食品業向けパッケージシステム導入事例
株式会社松宮 様
左から山本良一常務取締役、橘幹太取締役会長、藤原三紀総務部サブリーダー
数量・賞味期限を音声認識
業種 | 食品卸売業 |
---|---|
導入システム | スーパーカクテル |
今年、創業60周年を迎えた松山の食品卸松宮は、1970年代に学校給食がセンター化され、1万人の児童への給食提供が市町村単位で行われるようになった今治市で、大手冷食メーカーとともに給食事業に着手した。病院給食や高齢施設の給食提供にも取り組んでいる。月間のアイテム数は約5000品、季節需要がある場合はその数も増え、年間1万品弱になる。
山本良一常務取締役は、当時の橘幹太社長(現取締役会長)から「経営者が儲(もう)かっているかどうかが一目でわかる1票で日次報告書を提出してほしい」とだけ依頼を受け、当初はオフコンでプログラムを作成、リアルとバッジ処理を繰り返しながら対応した。
内田洋行の「スーパーカクテル(スパカク)」導入で、プログラム作成からは解放された。特に、オフコンではCSV(カンマ区切りテキストデータ)で吐き出した商品や得意先データをエクセル上で検索に使っていた。
現場主義システム
Windows上で動くスパカクは曖昧検索ができ顧客対応も大幅に簡略化された。
27年前、システム担当として日雑卸問屋から松宮に転職の際、山本常務は橘社長に「現場主義の対話型オリジナルシステムを築きたいので1年かけて全現場を体感したい」という条件を提示した。当時から日雑業界は「プラネット」主導で管理されており食品業界よりも先進的だった。松宮と年商の変わらない他問屋が優れた業績を上げていることは会長や社長も認識していた。入社当時は現場の作業者に自由席と指定席の話をしながらロケーション管理や荷受検品の必要性など何度も現場で説明し、効率化を図った。山本常務の入社2ヵ月後「松宮の未来予想図業務フローチャートが完成」し、25年前にはオフコンベースで在庫管理や売掛、買掛など実現し賞味期限管理を確立していく。
スパカク導入検討時、同業種で導入している卸にも訪問、受注まわりや物流・在庫管理など現地でヒアリングし、標準でできること、カスタマイズするべき箇所を確認しスパカク導入を確信した。
導入検討の際から賞味期限管理が「できる」と主張するもののスパカクで実際にシステム化している企業はほとんど実績がなかったが、松宮の必須条件であった。1996年、O-157の集団感染に際し学校給食の取引先から「検収簿」の提出が求められた。これは新しい特殊な帳票で食品メーカーの協力が不可欠なため協力を依頼したが、回答は先入れ先出しができても賞味期限の情報提供までは無理だった。入荷される商品の賞味期限をオフコンに入力しピッキング表で世代管理し検収簿の日付欄に印刷していた。数年後には日付管理が重要視されファイネット加盟の食品メーカーも協力し作業量を軽減できるようになると、出荷案内データに同社の発注ナンバーと伝票金額を照合し「入荷確定=支払い準備できるようになった」という(山本常務)。
27年前、システム担当として日雑卸問屋から松宮に転職の際、山本常務は橘社長に「現場主義の対話型オリジナルシステムを築きたいので1年かけて全現場を体感したい」という条件を提示した。当時から日雑業界は「プラネット」主導で管理されており食品業界よりも先進的だった。松宮と年商の変わらない他問屋が優れた業績を上げていることは会長や社長も認識していた。入社当時は現場の作業者に自由席と指定席の話をしながらロケーション管理や荷受検品の必要性など何度も現場で説明し、効率化を図った。山本常務の入社2ヵ月後「松宮の未来予想図業務フローチャートが完成」し、25年前にはオフコンベースで在庫管理や売掛、買掛など実現し賞味期限管理を確立していく。
スパカク導入検討時、同業種で導入している卸にも訪問、受注まわりや物流・在庫管理など現地でヒアリングし、標準でできること、カスタマイズするべき箇所を確認しスパカク導入を確信した。
導入検討の際から賞味期限管理が「できる」と主張するもののスパカクで実際にシステム化している企業はほとんど実績がなかったが、松宮の必須条件であった。1996年、O-157の集団感染に際し学校給食の取引先から「検収簿」の提出が求められた。これは新しい特殊な帳票で食品メーカーの協力が不可欠なため協力を依頼したが、回答は先入れ先出しができても賞味期限の情報提供までは無理だった。入荷される商品の賞味期限をオフコンに入力しピッキング表で世代管理し検収簿の日付欄に印刷していた。数年後には日付管理が重要視されファイネット加盟の食品メーカーも協力し作業量を軽減できるようになると、出荷案内データに同社の発注ナンバーと伝票金額を照合し「入荷確定=支払い準備できるようになった」という(山本常務)。
発想思想に類似点
内田洋行のスパカクと「自社オフコンシステム」は情報漏えいの懸念もあるほど両社の発想や思想は類似点を持っていた。ただ管理項目としてスパカクは7項目、現場から追加項目の要望があった場合、実情を知る山本常務によるオフコンにはプラスアルファの提案と独自の発想力が常に存在していた。冷凍保管を経ずそのまま出荷バースに流せる商品をシステム化できるオフコン独自のフレキシビリティーがあった。スパカクは「入荷予定表」だが、オフコンは「入出荷予定表」と帳票名が進化している具合だ。
スパカク導入当初からボイスピッキングシステムのカスタマイズを計画していた。本来、出荷用として利用されるものが山本常務の発案で入庫データにカスタマイズされ、現場で発話10秒後には在庫計上されている。WMSを通じてJANコードを読み、商品名を確定した後は入荷数と賞味期限を音声で発話するだけで入荷作業が完了する。入庫段ボールのバーコードの位置が分かれば誰でも簡単に使用できる現場向けの入庫システムだ。
スパカク導入当初からボイスピッキングシステムのカスタマイズを計画していた。本来、出荷用として利用されるものが山本常務の発案で入庫データにカスタマイズされ、現場で発話10秒後には在庫計上されている。WMSを通じてJANコードを読み、商品名を確定した後は入荷数と賞味期限を音声で発話するだけで入荷作業が完了する。入庫段ボールのバーコードの位置が分かれば誰でも簡単に使用できる現場向けの入庫システムだ。
お客様プロフィール
企 業 名 | 株式会社松宮 |
---|---|
代 表 者 | 代表取締役社長 橘丈太郎 |
設 立 | 1963年 |
資 本 金 | 9,636万円 |
事業内容 | 給食用食品、外食用食品、加工食品用食材、惣菜、病院介護用食品等の卸売 |
U R L | http://kk-matsumiya.com |
本事例は日本食糧新聞の取材記事です。
記載内容は取材時の情報です。
記載内容は取材時の情報です。
おススメの製品・ソリューション