プレスリリース

2022/4/26

内田洋行、三菱自動車へ先行導入した人と場所を繋ぐICT基盤「SmartOfficeNavigator」を本格展開
~ハイブリッドな働き方改革を実現、国内大手本格稼働~

株式会社内田洋行(本社:東京都中央区 代表取締役社長:大久保昇、以下内田洋行)は、ハイブリッドワークをご支援するICT基盤「SmartOfficeNavigator」を本格展開いたします。

「SmartOfficeNavigator」は、2019年、三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者:加藤 隆雄、以下三菱自動車)の本社オフィス及び岡崎工場へ先行導入し、お客様のご利用状況をもとに開発をすすめ具現化した「人と人・人と場所」をつなげるICT基盤です。

現在、ハイブリッドワークを推進する企業に、このICT基盤の導入が順次拡大しております。
こうした導入実績をもとに、「SmartOfficeNavigator」を2022年4月26日〜28日に開催される「オルガテック東京」に出展し、本格展開を開始します。

オルガテック東京2022 内田洋行ブース「SmartOfficeNavigator」

ハイブリッドワークをご支援する「SmartOfficeNavigator」

コロナ禍を経て、多くの企業や自治体は、テレワークをはじめとした多様な生産性の高い働き方を経験し、その利点を継続するとともに、経済活動の正常化に向けて今後ますますハイブリッドワークの拡大が予想されています。センターオフィス以外にもサテライトオフィスや自宅など拠点をまたがって働く場所も拡がり、オフィスの再構築、リノベーションも同時に進んでいます。

場所と人を瞬時に繋ぐ、「SmartOfficeNavigator」は下記の機能が注目を浴びています。

■コンタクトしたい人の居場所とプレゼンスを可視化し、効率よくコミュニケーションを実現する

在社率が低いオフィス運用では、社員同士が効率よく対面でコミュニケーションをとりたいというニーズがあります。社員の位置情報と社員情報を紐づけ、一覧表示したり、フロアマップへ表示することで、探したい社員の居場所のプレゼンス情報が表示できます。またグループウェアのMicrosoft 365等と連携して相手の状況を可視化しながら、コンタクトの方法やタイミングを効率よく提供し、社員同士の触れ合いを促します。

■目的にあったワークプレイスを探し出し、セットアップする機能

社員がその日の利用シーンに合わせてオフィス内の最適なスペースを選ぶために、オフィス全体のマップ形式から混雑状況をスマホやPC、サイネージで確認できます。ミーティングの出席人数や使う設備や備わった機能など、条件を検索しながら、最終的に場所の予約までにかかる時間を大幅に短縮し、適切なワークプレイスの選択をサポートします。

■オフィスの利活用を可視化分析する機能とオフィスの運用改善サービス

会議室や執務エリアの利用状況のデータを取得し、その分析結果をもとに会議室環境の大幅なリニューアルや運用改善につなげることができます。今後、センサーなど他のシステムのデータを統合し、利用頻度の高い会議室やオープンスペースの稼働率や利用人数の推移などをダッシュボードで可視化する機能を強化し、戦略的なオフィス改善の促進に貢献していきます。

■社員が快適なオフィス環境をコントロールする機能

オフィスの温度や湿度、CO2濃度など、センサーから取得した執務環境のデータを見える化します。自分のスマホから利用状況を見ながら、照明や空調、換気などの館内設備の操作を簡単に行うことが可能です。それぞれが快適に感じるオフィス環境をコントロールし、利便性向上を実現します。今後、これら機能を順次拡張していく予定です。

■導入目標 100社(3年間)

3年間で民間大手企業を中心に100社の導入を目指します。

三菱自動車 お客様との協創で生まれた「SmartOfficeNavigator」インタビュー

三菱自動車は、2020年に設立50周年を迎える世界有数の自動車メーカーです。
エクリプスクロス、SUVの代表格であるアウトランダーPHEV、スタイリッシュなミラージュ、運転初心者や小柄な女性でも無理なく乗りこなせるek ワゴンなど、個性的な自動車を製造し続けています。

岡崎地区はR&Dの中心拠点として約1万人が働いており、2018年末に建設が行われた新オフィスビルには開発メンバーの3,500名のうち、2,000名が在席しています。

新オフィスビルでの働き方改革を促進させるため、ICT技術で人と場所を繋ぐ新たなシステムとして、内田洋行と三菱自動車は協議し、その協創から生まれたものが「SmartOfficeNavigator」です。岡崎地区を起点に開発がなされた本システムは、2019年から同時進行で、東京本社にも導入されています。
今回の岡崎工場の環境整備において、「SmartOfficeNavigator」の導入の狙いや期待することを三菱自動車にお聞きしました。

※インタビューは2021年11月当時の内容です。

(写真左):管理本部 ファシリティマネジメント部 岡崎管理 甲能 渉 氏
(写真右):管理本部 ファシリティマネジメント部(岡崎管理)シニアスタッフ 開発マネジメント本部 開発管理部 兼務 加藤 和彦 氏

新R&Dオフィスビルの建設の狙いをお聞かせ下さい

加藤氏:三菱自動車の国内の主な拠点は東京、岡崎、京都、水島の4カ所ありますが、その中でも岡崎は開発、デザイン、生産機能を集約した三菱自動車R&Dの中心拠点です。全体約1万人のうち開発部門のメンバーが3,500名を占めます。当時、当社では人の増加や建物の老朽化、コミュニケーション等の課題を抱えていました。そこで新ビル建設では、働き方改革を促進させ、働きがいのある会社を目標に、単に建物を建設・リノベするだけでなく、個人がパフォーマンスを最大化するためにワクワクするようなICT技術で業務効率化を図ることを目指しました。余裕時間をより創造性の高い仕事に振り向けることが狙いです。

今回のSmartOfficeNavigatorの導入前は、どのような課題をもたれていたでしょうか

加藤氏:工場は最先端なIoT技術等を取り入れてドラスティックに変化し続けている事に対し、ホワイトカラーが働くオフィスの日常業務の中には多くの無駄が存在します。年間で積み上がると億単位のコストになり、その解消が図れれば、システム投資の費用対効果は非常に大きなものになります。そこで、人、物、場所、情報など付加価値を生まない「捜すための時間の無駄を排除する」ためのシステムを構築することにしました。例えば、空いている会議室なのに予約できない、といったこともその一例です。

もう一つの課題は、われわれが実現したいこととITベンダーが提供する製品との間に乖離があり、市販製品はカスタマイズの自由度が低く、痒いところに手が届かないこと。仕様変更にもコストがかかり、要望を十分に反映できないことから、1からの開発を目指すことにしました。

内田洋行の提案について

加藤氏:SmartOfficeNavigatorは既製品の採用ではなく、当社の働き方改革のために新たに開発したシステムです。提案を受けた全8社の中で、機能、価格、使いやすさ、完成イメージなどから総合的に最も優れていたのが、内田洋行さんの提案でした。決め手は、三菱自動車が持つブランドイメージの世界観の演出とスマホアプリ感覚の使いやすさ(UX=ユーザーエクスペリエンス)です。アプリやPC画面は、複雑な操作がまったく必要ないこと、情報を視覚化すること、ワクワク感を演出するスタイリッシュなデザインにもこだわっています。また、様々な情報を一つに集約したポータルで誰でも簡単に使えるものを目指しました。

導入されたSmartOfficeNavigatorのこだわりについて教えて下さい

甲能氏:必要な情報を「いつでも、どこでも、誰でも、簡単に」直感的に扱えるシステムの導入を目指しました。マルチデバイスで使用でき、プル型サイネージなどのツール、各種OS上での対応が可能なシステムとしました。体制としても、内田洋行さんは様々な会社が関わるプロジェクトをしっかりまとめ、われわれの要望にレスポンス良く対応してくれました。

加藤氏:今後オフィスにはますますITが欠かせなくなるなかで、ICTとオフィス環境を事業として取り組む内田洋行さんとは価値観を共有し、共同開発パートナーとしてAIやIoTなど一緒に新しい事に取組んでいくことができるとも思っています。

フロア全体を俯瞰したユーザーインターフェース。会議室内の写真も掲載され、社員をサポート

今後の展開は?

加藤氏:2020年に設計本館(システム活用対象者約500名)も追加されましたが、現時点での、システム対象施設は岡崎地区全体の約400のうち190にとどまっています。これを今後は、岡崎実験エリアや京都・水島地区へも順次拡大していく予定です。新しい先進的なオフィス環境を提供し社員に影響力を与えることで、そこで働く社員もパフォーマンスを発揮しやすくなる様な新しい手立てを模索しています。今回は、捜す無駄の解消に取り組みましたが、次の段階としては、移動の無駄、待つ無駄、準備する無駄の解消を見据えた取り組みに対して、努力を続けていきます。将来的には、音声入力でいろいろな雑務を効率的にこなしてくれるシステムにしたいと考えています。

内田洋行グループは、三菱自動車が目指すICTを活用したホワイトカラーの生産性向上の実現をサポートし、新しい働き方と働く場の運用支援に邁進してまいります。

■SmartOfficeNavigator 三菱自動車工業様導入事例のご紹介

https://www.uchida.co.jp/it/case/snv_mitsubishi-motors.html

三菱自動車工業株式会社

代表者 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤 隆雄
会社設立 1970年4月22日 資本金2,843億円
事業内容 自動車およびその部品の開発、生産、販売
本社所在地 〒108-8410 東京都港区芝浦三丁目1番21号
岡崎工場所在地 〒444-8501 愛知県岡崎市橋目町字中新切1 番地
開発、デザイン、生産機能を集約した中枢拠点。総敷地面積 約100万㎡。
主な導入効果 働き方改革/生産性の向上/施設利用の効率化/社内コミュニケーションの円滑化
導入システム SmartOfficeNavigator、SmartRooms
システム活用規模 岡崎工場 開発本館 約2,000人、設計本館 約500人、東京本社 約1,800人
※世界最大規模を誇るオフィス家具見本市「オルガテック東京2022」に出展します

https://office.uchida.co.jp/orgatec_tokyo/

  • 会期:2022年4月26日(火)~28日(木) 連日10:00~17:00(最終日のみ16時まで)
  • 内田洋行ブースの場所 東京ビッグサイト 南1ホール ブースNo.K006

※「Microsoft 365」は米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報部 佐藤 将一郎・深澤 琴絵
TEL. 03(3555)4072 FAX. 03(3555)4620