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2021/5/11

UCHIDA SHANGHAIが設計した「浙江省にある麻のギャラリー」が世界的に権威のあるドイツデザイン賞「iFデザインアワード2021」の建築部門を受賞

images © luzimages

内田洋行グループは、ワールドワイドに生産拠点、営業拠点を持ち、全世界の代理店ネットワークを活用し、「UCHIDA」ブランドの浸透と信頼できる製品、サービス、建築デザイン等を供給しています。

中国、上海において、建築及びインテリアデザイン等を行う内田洋行オフィス設備(上海)有限公司(UCHIDA SHANGHAI)の庄司光宏が設計した、浙江省の既存工場をリノベーションした「The linen gallery in Zhejiang」が、世界最高峰のドイツデザイン賞 「iF DESIGN AWARD 2021」のInterior Architecture / Public部門を受賞しました。

内田洋行オフィス設備(上海)有限公司(UCHIDA SHANGHAI)では、今後も中国・東アジアにおいて、お客様と協創を行いながら、地域を表現する自然素材の活用や、さまざまな実験的なアプローチに取組み、オフィスや商業空間に新たな魅力と価値を提案し続けてまいります。

作品名「The linen gallery in Zhejiang」

「iFデザインアワード2021」Interior Architecture / Public部門 入賞

建築概要

中国浙江省嘉興市海塩県にある1980年台後半に麻糸を生成する工場として建てられた建築のリノベーションプロジェクト。以前は一般的なラーメン構造の工場として、15年以上の時が経過したごく一般的な換気用の開口と採光のための窓が並ぶ建造物でしたが、麻の生産を営むオーナーには建造物への思い入れがあり、今回のプロジェクトでは麻をテーマにしたギャラリー空間を計画する事を企画いたしました。

この建物のコンセプトは時間の変化による光の体験をイメージしています。そのため、複数の建築要素を既存の建造物に追加することで、豊かな環境を構成することを目指しました。

東立面:黒い鉄板で作られたBOXは室内へのアプローチ空間。幅2.5m高さ4.1mの大型回転ドアを開け進んでいくとまず曲面鉄板の緩やかな階段のある展示空間に進む。

10mmの鉄板による螺旋階段と吹き抜けの展示空間が現れ、この施設のメイン空間へと導かれる。室内はランダムな開口からの採光とトップライト、光庭の影響で古材のタイル、鉄板、竹圧縮材などの素材の表情変化はとても美しいものになっている。

立面と開口部:南側立面には強い採光をコントロールする意味と、立面の表情をつくるために既存躯体の構造を避けた部分に、ランダム開口と外部を覆うルーバーによるダブルスキン構造でエレベーションを構成。
ルーバーは元々外部デッキ用の材料として生産していた工場の竹圧縮材を加工し、独特の質感を表現。角度や日中の光の強弱による様相の変化は竹圧縮材の素材による効果が大きい。

室内空間の光環境に大きな影響を与えているのが新たに追加した4箇所のトップライトと3箇所の光庭である。トップライトは深い断面計画の円筒型でリフレクションにより自然光を内部に与え、光庭はガラスによる周囲の反射により奥行きを強調している。

床に関しては素材を切り替えることにより同一空間での意識の変化を誘発することを目的としている。光庭による採光がマテリアルの層を統合する機能を果たすだろう。
繊細に変化するギャラリー空間では、麻の質感、ニュアンスの変化、そして空間体験自体を記憶にとどめてほしいというのがこの建築のシンプルなコンセプトである。

Client / Manufacturer Kingdom Holdings Limited Zhejiang, China
建築概要
プロジェクト名浙江省にある麻のギャラリー
設計分野工場リノベーション
設計者庄司光宏 内田洋行オフィス設備(上海)有限公司(UCHIDA SHANGHAI)
施工Shanghai Yongsheng Decoration & Engineering Limited
撮影luz images
面積850 sqm
主な使用素材竹圧縮材、鉄板、古材タイル
設計時期2020年9月
場所中国浙江省
庄司光宏 内田洋行オフィス設備(上海)有限公司(UCHIDA SHANGHAI)

庄司光宏 / Mitsuhiro Shoji
1978年 神奈川県藤沢市生まれ
幼少期をサウジアラビア、クウェートで過ごす

2005年 東京電機大学大学院建築学修士課程修了

2008年 内田洋行入社

2012年より内田洋行上海デザインディレクター
現在上海、広州、深圳、天津などで設計活動中。
http://www.uchida-shanghai.com/

庄司光宏 内田洋行オフィス設備(上海)有限公司(UCHIDA SHANGHAI)作品事例
2021 麗水 宿泊施設 / 建築設計(プロジェクト進行中)
images © uchida shanghai
2017 無錫KONICA MINOLTA / 建築改修+インテリアデザイン
images © Kenta Hasegawa
2018 常熟 GIIC / 政府入札設計案件
images © Kenta Hasegawa
2019 上海 RICOH / オフィスインテリア
images © Kenta Hasegawa
2020 House Q (個人邸) /インテリアデザイン
images © luz images
「iFデザイン賞」について

ドイツ・ハノーバーに本拠地を置く、インターナショナル・フォーラム・デザインが主催する国際的なデザイン賞で、レッドドット・デザイン賞(ドイツ)、IDEA賞(アメリカ)と並ぶ世界3大デザイン賞として、世界で最も権威ある賞の一つです。プロダクトはじめ、パッケージ、 コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア・内装、UI/UX、プロフェッショナルコンセプトの9つの分野で構成されています。今年度は、過去最高となる約10,000件の応募が世界52の国と地域からありました。

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社内田洋行
広報部
TEL:03(3555)4072