食品業向けパッケージシステム導入事例
株式会社 新宿高野 様 / 株式会社タカノフルーツパーラー 様
新宿と共に135年。新時代に向けた「店舗・工場・物流が連動する基幹システム刷新」への道のり
業種 | 食品製造・卸・販売業、飲食店経営 |
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対象業務 | 販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理、原価管理、実績データ分析 |
導入システム | スーパーカクテルデュオFOODs(販売・生産・原価) |
株式会社新宿高野様は、新宿駅東口に本店を構える高級フルーツの専門店。1885年(明治18年)創業の老舗です。高級フルーツ・ギフトの販売、オリジナル食品の製造・販売、およびフルーツパーラー・フルーツバーなど飲食店の経営を行っています。2020年に創業135周年を迎えた同社は、従来の自社開発システムの陳腐化や、BCP対策への不安などから、2018年4月に、36店舗と1工場、1物流センターすべてに「スーパーカクテルデュオFOODs」を導入しました。その経緯を、同社常務取締役 髙野芳由樹氏に伺いました。
導入のメリット
- 在庫管理の可視化、トレーサビリティ管理(工場・物流のハンディターミナル利用)
- タブレット利用による店舗業務の時間短縮と効率化
- BIツール活用により、見たい観点で即時に実績数値を見える化
- システム全体構成図
導入の背景
20年前の自社開発システムを刷新したい
「自社開発した基幹システムを20年近く使っていましたが、システムの陳腐化、開発者の高齢化・後継者不足等の理由から、自社開発を継続することが難しくなり、システムの入替を検討していました」と髙野氏。また、工場、物流センター、店舗のデータが統合化されておらず、各部門の状況をリアルタイムで把握できないこともこの機に解決したいと考えていました。さらに、BCP(事業継続計画)対策や情報セキュリティ対策のため、サーバーをオンプレミスからデータセンターに移行することも検討課題でした。
2013年にプロジェクトを立ち上げ、当初は他社による新システム構築を検討していましたが、「見積額が予算を大きく超え、プロジェクト自体を断念せざるを得なくなりました。そんなとき、内田洋行から、スーパーカクテルの仕様に合わせて業務を再構築すればパッケージソフトを利用でき、予算内にコストを抑えることができるという提案をいただきました」
2013年にプロジェクトを立ち上げ、当初は他社による新システム構築を検討していましたが、「見積額が予算を大きく超え、プロジェクト自体を断念せざるを得なくなりました。そんなとき、内田洋行から、スーパーカクテルの仕様に合わせて業務を再構築すればパッケージソフトを利用でき、予算内にコストを抑えることができるという提案をいただきました」
導入後の成果
データ連携で全プロセスがつながった
図1は、同社のシステム概要図です。店舗情報システムと基幹システムをスーパーカクテルに移行し、これによって調達から製造、販売にいたる全プロセスの一元的な管理ができるようになりました。
「ポイントは店舗・工場・物流のデータがそれぞれ連携して運用可能になったことです。工場・物流では、ハンディターミナルを利用した検品を行い、物流においては在庫管理の可視化を実現。生産管理においてはロット管理やトレーサビリティ管理も行えるようになりました。また、各部門が主体的にシステムを活用するようになりました」(髙野氏)
「ポイントは店舗・工場・物流のデータがそれぞれ連携して運用可能になったことです。工場・物流では、ハンディターミナルを利用した検品を行い、物流においては在庫管理の可視化を実現。生産管理においてはロット管理やトレーサビリティ管理も行えるようになりました。また、各部門が主体的にシステムを活用するようになりました」(髙野氏)
スーパーカクテルの具体的な活用例
システム統合により業務が連動
今までは各部門のデータが連携されていなかったため、店舗の販売状況と工場の生産状況を互いに把握することが困難でした。今は需要をある程度予測して、生産調整ができ、売り逃しやロスを軽減でき、利益向上にもつながっています。生産計画に販売実績を活かすことで経営精度の向上につながっています。
出荷トレースの迅速化
紙ベースでの管理だったため、商品に何か問題があった場合、同じロットの製品がいつ、どこに、何個出荷されたかを突き止めるのにかなり時間がかかっていました。しかしスーパーカクテルを導入してからは、管理画面ですぐに突き止めることができ、確認対応が迅速化しました。
タブレットで店頭発注も可能に
売り場ではタブレットを使って商品を管理しています。以前はバックヤードにPCを置いていましたが、店舗によっては置くスペースがない場合もあります。スーパーカクテルのタブレット連携機能により、店頭で営業時間中に発注ができるようになり、時間短縮と効率化が実現できました。
BIで見たいデータをすぐに可視化
実績集計のためBIツールを採用し、見たいデータを見たい観点で抜き出しできるようになりました。特に、商品開発部門や仕入れ部門が積極的に活用しています。売上、生産数、在庫数はもちろんのこと、例えば商品開発部門においては、季節指数等を反映した途中段階の実績、仕入れ部門においては資材包材の在庫状況・発注状況も見えるようになりました。
プロジェクト成功の秘訣とは
髙野氏によると、今回のシステム入替で特に力を入れたことは、「全社員が当事者意識を持つこと」でした。「一般的に、システムを入れ替えるというと、『システム担当者がやること(だから自分には関係ない)』だと思いがちです。しかし、今回は『誰一人、システムを入れ替えることについて知らないという状況にしない』と決めました。そのために、各部門のリーダー(課長)を担当につけ、リーダーを中心に当該部門への周知、導入を進めていきました」。
さらに、髙野氏が強調するのは、パッケージソフトの利点。「ゼロからシステムを開発するのではなく、当社の業務形態に近いパッケージを選定しました。当社の業務にシステムを合わせるのではなく、業務をシステムに合わせるというアプローチを採りました。結果、導入プロジェクトがスムーズに進み、業務コスト削減につながりました」
さらに、髙野氏が強調するのは、パッケージソフトの利点。「ゼロからシステムを開発するのではなく、当社の業務形態に近いパッケージを選定しました。当社の業務にシステムを合わせるのではなく、業務をシステムに合わせるというアプローチを採りました。結果、導入プロジェクトがスムーズに進み、業務コスト削減につながりました」
また、「2015年に食品安全マネジメントシステムFSSC22000の認定を取得していたことも新システム導入にプラスとなりました。生産工程管理や商品管理は工場内に根付いていた為、従来の紙運用をシステムに転換するだけでよかったのです」
「初期設定や操作に慣れるまでは混乱もありましたが、一度慣れてしまえば、利便性を実感することのほうが多いですね」(髙野氏)
内田洋行と共に進めたスーパーカクテル導入プロジェクトは1年3ヶ月で本稼働。2019年10月からスタートした消費税軽減税率へのシステム対応に於いても、食品業に適したパッケージ採用の効果を実感頂く事となりました。
「初期設定や操作に慣れるまでは混乱もありましたが、一度慣れてしまえば、利便性を実感することのほうが多いですね」(髙野氏)
内田洋行と共に進めたスーパーカクテル導入プロジェクトは1年3ヶ月で本稼働。2019年10月からスタートした消費税軽減税率へのシステム対応に於いても、食品業に適したパッケージ採用の効果を実感頂く事となりました。
今後の展開
本年創業135周年を迎えた同社。さらなる成長に向けて、今後のシステムについて伺いました。「新基幹システム導入が軌道に乗り、これからは、システム投資の効果が問われることになります。また、改善点も出てくるでしょう。現場の状況に合わせて、より良いシステムに進化させつつ、これからも運用していきたいと考えています」(髙野氏)
お客様プロフィール
企 業 名 | 株式会社 新宿高野 株式会社 タカノフルーツパーラー |
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代 表 者 | 代表取締役 髙野 吉太郎 |
資 本 金 | 8,000万円(2社計) |
従業員数 | 1,200名 内 社員数404名 |
事業内容 | 高級フルーツ・ギフトの販売、オリジナル食品の製造、販売、 フルーツパーラー・フルーツバー他 飲食店経営 |
U R L | https://takano.jp |
記載内容は取材時の情報です。
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