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【Microsoft 365 Copilot 実践ノート】 第4回:Copilot への頼み方が分からない。それも Copilot に相談してみよう

2026/9/10 [AI,ワークスタイル,コラム]

Microsoft 365 Copilot に興味はあるけれど、「何から始めればいいかわからない」「使ってみたけど、うまく活用できていない」という方も多いのではないでしょうか。この連載では、日常業務でそのまま試せる Copilot の活用例を月1回紹介します。読んだその日に、ぜひ1つ試してみてください。

株式会社内田洋行
エンタープライズエンジニアリング事業部
太田 浩史

自社を含む多くの民間企業で Microsoft 365 の導入や活用の支援を行っています。
著書: Microsoft Teams 踏み込み活用術 達人が教える現場の実践ワザ(できるビジネス)/ Power Automate ではじめる業務の完全自動化(できるエキスパート)/ Microsoft 365 Copilot 踏み込み活用術(できるビジネス)

入力欄を前にして手が止まる

「Copilot を使えば、いろいろな仕事を手伝ってもらえそう」

そう思って Copilot を開いたものの、入力欄を前にして手が止まってしまった。そんな経験はないでしょうか。

やりたいことは頭の中にあるけれど、Copilot にどのような言葉で頼めばよいか分からない。Copilot を使い始めた人から、よく聞く悩みです。

  • 「どこまで詳しく書けばよいのか分からない」
  • 「どんな情報を伝えればよいのか分からない」
  • 「うまい依頼文を考えようとして手が止まる」

Copilot には詳しい情報を伝えた方がよいと聞いて、目的や背景、条件などをきちんと整理してから入力しようとすると、かえって難しく感じてしまうこともあります。

しかし、最初から上手な依頼文を考える必要はありません。

Copilot への頼み方が分からないのであれば、その悩み自体を Copilot に相談してみればよいのです。

頼み方が分からなければ、そのまま相談する

たとえば、次のように聞いてみます。短いひと言でも構いません。

指示のサンプル

お客様への案内メールを作りたいんだけど、どのように頼めばいい?

すると Copilot は、目的を実現するために必要な情報や、依頼文の例を示してくれます。

頼み方を相談すると、案内メールの作成に必要な情報を Copilot が整理してくれる

頼み方を相談すると、案内メールの作成に必要な情報を Copilot が整理してくれる

お客様への案内メールであれば、次のような情報を伝えるとよいと教えてくれるでしょう。

  • 誰に送るのか
  • 何を案内するのか
  • 相手に何をしてほしいのか
  • いつまでに対応してほしいのか
  • どのような文体にしたいのか

あとは、Copilot の提案を参考に、自分の状況に合わせて内容を追加します。これだけで、まずは Copilot に頼んでみるための言葉がまとまります。

自分ひとりで依頼文を完成させてから Copilot を使うのではなく、依頼文を考えるところから Copilot に参加してもらうわけです。

最初から完璧に頼まなくてよい

目的や条件を詳しく伝えるほど、自分がほしい回答に近づきやすくなります。しかし、最初から完成度の高い依頼文を書く必要はありません。

大切なのは、いま困っていることや、やりたいことを自分の言葉で伝えることです。

たとえば、次のような相談から始められます。

  • 「会議の内容を短くまとめたいのですが、どう頼めばよいですか?」
  • 「Excel の表を分析したいのですが、何を伝えればよいですか?」
  • 「上司への説明資料を作りたいです。依頼文を一緒に考えてください」
  • 「新しい企画のアイデアを出したいのですが、どんな情報が必要ですか?」

Copilot から質問されたら、それに答えます。返ってきた回答がイメージと違っていたら、さらに希望を伝えます。

  • 「もう少し短くしてください」
  • 「初めて読む人にも分かるようにしてください」
  • 「結論を最初に書いてください」
  • 「箇条書きを使って整理してください」
  • 「もう少し親しみやすい表現にしてください」

こうした追加の依頼も、立派な Copilot への頼み方です。

最初の回答を見ながら条件を追加し、求める案内メールに近づけていく

最初の回答を見ながら条件を追加し、求める案内メールに近づけていく

Copilot を使うときに大切なのは、一度で完璧に頼むことではありません。返ってきた回答を見て、自分の希望との違いを伝えながら、会話を続けることです。

最初の依頼は、いわば会話のきっかけです。そこから条件を足したり、不要な部分を減らしたりしながら、求める答えに近づけていけばよいのです。

うまくいった会話から、頼み方を学ぶ

Copilot と会話を重ね、期待どおりの回答が得られたら、そのやり取りを次回にも生かしてみましょう。

最後に、Copilot へ次のように依頼します。

指示のサンプル

今回は期待どおりの回答を得られました。
次回、同じようなことを依頼するときに使えるプロンプトを、これまでの会話内容をもとに作ってください。

すると Copilot は、それまでの会話を振り返り、最初から必要な情報や条件を含めたプロンプトを提案してくれます。

うまくいった会話を振り返り、次回使えるプロンプトを Copilot に作ってもらう

うまくいった会話を振り返り、次回使えるプロンプトを Copilot に作ってもらう

提案されたプロンプトを見ることで、「このような情報を伝えればよかったのか」「こういう順番で書けば伝わりやすいのか」と、自分自身も Copilot への頼み方を学べます。

今後も使えそうなプロンプトは保存しておけば、次に同じような仕事をするときにも役立ちます。参考までに、今回 Copilot が提案してくれたプロンプトも紹介します。作業を依頼するときに伝える情報や条件が、ひとつのプロンプトにまとめられています。

今回 Copilot が提案してくれたプロンプト
お客様向けの案内メールを作成してください。

【対象】
既存のお客様

【イベント・案内内容】
(内容を記載)

【日時】
(日時を記載)

【開催方法】
(オンライン/会場など)

【申込期限】
(期限を記載)

【申込方法】
(URLや申込先を記載)

【学べる内容・参加メリット】


【メール作成ルール】
・学べる内容や参加メリットを本文の冒頭で伝える
・参加したくなる前向きな表現を使う
・親しみやすいがビジネス向けの文体にする
・既存顧客向けのため過度に営業的な表現は避ける
・300文字程度の短い案内メールにする
・件名を作成する
・日時、申込期限、申込方法がひと目で分かるようにする

頼み方に迷ったら、そのまま Copilot に相談しよう

Copilot を使うために、最初から上手な依頼文を書く必要はありません。頼み方が分からなければ、やりたいことをそのまま伝え、どのように頼めばよいかを Copilot に相談してみましょう。

返ってきた回答を見ながら、足りない情報や希望する条件を追加していけば、少しずつ求める答えに近づけられます。期待どおりの回答を得られたら、その会話をもとに次回使えるプロンプトを作ってもらえば、次の依頼にも生かせます。

「Copilot になんて聞いたらいいか分からない」ときも、使うのを諦める必要はありません。頼み方を考えるところから Copilot に手伝ってもらう。そこから、Copilot との対話を始めてみてはいかがでしょうか。

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