食品業向けパッケージシステム導入事例
株式会社藤野屋 様

代表取締役社長 甲斐 昇一郎 様
スーパーカクテル導入で属人化したシステムを刷新。カスタマイズによって独自の商習慣もカバー
業種 | 畜産用配合飼料販売、養鶏業、養豚業 |
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対象業務 | 販売管理、購買管理、鶏卵管理、売掛管理、買掛管理 |
導入システム | スーパーカクテルコアFOODs |
株式会社藤野屋様は、文禄3年(1594年)にろうそくの商いで創業。その後、精米業、製粉業など業種を変えながら430年にわたって事業を継承。現在は大分県竹田市の標高600mの高原地帯で畜産用配合飼料、養豚業、養鶏業(採卵、食肉)の3事業を柱とし、主力商品の「久住高原たまご」「米の恵み豚」などを展開しています。
当初は、畜産用配合飼料の特約店として事業を伸ばしてきましたが、その後、直営農場をもち、製造から販売まで手掛けるようになりました。現在、従業員は80名。事業全体のグループ売上は、約95億円。
導入のメリット
- 属人化の解消
- 業務の効率化
- システム全体構成図
導入の背景
手組のシステムの老朽化と
属人化の解消が喫緊の課題

当初からの懸案事項が、老朽化したシステムでした。システムに詳しい経理課長がオフコンを使って手組したシステムが長く使われており、現場のニーズを反映した使い勝手の良さはありましたが、複雑化・肥大化したシステムは、すっかり属人化し、時代遅れのシステムとなっていました。担当者も定年間近であったことから、システムの更新は喫緊の課題でした。
導入の決め手
パッケージシステムであり
カスタマイズが容易であること
新システム導入にあたって、甲斐様が念頭に置いたのは、①辞められたら困る人を作らない=属人化させないこと、②パッケージ製品でありながら、現場でカスタマイズできることでした。
複数のシステムを検討され、柔軟にカスタマイズが可能な、スーパーカクテルを導入することに決定。
複数のシステムを検討され、柔軟にカスタマイズが可能な、スーパーカクテルを導入することに決定。
導入の経緯
独特の商習慣に合わせてカスタマイズ
その他は業務をシステムに合わせた
システム構築にあたっては、まずシステム担当の、エコー電子工業様に藤野屋様のビジネスの特殊性を理解していただくことから始まりました。
卵は日々相場の影響を受けて価格が変動します。また卵の規格は、色、サイズ、規格外と細かく、飼料も3カ月毎に価格改定があります。また、ブロイラー(肉鶏の一品種。食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称)は、ひよこを藤野屋様が販売し、育った鶏は藤野屋様が購入するという「インテグレーション契約」で取引されており、売りと仕入れの「相殺」が発生します。これは、パッケージシステムではできず、カスタマイズが必要でした。
同時に、業務の棚卸も行いました。スーパーカクテルのパッケージでできることは業務フローの方をシステムに合わせ、必要最小限のカスタマイズですむように、甲斐社長が取捨選択を行いました。
卵は日々相場の影響を受けて価格が変動します。また卵の規格は、色、サイズ、規格外と細かく、飼料も3カ月毎に価格改定があります。また、ブロイラー(肉鶏の一品種。食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称)は、ひよこを藤野屋様が販売し、育った鶏は藤野屋様が購入するという「インテグレーション契約」で取引されており、売りと仕入れの「相殺」が発生します。これは、パッケージシステムではできず、カスタマイズが必要でした。
同時に、業務の棚卸も行いました。スーパーカクテルのパッケージでできることは業務フローの方をシステムに合わせ、必要最小限のカスタマイズですむように、甲斐社長が取捨選択を行いました。
導入後の経過
現場はスムーズに順応
バージョンアップ、クラウド化も
導入にあたって、甲斐社長のほかに若手社員2人を含むメンバーで導入プロジェクトチームを立ち上げ、1年間の準備期間を経て、2007年にスーパーカクテルが本格稼働。実際にシステムが動くまでは、システム担当者に何度も来ていただき、画面構成から一つひとつ細かく打ち合わせを行いました。
新しいシステムの導入時は、現場が混乱しがちですが、藤野屋様の場合、古いシステムへの不満や不安のほうが大きかったため、抵抗なくスムーズに受け入れられたそうです。
バージョン4から導入したスーパーカクテルは更新を繰り返し、現在はバージョン8。2022年から自社サーバーを廃止し、AWSサーバーでクラウド化も実現しました。
新しいシステムの導入時は、現場が混乱しがちですが、藤野屋様の場合、古いシステムへの不満や不安のほうが大きかったため、抵抗なくスムーズに受け入れられたそうです。
バージョン4から導入したスーパーカクテルは更新を繰り返し、現在はバージョン8。2022年から自社サーバーを廃止し、AWSサーバーでクラウド化も実現しました。
導入効果
業務効率化と安心感が最大の効果
今後はさらなるDXも
システム導入の効果について、「安心感が違います。トラブルがあってもシステム側で対応してもらえる。OSのバージョンアップや、消費税やインボイスなどの制度変更もシステム会社のほうで対応してくれるので自社で頭を悩ませなくていい。この安心感は大きいです」と甲斐社長。AWSに移行したことで、さらに安心感が高まっています。
業務も大幅に効率化し「スーパーカクテルだけの効果ではないかもしれませんが、事務作業にかかるパートを含めた従業員数が、11人から6人に減少しました」
従来、FAXや電話だった受注業務については、他社サービスを利用して効率化。飲食店や量販店、小売店、宿泊施設等の取引先からスマートフォンで3クリック以内で注文できるシステムを構築。電話やFAXの受注では、読めない、聞き取りにくい、その結果間違いが発生するといった問題がありました。また、朝一番の注文に応えるためには早朝からスタッフが出勤しなければならないことも、現場の悩みのタネでした。しかし、受注システムによってこれらが解決。従来の現金決済からキャッシュレス決済への移行も果たし、さらに省力化ができました。「理想は、配送ドライバーが、ハンディターミナルを利用して、配送のついでに次回注文を受けること」と甲斐社長。
今後、期待しているのはBIツールとスーパーカクテルとの連携。「経営分析のために、見たいデータを簡単にビジュアル化できるBIツールがあればいいですね」
業務も大幅に効率化し「スーパーカクテルだけの効果ではないかもしれませんが、事務作業にかかるパートを含めた従業員数が、11人から6人に減少しました」
従来、FAXや電話だった受注業務については、他社サービスを利用して効率化。飲食店や量販店、小売店、宿泊施設等の取引先からスマートフォンで3クリック以内で注文できるシステムを構築。電話やFAXの受注では、読めない、聞き取りにくい、その結果間違いが発生するといった問題がありました。また、朝一番の注文に応えるためには早朝からスタッフが出勤しなければならないことも、現場の悩みのタネでした。しかし、受注システムによってこれらが解決。従来の現金決済からキャッシュレス決済への移行も果たし、さらに省力化ができました。「理想は、配送ドライバーが、ハンディターミナルを利用して、配送のついでに次回注文を受けること」と甲斐社長。
今後、期待しているのはBIツールとスーパーカクテルとの連携。「経営分析のために、見たいデータを簡単にビジュアル化できるBIツールがあればいいですね」
他社様へのアドバイス
属人化したシステムは
コストがかかっても入れ替えるべき
「もし、システムが属人化しているならなるべく早く、新しいシステムを導入したほうがいい。経営者としては1つリスクが減ることになるので、コストがかかってもやるべきです。社内でやろうとせず、外部のシステム会社にお願いすれば、制度変更にも柔軟に対応できますし、的確なアドバイスがもらえることも利点ですね」

企 業 名 | 株式会社藤野屋 |
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代 表 者 | 代表取締役社長 甲斐 昇一郎 |
創 業 | 文禄3年 |
法人設立 | 昭和33年 |
資 本 金 | 4,800万円 |
従業員数 | 80名(2023年4月) |
事業内容 | 畜産用配合飼料販売、畜産品の加工・販売、養鶏業・養豚業など |
U R L | https://www.fujinoyaweb.co.jp/ |

記載内容は取材時の情報です。
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