販売管理パッケージシステム導入事例
株式会社 UYEKI(ウエキ) 様
業種 | 合成洗剤卸売業 |
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対象業務 | 販売業務、売掛業務、購買業務、買掛業務、在庫業務、統計業務 |
導入システム | スーパーカクテルCore 販売 |
UYEKI 様は、2003 年にスーパーカクテルを導入。段階的にバージョンアップをされている長年のユーザー様です。今回、スーパーカクテル導入の経緯を、管理部係長の近藤隆男様、久保淳史様にお聞きしました。
課題&導入効果
システム化によるトータルな業務改善と見える化を実現したい。
手書きの伝票処理を自動化することで、業務効率化を図りたい。
手作業、人の個別判断等によって発生する仕事のヌケやモレを防止したい。
スーパーカクテルの導入と、他社製品との連携により、業務にフィットしたシステムが安価に構築できた。
手入力や転記作業、紙帳票を削減することで、人為ミスも激減した。
- システム全体構成図
導入の経緯
「見える化と自動化」要望がきっかけ
―― 「スーパーカクテル」導入の経緯を教えてください。
導入の効果
作業の圧倒的な効率化、人による入力作業も不要に
―― 導入してどのような効果を実感されていますか?
1.複数の拠点の状況が一目瞭然販売、購買、売掛・買掛、在庫、統計業務がすべてシステム化され、さまざまな定型業務が自動化できたことで、大変な効率アップにつながりました。旧システムと比較しても、各段に効率化できていると思います。
当社は、全国に3拠点、倉庫も2つあり、同一資材が複数倉庫に分散して保管されていますが、スーパーカクテルを導入したことで、どこに何があるか一目瞭然になりました。どの倉庫から何がどう動いたか、パソコン一つでいつでもどこでも確認できます。また、倉庫別の在庫数量や在庫金額を素早く見える化することもできるようになりました。
様々な利点がありますが、中でも、工場を持たないメーカーであるという、当社特有の事情による資材の管理において、スーパーカクテルが大変役立っています。
当社では、製造を外部委託しています。資材は当社で仕入れ、それを有償または無償で委託先に提供します。この資材の動きをスーパーカクテルで管理することによって、劇的に効率化ができました。
具体的には、資材が外部委託先の倉庫に搬入された時点で、委託先には仕入伝票が起票され、当社では売上伝票が起票されます。この作業を従来は、それぞれの担当が手書き伝票をもとにシステム入力していたのですが、売上の計上漏れが発生することもありました。しかし、スーパーカクテルで管理するようになってからは、これらの作業が自動化され、計上漏れが発生しなくなりました。手書きのときのように、仕入れの計上と売上の計上にタイムラグが発生し、数字と実体とが合わなくなるということもありません。
商品に紐づく資材の在庫引き落としも自動で計上されるため、人の手作業や判断を必要とせず、業務の効率や精度が高まりました。
―― カスタマイズによる他社ソフトとの連携が多いのが御社の特徴のようですが。
スーパーカクテルの最大の利点は、カスタマイズが柔軟にできることだと思います。段階的にカスタマイズを行ってきましたが、そのたびに作業効率がアップしていることを実感しています。
たとえば、会計ソフトは勘定奉行を使用していますが、これもカスタマイズによってスーパーカクテルと連携しています。それ以前は、スーパーカクテル上で管理している売上・仕入の数字を勘定奉行に手打ちで転記していましたが、スーパーカクテルと連携したことによって自動的に取り込めるようになり、人的ミスも減り、大幅に省力化できました。
通販システムも連携したことにより、通販の受注・出荷・売上データがスーパーカクテルの販売管理に自動的に取り込めるようになっています。
ヤマト運輸や佐川急便など外部の運送会社の送り状データとも連携し、送り状の発行を自動化。手書きの手間やデータのズレもなくなりました。
DWH は、NCS&A製品のBldjar(ビジュアル)※ 1 を連携しています。スーパーカクテル上のデータを、さまざまな分析テンプレートを使って可視化することができ、売上・仕入・在庫分析等に役立てています。
また、大手の得意先との受発注は、PLANET(プラネット)※2によってデータを自動連携させ、手入力のロスやミスがなくなりました。
※ 2:PLANET(プラネット)…消費財流通向けEDI サービス
今後の展望
需要予測で適正在庫をキープしたい
―― 今後のご希望や、バージョンアップなどのご予定は?
難しいとは思いますが、スーパーカクテルのデータから、需要予測ができるといいですね。今回のコロナ禍のような特殊な事情までは予測できないと思いますが、季節変動による需要予測ができると、適正在庫をキープする上でも大変助かると思います。
当社で取り扱う商品のアイテム数が、2003年当時よりもかなり増えてきているので、商品管理など、見直しが必要な所は出てくると思います。
―― ニューノーマルの時代、今後のビジネス展開を教えてください。
コロナ禍において、上がる企業、下がる企業に二分される結果になりました。弊社としては「ピンチはチャンス」ととらえたい。困っているところにチャンスがあります。ニーズをつかんでこそビジネスです。今後起こることを敏感にキャッチして、それに対応できる力を身につけていきたいと考えています。
スーパーカクテルに期待すること
―― スーパーカクテルの導入やカスタマイズ、サポートについてのご感想や期待をお聞かせください。
ソリューションパートナーのNCS&A様には、こんな細かいことまで聞いていただけるのか、と思うような要望に対してもすべて対応いただきました。
現状のシステムは、当社の業務に特化したカスタマイズを何度も行い、かなり完成形に近い形に仕上がっているのではと満足しています。トラブルにも電話一本で即対応してくれ、大変助かっています。今後もよい商材があれば紹介していただきたいですし、よきパートナーとして、お付き合いしていきたいです。
また、スーパーカクテルについては、現在RPA等、AI関連のシステムの導入も進んできているので、それらも一本化できればと思っています。
企 業 名 | 株式会社 UYEKI(ウエキ) |
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所 在 地 | 大阪府大阪市 |
年 商 | 約27億5800万円 |
従業員数 | 63名(2020年10月現在) |
事業内容 | 洗剤・洗浄剤をはじめとする家庭日用品の製造販売。 日用雑貨・医療用品の卸販売。酒類・飲料品・食料品の販売。 |
U R L | https://www.uyeki.co.jp |
最初の導入は2003年。きっかけは、システムのリプレースです。
UYEKI 様では、当時、利用していた販売管理システムの老朽化や、取引が増えていくに際して購買業務等の手作業が負担となっていました。これを入れ替えたいというのが発端でしたが、同時に、通販、顧客統計、DWH をシステム化し、従来は手書きだった伝票の発行も自動化したいというのが要件でした。
スーパーカクテルだけでは網羅されないシステムについては、カスタマイズで連携することとし、販売管理システム(スーパーカクテルV3)、通販・顧客管理、DWH(Bldjar ※ 1)をトータルパッケージとして提案しました。
通販システムについては、当時はカタログによる電話・FAX 注文がメインでしたが、ネット通販が急速に普及し、注文方法や決済方法も多様化してきたため、2016 年に再構築しました。
その後も段階的にカスタマイズを行い、現在、会計システム、運送会社の送り状ソフトとの連携も行っています。
また、業務の多様化に応じてバージョンアップを重ねながら、その都度機能強化を図り、現在に至ります。