谷川 泰

国内の戦績

2017年6月
第101回日本陸上競技選手権 優勝(51m27)
2017年9月
第86回日本学生陸上競技対校選手権大会 優勝(52m56)
2018年6月
第102回日本陸上競技選手権 準優勝(50m62)
2018年9月
第87回日本学生陸上競技対校選手権大会 準優勝(50m71)
2019年6月
第103回日本陸上競技選手権 優勝(51m42)
2019年9月
第88回日本学生陸上競技対校選手権大会 準優勝(50m61)
2019年10月
第74回国民体育大会 優勝(52m79)
2020年9月
第68回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 優勝(52m63)
2020年10月
第104回日本陸上競技選手権大会 準優勝(51m62)

国外の戦績

2017年7月
Savo Games 準優勝(49m51)
2018年4月
Singapore Open 優勝(49m37)
2018年9月
2018 Mokpo International Invention Throwing Athletics Meeting 優勝(51m20)
2019年8月
2019 Mokpo International Invention Throwing Athletics Meeting 優勝(54m05)
#02

同じ目標に向かって、


協力しあえる関係を築くために

長谷川
学生から会社に勤める社会人になって、なにか変わった点はありますか?
辻 川
競技者としての側面から考えると、そこまで変わった部分はないというか、会社の皆さんにもご協力いただいて、これまで以上に充実したトレーニング環境を整えていただいています。ただ、もちろん社会人生活というのは初めてのことですので、その点では右も左もわからないところから始まっています。
長谷川
辻川さんは高等教育事業部に配属されました。
辻 川
はい。大学や専門学校、高校など教育機関のお客さまに向けて、課題をヒアリングし、ソリューションとしての商材をご提案しています。先輩と同行してお客さまの元に伺い、お話を元に提案書や見積をつくっていますが、やはりお客さまの前というのは独特の緊張感があります。
長谷川
そうした業務の後にトレーニングということですが、疲れが残ってしまうようなことはないんでしょうか?
辻 川
そうですね。業務においてはまだまだ慣れないことが多いですが、慣れない緊張が続いた後などは、いつもよりも長めにウォーミングアップの時間を取ることで、トレーニングに集中できるコンディションをつくっています。
長谷川
ウォーミングアップの時間というのが、体だけでなく、気持ちも切り替える時間になっているんですね。
辻 川
ですので、競技自体には差し支えないです。修士論文を書きながらのトレーニングも行ってきましたので大丈夫です。
長谷川
辻川さんは、指導者や練習場所、合宿の計画など自分でマネジメントを行いながら、練習時間や大会参加など会社との相談が必要なものを、適切なタイミングに、適切な内容で伝えてくださるので、私たちとしても状況を把握しやすいです。異なる立場の人たちとチームを組んで、目標までのロードマップを描く。その上で、誰が何をすべきなのか役割を明確にしていく。こういうプロセスは、課題解決に関わる仕事と多くの面で共通しています。一流のアスリートとして自己をマネジメントする力にも感心させられた次第です。
辻 川
それは大変恐れ多いです。ただ、私に限らずというか、「そのとき、何が求められているのか?」という姿勢は、お客さまに対しての活動の基本でもあり、会社全体にあると思います。お互いに協力しあう雰囲気というのも、会社にもともと備わっているもののように感じています。
長谷川
ともに働く、協働する、というのは私たちも意識して守っていきたい当社の価値観です。お互いに切磋琢磨しながらチームでより高みを目指していきたいと考えています。競技活動と業務の両立を実践する姿を見て、私たちも何かに熱心に取り組むことを考えるきっかけになればと思っています。
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
#03

「慣れ」に甘えないために、


常に新しい情報を取り入れる

長谷川
辻川さんの今後の目標を教えてください。
辻 川
競技者としては、やはりオリンピック出場を目標にしています。戦後、日本の女子選手では円盤投でオリンピックに出場した方はまだいませんので、出場して結果を残したいです。仕事においては、お客さまや一緒にプロジェクトを進めていく社内の方、関係会社の方など、多くの方を支えられる人材として活躍していきたいと思っています。
長谷川
目標達成のために必要なのは、どんなことだと考えていますか?
辻 川
そうですね。私自身、中学から投てき競技を始め、高校からずっと円盤投をやってきているわけですが、やはりどうしても「慣れ」というのがやってきます。練習内容や技術、競技そのものに関しても。慣れてしまうと、そこに甘えてしまう。慣れでできることに、甘んじてはいけないと思っています。
長谷川
「慣れ」というのは固定観念のようなものかもしれませんね。仕事においても、自分のやりやすい手法でやってしまう方が、手っ取り早いと感じてしまうし、それがベストだと思ってしまう。けれども本当は、そういう慣れで作業しているところにこそ、改善の余地が残されていたりするんですよね。
辻 川
はい。ですので、慣れを感じたら、世界の選手たちの動向に目を向けたり、日々のトレーニングメニューを刷新したり、生活そのものを見直したりするなど、新しい刺激を得るようにしています。これによって、自分自身を更新していくような感覚があります。
長谷川
そうですね。仕事を「慣れ」でこなしていないか、固定概念にとらわれ相手の考えを受け入れないということがないか、こういった客観性を確保するためには、常に新しい情報を集め、新しい視点を獲得する必要があると思います。
辻 川
いまの状態で止まらずに伸ばしていくためには、自分自身が常に変化していかなければならないと思います。トレーニングをして、慣れが来て、そこで新しい刺激を入れてまたトレーニングして、といった繰り返しによって、現状を更新していくという訓練をしてきました。今後は、競技においてその作業を継続することはもちろん、仕事などあらゆるところで、この経験を生かしていけたらと思っています。
長谷川
競技と同時に、当社の業務にあたるという経験も、広く捉えれば自分自身を更新する作業の一環になっているかもしれませんね。辻川さんの活躍を応援しながら、当社全体で刺激を与えあえたらと思います。
辻川 美乃利 & 長谷川 泰
上を目指すことは、これまでとは違う自分になるということ。
新しい情報、新しい視点を取り入れることで、
次の課題を可視化していきたい。
── 辻川
アスリートとして、ビジネスパーソンとして、
一人の人間がその可能性を広げていく。
その姿が、会社と、社会に力を与える。
── 長谷川