THEME.2
内田洋行ではいま、何が起きようとしているのか
MESSAGE

変革の時代における成長の意味

変革の時代における


成長の意味

Interview with

KAZUNAO SATO
佐藤 一直
佐藤 一直
人事・総務統括グループ
人事部長
2000年入社。システムエンジニアとして次世代開発ソリューションセンターに配属。その後、2004年に人事部に異動し、新卒採用などに携わる。2007年に係長、2013年に課長、2020年より現職。

社会が変化する速度を、適切に見極める

いま、あらゆるところで「変革」が叫ばれています。急速な少子高齢化や情報技術の高度化によって社会構造そのものが変化していく。これまで通りの行動や考え方ではいずれ立ち行かなくなるという話は、みなさんもよく耳にすることと思います。ただ、一言で変革といっても、いつどのように、どこまでの変化をしていくのかにはいろいろな考え方があるでしょう。世の中のあるべき姿を示し、先進的に変化を牽引していく場合もあれば、喫緊に迫った変化の需要にその都度対応していく場合もあります。10年後に必要になることがわかっていても、ここ2~3年はまだ小さい市場というのも往々にしてあり、企業としては、将来をどのように見極めていくかがいままで以上に重要です。
私たちは、この見極めができる人材を育てていきたいと考えています。当社は、新しい技術を生み出す会社というよりも、新しい技術の使い方を考える会社です。これから必要になる技術を見越して研究開発していくだけでなく、実際にお客さまが抱えている課題に対して、今後の社会の移り変わりも見据えながら解決策を講じていくという姿勢で事業を推進しています。この見極めは、常にお客さまとの関わりを通じて行わなければなりません。ですから、当社にとって変革というのは、お客さまと、社会と、自分たちの三者を線で結び、面で捉えていくものと言えるかもしれません。
社会が変化する速度を、適切に見極める

深められた知見を、横断して捉える視点

「面で捉える」と申し上げましたが、具体的には、事業部をまたいだプロジェクトなどを見るとわかりやすいと思います。例えばオフィス環境構築の事業を遂行する際、かつてであればオフィス機器に関連する事業部だけで専門的に取り組むことが求められていました。しかし、働き方が多様化する今日において、オフィスという空間はあらゆる角度から問い直されています。オフィス機器関連の事業部だけでなく、ICT関連の事業部などもプロジェクトに参画し、多角的に働き方を考えていくことになります。オフィス環境構築を支援する組織とICTソリューションを提供する組織が同時に関わることによって、どちらか一方だけでは実現し得なかった働き方を実践できるオフィスが構築されていく。それぞれの組織で縦に深めていった専門知識や技術を、横にしたり、斜めにしたりしながら見ていくような視点が、これからの仕事には不可欠になっていくのではないかと思っています。社内表彰制度においても、最近は事業の横断性を評価する傾向が強く、チーム表彰が増えてきました。
こうした視点に立つためには、物事を抽象化して考える力と、具体化して考える力が必要です。ひとつの事例から要点を抽出して一般的な事象として捉えたり、それをまた、今度は個別具体的な事例に落とし込んだりする力です。最近の若い方を見ていますと、物事を抽象化して考えるのに長けている傾向があります。仕事においては社会貢献意識が高く、社会全体を見通そうとする姿勢が強いです。その一方で、個別具体的な、目の前のお客さまに何を提供していくべきか、さらにはそれをいかに実現させていくのかということについては、涵養していく必要があるでしょう。この点は、我々人事でも取り組まなければならない課題です。私も皆さんとともに成長していきたいと考えています。
深められた知見を、横断して捉える視点深められた知見を、横断して捉える視点

思考と行動の繰り返しが、可能性を解き放つ

世の中がどのように変化していくかわからない今日、思考も、行動も、どちらも止めてはいけません。成長とは、思考力と行動力の両方を高めていくことだと考えています。
私たちは、若い方が思考を重視することをとても心強く感じています。ただ、それは裏返すと行動に消極的であるという言い方もできます。たしかに今日、一度の失敗も許されないような空気が社会全体を覆っており、そんな状況下で失敗を恐れるなというのは酷な話かもしれません。しかし内田洋行には伝統的に、失敗か成功かという結果よりも、そこに至るプロセス──つまり、ロジックの組み立て方を重視する土壌があります。考えたことを実行に移し、その行動をどう評価するかを考える。その繰り返しが、今日の内田洋行を形づくってきました。若い方におかれましては、自分なりに考えた改善策を上司にぶつけながら、日々トライアンドエラーをしていただければと思っています。上司からみれば、若手の失敗というのは、若手の考え方に触れるチャンスです。若手には将来や社会全体を見通し挑戦することを奨励しつつ、ベテランはそれを実現させていく見識や経験を伝えていく。こうした関係性は当社の特徴であり、良いところです。
私たち人事は、若手かベテランかを問わず、どの社員にも主体的に思考し、行動することを求めています。社員教育では、若手に対して論理的思考やチームで事を成すための協働力など、ビジネスパーソンとしての基礎力の涵養に特に力を入れています。未来の課題に対しての解決策は、お客さまとの関係性のなかで発見されていきます。最前線で活動する社員が持つ情報にこそ価値があります。そのためにも、自ら考え行動すること、それを組織にフィードバックさせていくことは年齢に関係なく重要です。こうした活動を繰り返すことで、個人や組織の力、お客さまのポテンシャルが引き出されると考えています。私たち内田洋行の社員一人ひとりがその可能性を解き放つことが、お客さまの発展を助け、それが社会全体を前に進める一助となれば幸いです。

皆さんのトライアンドエラーが、次の時代をつくると信じています。私たちとともに、この変化の時代を試行錯誤して進んでいく仲間をお待ちしています。
思考と行動の繰り返しが、可能性を解き放つ