食品業向けパッケージシステム導入事例
株式会社不二家 様
出荷リードタイムの短縮に成功。オペレーションコストも大幅に改善
業種 | 菓子製造・卸売業 |
---|---|
対象業務 | 販売管理、在庫管理、物流 |
導入システム | スーパーカクテルCore FOODs販売 |
株式会社不二家は、1910年に横浜元町で創業した、110年の歴史を持つ老舗の菓子メーカー。同年12月にクリスマスケーキを販売したことでも知られています。「ミルキー」や「カントリーマアム」など誰もが知っているロングセラー菓子は、イメージマスコットのペコちゃん、ポコちゃんとともに多くの人に愛されています。
店舗を運営しケーキ等を製造販売する洋菓子事業と、スーパーやコンビニエンスストアで販売する日持ちのする菓子を扱う菓子事業の2つの事業を柱とする同社。今回、菓子事業の在庫物流システムとしてスーパーカクテルを導入。2019年10月から本稼働しています。その経緯を、営業本部物流部 部長 小山直俊様、吉川圭志様に伺いました。
導入のメリット
- 出荷リードタイムの短縮
- オペレーションコストを削減
- 伝票発行にまつわる業務の時間短縮と効率化
- システム全体構成図
導入の目的と背景
伝票発行の時間を短縮したい
同社の菓子物流が担う範囲は各工場で生産した商品を、全国7カ所の出荷拠点に配送し、そこからスーパーやコンビニエンスストアなど各得意先様に納品しています。販売品目数は季節限定商品も含め250~400点。
スーパーカクテル導入の経緯を、小山氏はこう語ります。
「当社の基幹システムは20年ほど前に手組したオリジナルの古いシステムで、とにかく紙の運用がベースでした。受注から納品までの流れを見ると、各拠点の担当者が、基幹システムから出力された紙に受注内容を手書きし、受注センターにFAX送信。FAXを受けた受注センターは、手書きの数字を1件1件手入力し、人の手でダブルチェックした後、ようやく伝票が発行されます。これを外部委託の物流業者に送付し、そこから商品のピッキング⇒積込⇒発送⇒納品という流れです。当社の伝票発行が遅れると、物流業者に迷惑がかかることになります。伝票発行までの時間をもっと短縮できないかというのが悩みでした」
基幹システムのリプレースを待たずに物流部門だけでも改善できないかということで、情報収集を始めました。
スーパーカクテル導入の経緯を、小山氏はこう語ります。
「当社の基幹システムは20年ほど前に手組したオリジナルの古いシステムで、とにかく紙の運用がベースでした。受注から納品までの流れを見ると、各拠点の担当者が、基幹システムから出力された紙に受注内容を手書きし、受注センターにFAX送信。FAXを受けた受注センターは、手書きの数字を1件1件手入力し、人の手でダブルチェックした後、ようやく伝票が発行されます。これを外部委託の物流業者に送付し、そこから商品のピッキング⇒積込⇒発送⇒納品という流れです。当社の伝票発行が遅れると、物流業者に迷惑がかかることになります。伝票発行までの時間をもっと短縮できないかというのが悩みでした」
基幹システムのリプレースを待たずに物流部門だけでも改善できないかということで、情報収集を始めました。
導入の決め手は?
将来を見据えた提案力
既存の基幹システムは、グループのシステム子会社が構築したものでしたが、それを含め4社からの提案がありました。「価格的には子会社が一番安かったのですが、決め手となったのは内田洋行の提案力ですね。スーパーカクテルの将来の拡張性を踏まえた提案に魅力を感じました。」と小山氏は振り返ります。
導入の経緯
各拠点のフォーマットを統一
2018年10月に導入プロジェクトがキックオフ。
導入にあたり、現状の業務を見直したところ、工場から物流拠点へ製品を入庫する際の配送計画書が各工場でばらばらだったので、スーパーカクテルの仕様に合わせてフォーマットを統一。そのほか、菓子業界特有の商習慣も鑑みて、若干のカスタマイズも行いました。
スーパーカクテルにデータを移行した後、2019年5月に2回ほど試運転及び並行稼動を経て、2019年6月から本稼働しました。
導入にあたり、現状の業務を見直したところ、工場から物流拠点へ製品を入庫する際の配送計画書が各工場でばらばらだったので、スーパーカクテルの仕様に合わせてフォーマットを統一。そのほか、菓子業界特有の商習慣も鑑みて、若干のカスタマイズも行いました。
スーパーカクテルにデータを移行した後、2019年5月に2回ほど試運転及び並行稼動を経て、2019年6月から本稼働しました。
導入の効果
伝票発行にかかる時間の短縮
導入によって「かなりの効率化が実現した」と小山氏。
午前中の注文分を締めて伝票発行し、物流拠点に送るまでに、従来は13時半までかかっていたものが、12時半には完了。1時間の短縮となりました。ダブルチェック等、手作業もなくなったため、人件費の削減にもつながりました。「30分も短縮できればいいほうだと思っていたので期待以上でした」(同)
物流拠点からも「伝票が早く届くので助かっている」という声が挙がっているそうです。「物流拠点は他の菓子メーカーとも共配しているので、他社に迷惑をかける心配もなくなり、大変助かっています」(同)。
今までは午前中のみ注文を受け付けていましたが、スーパーカクテル導入後は午後も注文を受ける態勢になり、こちらも想定より30分早く伝票発行できているそうです。
午前中の注文分を締めて伝票発行し、物流拠点に送るまでに、従来は13時半までかかっていたものが、12時半には完了。1時間の短縮となりました。ダブルチェック等、手作業もなくなったため、人件費の削減にもつながりました。「30分も短縮できればいいほうだと思っていたので期待以上でした」(同)
物流拠点からも「伝票が早く届くので助かっている」という声が挙がっているそうです。「物流拠点は他の菓子メーカーとも共配しているので、他社に迷惑をかける心配もなくなり、大変助かっています」(同)。
今までは午前中のみ注文を受け付けていましたが、スーパーカクテル導入後は午後も注文を受ける態勢になり、こちらも想定より30分早く伝票発行できているそうです。
導入時の苦労
新システムに対する不安感の払拭に苦労
新しいシステム導入にはつきものですが、前向きな人もいれば、不安を表す人もいました。
内田洋行のSEも同行して各拠点を回り、使用法をレクチャー。「まずはやってみましょうよ」と、導入に踏み切りました。「実際に使ってみて、明らかに時間が短縮され、現場の負担も軽くなることを実感すると、当初の不安感もなくなりました」と吉川氏は振り返ります。
内田洋行のSEも同行して各拠点を回り、使用法をレクチャー。「まずはやってみましょうよ」と、導入に踏み切りました。「実際に使ってみて、明らかに時間が短縮され、現場の負担も軽くなることを実感すると、当初の不安感もなくなりました」と吉川氏は振り返ります。
今後の展望
トレーサビリティ管理が課題
「目下の課題はトレーサビリティ」と小山氏。食品メーカーとしては避けられないこのテーマ、次のバージョンアップ時での実現を検討中だそうです。
「現在は賞味期限ごとに製品を管理していますが、今後はロット番号で納品先まで追跡できるようにしたい。そのためにはロットごとの倉庫スペースも必要ですし、各物流拠点のWMS(倉庫管理システム)とも連携しなければなりません。物流拠点は外部委託なので、各社ごとにWMSが異なり、簡単に連携できないのが課題ですね。また、将来的には基幹システムとすべてのデータを連携させたいのですが、まずはスーパーカクテルだけでどこまでできるかを検討しているところです」(同)。
「現在は賞味期限ごとに製品を管理していますが、今後はロット番号で納品先まで追跡できるようにしたい。そのためにはロットごとの倉庫スペースも必要ですし、各物流拠点のWMS(倉庫管理システム)とも連携しなければなりません。物流拠点は外部委託なので、各社ごとにWMSが異なり、簡単に連携できないのが課題ですね。また、将来的には基幹システムとすべてのデータを連携させたいのですが、まずはスーパーカクテルだけでどこまでできるかを検討しているところです」(同)。
内田洋行について
今後の提案にも期待
「トラブルがあるとすぐに対応していただけるし、毎月定例会も開催していただいています。今後の提案にも期待しています」
お客様プロフィール
企 業 名 | 株式会社不二家 |
---|---|
代 表 者 | 代表取締役会長 山田 憲典 / 代表取締役社長 河村 宣行 |
資 本 金 | 182億8,014万円 |
従業員数 | 1,161名 |
事業内容 | 菓子・食品・アイスクリームなどの製造卸売、 洋菓子販売チェーン店・喫茶及び飲食店の経営、不動産事業 他 |
U R L | https://www.fujiya-peko.co.jp/ |
記載内容は取材時の情報です。
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