食品業向けパッケージシステム導入事例
フュージョン株式会社 様
赤木八寿夫代表取締役社長
水平展開で海外比率高める
業種 | 鶏卵業 |
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導入システム | スーパーカクテル |
宮崎県で鶏卵業を営むフュージョンは、世界の養鶏情報を取り入れ、最先端の機械を用いて、最も厳しい衛生管理を行うことで、国内大手の食品メーカーや量販店などとの取引を可能にしている。ヒナから採卵、パック詰めまで一貫した商社機能をもつ。最大の特徴は、自動化による省力化を進め、採卵工場の衛生管理を徹底している点だ。鶏卵はそのほとんどがBtoBで、鶏卵以外にも液卵や卵焼き、ゆで卵、味付け卵など加工品も扱う。品質基準を一定化し、安価で提供するため効率化を図る。現在は香港に輸出しており、今後は北米や東南アジアなど水平展開し、海外比率を高めていく。創業後の販売効率化に向け、販売管理システムは鶏卵業でも実績のある内田洋行の「スーパーカクテル(スパカク)」を選択した。
相場ものに対応可
創業は2008年、エコー電子工業のすすめで11年にスパカクを導入するが、鶏卵業界の課題で(1)相場もの(卵)に対応可(2)フォーキャスティング(予測)機能がある点を気に入って採用した。導入時に効率化したいポイントをITベンダーと話し合い導入したので、当初のシステムに大きな変更はない。卵の商取引も大きく変わっておらず、今後も保守サービスが切れるまではこのまま継続して使う予定だ。
製造業の位置付け
フュージョンの赤城八寿夫社長はそもそも養鶏場にヒヨコを売る親会社、アミューズの代表でもある。ヒヨコの売り先である養鶏場が倒産し需要減を危惧して、養鶏場を救済買収したのが鶏卵業を始めるきっかけとなった。九州ではコロナや鳥インフルエンザで廃業した養鶏場を既に十数件買収した。鶏卵業界は、取引先として外から見て「古い体質があり、どんぶり勘定でやっているところが多かった。われわれは日本が得意とする製造業のように養鶏業をやっていきたい」と語る。
買収後、衛生管理と自動化に加え、人件費削減のため販売管理システムの導入は決めていた。買収したフュージョンの前身は、大量生産・販売で、県内営業には規模が大きすぎた。卵は相場で価格は決まる。利益を出すには大量生産し輸送コストを抑えるかが鍵になる。
商売は定期販売を基本に、量販店の特売など不定期もある。その際、売る側は迅速対応(即決)が求められる。同社は0.5日分在庫に余裕がある。不足分は、翌日配達予定の卵を農場から調達することも可能だが、急な出荷にも割高になるがある程度の対応は可能だ。基本「早いもの勝ち、(売価の)高いもの勝ち」の世界だ。
買収後、衛生管理と自動化に加え、人件費削減のため販売管理システムの導入は決めていた。買収したフュージョンの前身は、大量生産・販売で、県内営業には規模が大きすぎた。卵は相場で価格は決まる。利益を出すには大量生産し輸送コストを抑えるかが鍵になる。
商売は定期販売を基本に、量販店の特売など不定期もある。その際、売る側は迅速対応(即決)が求められる。同社は0.5日分在庫に余裕がある。不足分は、翌日配達予定の卵を農場から調達することも可能だが、急な出荷にも割高になるがある程度の対応は可能だ。基本「早いもの勝ち、(売価の)高いもの勝ち」の世界だ。
需要予測で安価に
一般的に鶏の羽数の約8割が産卵する。顧客の協力で需要が平準化(需要予測)できれば、より安価に提供できる。そのため、パートナーである飲食店などに卵を店で在庫を持ってもらう了承を得て、不定期を定期配送に切り替える努力もしている。店頭在庫が多ければ、卵の配達員が出荷時期を調整し、欠品した場合は、急場しのぎで、各店に小売店での独自調達を依頼するなどフレキシブルに対応している。
卸介し複雑化防ぐ
大手量販店は独自の発注システムを採用するが、同社では新規の場合、可能な限り卵卸を介して取引し、スパカクが無駄に複雑化を防ぐ努力をしている。
毎月の仕入れは得意先も品目も大きく変わらない。今後、増える海外受注も現状のままで問題ない。事務員は月の入りと出の数値を把握し自動化しなくても、人手でスパカクに入力すれば対応できる。卵の売価は商品の着日で決まる。受注時に決まるのは数だけ。各拠点で受注するが、最終的な金額の決済は本社で一本化している。
スパカク導入時、ラベルや資材の在庫管理の自動化でカスタマイズしたが、資材は生鮮品と違って賞味期限がなく、在庫量で対応できると分かった。終売品ラベルは無駄だが、現状では、資材の在庫管理までは求められていないようだ。
毎月の仕入れは得意先も品目も大きく変わらない。今後、増える海外受注も現状のままで問題ない。事務員は月の入りと出の数値を把握し自動化しなくても、人手でスパカクに入力すれば対応できる。卵の売価は商品の着日で決まる。受注時に決まるのは数だけ。各拠点で受注するが、最終的な金額の決済は本社で一本化している。
スパカク導入時、ラベルや資材の在庫管理の自動化でカスタマイズしたが、資材は生鮮品と違って賞味期限がなく、在庫量で対応できると分かった。終売品ラベルは無駄だが、現状では、資材の在庫管理までは求められていないようだ。
お客様プロフィール
企 業 名 | フュージョン株式会社 |
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代 表 者 | 代表取締役社長 赤木八寿夫 |
設 立 | 2008年 |
資 本 金 | 1,000万円 |
事業内容 | 鶏卵の生産・加工・販売 |
U R L | http://www.amusegroup.jp/f_index.html |
本事例は日本食糧新聞の取材記事です。
記載内容は取材時の情報です。
記載内容は取材時の情報です。
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