食品業向けパッケージシステム導入事例
トーラク株式会社 様
基幹システムのインフラをクラウド化!
事業継続基盤を構築し、
運用最適化と資産継続利用を実現。
事業継続基盤を構築し、
運用最適化と資産継続利用を実現。
業種 | 乳製品製造業 |
---|---|
対象業務 | 販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、原価管理、実績分析・管理、自動FAX送信 等 |
導入システム | スーパーカクテルデュオFOODs Dr.SUM |
課題&導入効果
365日対応の日配のため、障害等でシステムが停止した場合、製品出荷などの業務が滞ってしまう恐れがあった。
ハードウェア更改やインフラの障害対応などの運用負荷を軽減したかった。
インフラのクラウド化によって、可用性を大幅に向上した。
資産保有やインフラの障害対応が激減し、運用負荷の軽減を実現した。
導入前の状況
オフコンからオープン化。 日々変化する業務・運用に対する
継続した見直しを柔軟なカスタマイズにて対応
同社では、販売管理や原価管理などの基幹システムは、内田洋行の食品業向けERPパッケージ「スーパーカクテルデュオFOODs」(以下、スーパーカクテル)で構築しています。スーパーカクテルは2006年、製品・原材料の可視化・統制、業務スピードの向上・最適化、原価の迅速な把握、物流の安定などを狙い、オフコンからオープン化する形で導入しました。原材料をロットで的確に把握するとともに、未来在庫の状況も可視化することで、適正な在庫コントロールを実現し、出荷ミスや廃棄の減少にもつながっています。また、BIツールをスーパーカクテルと連携させ導入することで、「売れ筋情報」や「オーダー別の生産進捗」等を経営層や営業現場にフィードバックし、迅速な判断・対応に活用しています。
「内田洋行にはオフコンの時代から、当社のシステムを支援してもらっています。その過程で、内田洋行の担当者の技術力や障害発生時の対応力、提案力の高さに大きな信頼を置くようになりました。スーパーカクテルを選んだのも、内田洋行の実績に裏打ちされた信頼の高さからです」(池田取締役)
スーパーカクテルは現在に至るまで継続利用しています。その中で、トーラクの業務内容や運用ポリシーなどにあわせ、毎年投資を重ねてカスタマイズを続けてきました。
「当社のシステム方針として、ERPパッケージありきで業務や運用を合わせるのではなく、業務や運用ありきで、ERPパッケージを利用しています。やはり、システムはあくまでも手段であり、目的は業務効率化やコストダウンなどのビジネス最適化ですから。スーパーカクテルはその点でも、柔軟にカスタマイズできるのがよいですね」(玉木主任)
スーパーカクテルによる基幹システムは従来、オンプレミスで構築し、サーバーは本社のマシンルームに設置して運用していましたが、2012年の夏に基幹システムのインフラ刷新に着手しました。その大きな目的は可用性のさらなる向上です。
「当社の製品はチルドデザートなど、賞味・消費期限が比較的短いものが主力です。システムにトラブルが起きると、出荷が滞って製品の賞味・消費期限に悪影響を及ぼしたり、小売店様や消費者様にご迷惑をおかけしたりしてしまいます。“止まらないシステム”をいかに高いレベルで実現するかは、私たちの永遠のテーマです。また、BCPの観点からも、自社内でのサーバー運用を改善すべきと考えていました」(池田取締役)
可用性の向上と共に、その構築・運用スタイルの見直しも図りました。
「当社は必要最小限の人員でシステム運用を担っています。それゆえ、担当者は日常の運用監視やトラブル対応、定期的に訪れるサーバーのハードウェア更改などに大きな負担を強いられていました」(玉木主任)
さらに今回のインフラ刷新は、IT投資の最適化という狙いも含んでいました。
「現在当社で稼働しているスーパーカクテルは最適化を重ねてきた結果、いわば当社が長年培った知見やノウハウが集約・具現化されています。そのような付加価値の高いシステムを約10年のスパンで継続利用できるインフラを求めていました。IT投資の観点でも、たとえばサーバー老朽化やOSのバージョンアップに伴い、最新のスーパーカクテルで再構築しなければならないとなると、多くのコストを要してしまいます」(玉木主任)
「内田洋行にはオフコンの時代から、当社のシステムを支援してもらっています。その過程で、内田洋行の担当者の技術力や障害発生時の対応力、提案力の高さに大きな信頼を置くようになりました。スーパーカクテルを選んだのも、内田洋行の実績に裏打ちされた信頼の高さからです」(池田取締役)
スーパーカクテルは現在に至るまで継続利用しています。その中で、トーラクの業務内容や運用ポリシーなどにあわせ、毎年投資を重ねてカスタマイズを続けてきました。
「当社のシステム方針として、ERPパッケージありきで業務や運用を合わせるのではなく、業務や運用ありきで、ERPパッケージを利用しています。やはり、システムはあくまでも手段であり、目的は業務効率化やコストダウンなどのビジネス最適化ですから。スーパーカクテルはその点でも、柔軟にカスタマイズできるのがよいですね」(玉木主任)
スーパーカクテルによる基幹システムは従来、オンプレミスで構築し、サーバーは本社のマシンルームに設置して運用していましたが、2012年の夏に基幹システムのインフラ刷新に着手しました。その大きな目的は可用性のさらなる向上です。
「当社の製品はチルドデザートなど、賞味・消費期限が比較的短いものが主力です。システムにトラブルが起きると、出荷が滞って製品の賞味・消費期限に悪影響を及ぼしたり、小売店様や消費者様にご迷惑をおかけしたりしてしまいます。“止まらないシステム”をいかに高いレベルで実現するかは、私たちの永遠のテーマです。また、BCPの観点からも、自社内でのサーバー運用を改善すべきと考えていました」(池田取締役)
可用性の向上と共に、その構築・運用スタイルの見直しも図りました。
「当社は必要最小限の人員でシステム運用を担っています。それゆえ、担当者は日常の運用監視やトラブル対応、定期的に訪れるサーバーのハードウェア更改などに大きな負担を強いられていました」(玉木主任)
さらに今回のインフラ刷新は、IT投資の最適化という狙いも含んでいました。
「現在当社で稼働しているスーパーカクテルは最適化を重ねてきた結果、いわば当社が長年培った知見やノウハウが集約・具現化されています。そのような付加価値の高いシステムを約10年のスパンで継続利用できるインフラを求めていました。IT投資の観点でも、たとえばサーバー老朽化やOSのバージョンアップに伴い、最新のスーパーカクテルで再構築しなければならないとなると、多くのコストを要してしまいます」(玉木主任)
システム選定のポイント
スーパーカクテルのシステム基盤を
オンプレミスからクラウドへ移行
クラウド移行前の業務システムの課題
- ハードウェアが老朽化し、ソフトウェアにおいてもメーカーの保守切れが迫っていた。
- 既存システムの運用環境の問題により、出荷トラブルが起こる可能性があった。
- トーラク本社が災害に合うと、全拠点のシステムが停止してしまう。
- サーバーの運用監視、トラブル対応、ハードウェア更改への対応が大きな負担になっていた。
池田取締役・玉木主任らは検討を重ねた末、基幹システムのインフラ刷新の手段として、クラウドへの移行を決めました。
「自社内のマシンルームよりも、データセンターの方が可用性やBCPの面で優れています。ハウジングだとサーバーなどの資産を自社で持つこととなり、老朽化によるハードウェア更改などの問題はつきまといます。よって、自社で資産を持つ必要がないクラウドが最適であると決断しました」(玉木主任)
「基幹システムのクラウド化には当初、セキュリティなどの懸念もありました。しかし、私たちが長年信頼を置いている内田洋行なら、適切な基準を持って安全に運用してくれると確信しました。それに、もともと東京支社から基幹システムをネットワーク経由で利用しており、クラウド化しても同様に安全利用できると見込みました」(池田取締役)
複数のクラウドサービスを内田洋行と共に比較した末、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の「IIJ GIOコンポーネントサービス」を採用しました。
「内田洋行の担当者が各種クラウドサービスを調査・比較し、当社の様々な課題を解決するのに最適なサービスとしてIIJ GIOコンポーネントサービスを推薦してくれました。信頼する内田洋行の推薦なら、信頼できるクラウドサービスと判断しました」(玉木主任)
「自社内のマシンルームよりも、データセンターの方が可用性やBCPの面で優れています。ハウジングだとサーバーなどの資産を自社で持つこととなり、老朽化によるハードウェア更改などの問題はつきまといます。よって、自社で資産を持つ必要がないクラウドが最適であると決断しました」(玉木主任)
「基幹システムのクラウド化には当初、セキュリティなどの懸念もありました。しかし、私たちが長年信頼を置いている内田洋行なら、適切な基準を持って安全に運用してくれると確信しました。それに、もともと東京支社から基幹システムをネットワーク経由で利用しており、クラウド化しても同様に安全利用できると見込みました」(池田取締役)
複数のクラウドサービスを内田洋行と共に比較した末、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の「IIJ GIOコンポーネントサービス」を採用しました。
「内田洋行の担当者が各種クラウドサービスを調査・比較し、当社の様々な課題を解決するのに最適なサービスとしてIIJ GIOコンポーネントサービスを推薦してくれました。信頼する内田洋行の推薦なら、信頼できるクラウドサービスと判断しました」(玉木主任)
導入効果
基幹システムのクラウド化により事業継続基盤を構築。
運用負荷を軽減し、 資産継続利用も可能に
2012年12月に移行プロジェクトを開始し、まずはトライアル環境で検証を行いました。その後、アプリケーション環境をクラウドに移行し、翌2013年3月にサービスイン。ネットワークも約半年後、IIJ等のサービスによって刷新しています。トーラクはスーパーカクテルによる基幹システムのインフラをクラウド化したことで、様々な効果を得ています。池田取締役は可用性について、次のように強調します。
「インフラが自社内のサーバーから、より可用性の高いクラウド基盤に変わったため、“止まらないシステム”を大幅にレベルアップできました。その結果、製品出荷をはじめ基幹業務をより確実に進められるなど、BCPの面も含め、事業体制を強化できました。まさにお金には換算できない大きな価値ですね」
システム構築・運用スタイルの課題も、クラウド化によって抜本的に改善されました。
「サーバーは当社の資産ではなく、クラウド事業者の資産になったので、ハードウェア更改などに煩わされることが一切なくなりました。日常の運用監視やトラブル対応も、インフラはIIJに任せられるので、負担が飛躍的に減りましたね」(玉木主任)
その上、IT投資の最適化についても、クラウド上の仮想環境を活かすことで、狙い通りの効果が得られています。
「インフラの事情に振り回されることなく、投資を重ねてきたスーパーカクテルを継続利用できる体制を整備できました。オンプレミスでインフラを刷新し、基幹システムをスーパーカクテルで再構築した場合に比べて、約7,000万円のコスト削減効果が得られています」(玉木主任)
さらにネットワークも刷新によって、通信速度や可用性の向上、運用負荷軽減などを達成しています。
「サーバーとネットワークをあわせ、今までとほぼ同じランニングコストで、格段に高品質なインフラが手に入りました」(玉木主任)
「インフラが自社内のサーバーから、より可用性の高いクラウド基盤に変わったため、“止まらないシステム”を大幅にレベルアップできました。その結果、製品出荷をはじめ基幹業務をより確実に進められるなど、BCPの面も含め、事業体制を強化できました。まさにお金には換算できない大きな価値ですね」
システム構築・運用スタイルの課題も、クラウド化によって抜本的に改善されました。
「サーバーは当社の資産ではなく、クラウド事業者の資産になったので、ハードウェア更改などに煩わされることが一切なくなりました。日常の運用監視やトラブル対応も、インフラはIIJに任せられるので、負担が飛躍的に減りましたね」(玉木主任)
その上、IT投資の最適化についても、クラウド上の仮想環境を活かすことで、狙い通りの効果が得られています。
「インフラの事情に振り回されることなく、投資を重ねてきたスーパーカクテルを継続利用できる体制を整備できました。オンプレミスでインフラを刷新し、基幹システムをスーパーカクテルで再構築した場合に比べて、約7,000万円のコスト削減効果が得られています」(玉木主任)
さらにネットワークも刷新によって、通信速度や可用性の向上、運用負荷軽減などを達成しています。
「サーバーとネットワークをあわせ、今までとほぼ同じランニングコストで、格段に高品質なインフラが手に入りました」(玉木主任)
「クラウド移行の流れは、食品業界でも今後ますます強まるでしょう。基幹システムをいちはやく移行した当社は、『5年後のスタンダードを5年前に導入した』と自負しています」(池田取締役)
今後の展望
“止まらないシステム”の
さらなるレベルアップを推進
今後は運用ありきでのシステム最適化を進めつつ、平行して、可用性のさらなるレベルアップにも引き続き取り組みます。「障害を迅速に検知・対応する仕組みを充実させるなど、“止まらないシステム”の体制を強化していきます」と構想の一部を述べる玉木主任。加えて、今回導入したクラウド基盤のグループ企業への横展開も視野に入れています。さらに、2014年12月には、実務の考え方に適合した原価管理システムが稼働予定です。スーパーカクテルのブラッシュアップもビジネスの変化などにあわせて戦略的に進めて行く考えです。
経営課題・運用の改善を図り、クラウドサービスなどITの有効活用によって、企業価値をより高めていくトーラクさま。そのお手伝いをしていくのがスーパーカクテルです。
経営課題・運用の改善を図り、クラウドサービスなどITの有効活用によって、企業価値をより高めていくトーラクさま。そのお手伝いをしていくのがスーパーカクテルです。
導入システムの概要図
お客様プロフィール
“おいしい夢を神戸から―”
神戸プリンに代表される チルドデザートなどで国内外で高い評価を得る洋菓子メーカー
神戸プリンに代表される チルドデザートなどで国内外で高い評価を得る洋菓子メーカー
開発者の、洋菓子の街“神戸”にふさわしいオシャレなお土産を作りたいという熱い想いで作られた神戸プリンは、1993年の発売当時から消費者に愛され続けてきた人気商品です。国際食品品評会「モンドセレクション」では、2013年と2014年に最高金賞を2年連続で受賞するなど、世界でも高い評価を得ています。 トーラク株式会社様は神戸プリン以外のチルドデザートとして、「神戸シェフクラブ」ブランドのもと、「ロイヤルカスタードプリン」や2012年度モンドセレクション最高金賞受賞の「ニューヨークチーズケーキRich」などを提供。加えて、「ソヤファーム」および「大豆農場」ブランドの豆乳製品、ホイップクリームの「らくらくホイップ」なども製造しています。
企 業 名 | トーラク株式会社 |
---|---|
代 表 者 | |
資 本 金 | 9,000万円 |
売 上 高 | 97億7,000万円 |
設 立 | 1960年4月26日 |
従業員数 | 約 317名(2014年4月1日現在) |
事業内容 | チルドデザート事業、おみやげギフト事業、ホイップ事業、豆乳事業 |
U R L | http://www.toraku.co.jp/ |
記載内容は取材時の情報です。
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