
食品業向け製販一体型統合パッケージ「スーパーカクテルCoreFOODs」
プロセス型製造業向け製販一体型統合パッケージ「スーパーカクテルCore se」
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1.ERPとは

ERPとは、「Enterprise Resource Planning」の頭文字を取った略語です。日本語に直訳すると「企業資源計画」という意味を持ちます。企業活動において不可欠となる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という重要な経営資源を一元管理し、有効活用するための考え方やシステムを指します。
現在では、ERPの仕組みを具現化したシステム製品自体が「ERPパッケージ」と呼ばれることも一般的です。
2.ERPが必要とされる背景
ERPが求められる背景として、企業が業務効率化や競争力の向上を目指していることが挙げられます。市場環境の変化が激しいなか、企業には正確な情報を素早く把握し、判断する体制が必要です。
しかし、部門ごとにシステムが分かれていると、情報管理が複雑になり、データの重複やズレが起こりやすくなります。ERPは業務やデータを統合して一元管理できるため、業務効率化やコスト削減に加え、内部統制やリスク管理の強化にもつながります。
3.ERPのおもな機能
ERPには、企業活動を支える多様な機能が備わっています。代表的な5つの機能を詳しく解説します。
1)会計管理
会計管理は、売上やコスト、利益などを一元管理し、企業の財務状況を正確に把握するための機能です。日々の取引データを集約することで、コスト削減に向けた分析をはじめ、各部門の予算作成や重要な財務諸表の作成を包括的にサポートします。
さらに、販売や購買といった他業務の情報とリアルタイムで自動連携できるため、経営陣は現在の財務状況を迅速かつ正確に把握し、戦略的な判断をくだせるようになります。
2)販売管理
販売管理は、受注から在庫、出荷に至るまで、販売に関する一連の情報を総合的に管理するための機能です。日々の取引記録を管理するにとどまらず、蓄積された膨大なデータは精度の高い販売予測や詳細な売上分析にも広く活用されます。
販売状況をデータとして分かりやすく可視化することで、経営陣や現場の責任者が市場の変化に素早く対応し、迅速な意思決定をくだすための強力な基盤として機能します。
3)生産管理
生産管理は、製品の生産計画や複雑な製造工程を体系的かつ正確に管理するための機能です。製造のプロセス全体を可視化することで、現場における生産効率の継続的な向上や、無駄を省いたコスト削減を包括的にサポートします。
また、販売管理などのデータとシステム上で連携することにより、日々の受注状況の変化に合わせた柔軟で無駄のない生産計画の作成にも役立つなど、製造業において重要な機能です。
4)購買管理
購買管理は、製品づくりに必要となる部品や原材料の調達プロセスを適切に管理するための機能です。生産計画や現在の在庫データをもとに必要な数量を的確に把握し、現場での発注不足や不要な過剰発注などのトラブルを未然に防ぎます。
常に最新の在庫状況に応じて効率的で無駄のない購買管理を行えるため、企業全体の適正な在庫水準の維持と調達コストの最適化に貢献します。
5)人事管理
人事管理は、基本となる従業員情報や日々の勤怠情報をシステム上で一括して管理するための機能です。収集された正確なデータは、毎月の給与計算業務の効率化や、組織全体を見据えた人員配置の最適化に大きく活用されます。
また、従業員1人ひとりが保有する専門スキルや資格情報の管理にも対応できるため、企業の中長期的な人材育成計画の策定や、公平で客観的な人事評価にも役立ちます。
4.ERPの利用形態
ERPの利用形態には、大きく分けて「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。それぞれの具体的な特徴を解説します。
1)オンプレミス型ERP
オンプレミス型ERPは、自社の専用サーバーにシステムを直接導入して運用する形態を指します。自社で独自のインフラ環境を構築するため、日々のシステム運用や定期的な保守作業も自社の人員で行う必要があります。
一方で、社内ネットワーク内に閉じた安全な環境を構築できるため、重要なデータ管理や情報セキュリティ対策を自社で細かく設定し、管理できる点が強みです。厳格なセキュリティ要件を持つ企業に適した形態だといえます。
2)クラウド型ERP
クラウド型ERPは、インターネット回線を経由してシステムを利用する形態を指します。自社で専用サーバー機器を用意する必要がなく、短期間で導入を開始できます。
さらに、システムにおける定期的な保守作業や最新バージョンへのアップデート作業などは、すべてサービス提供会社が行います。そのため、社内のIT担当者の負担を大幅に軽減でき、初期導入費用や日々の運用コストも抑えやすくなります。
5.ERPの導入形態
ERPの導入形態には、おもに「統合型」「コンポーネント型」「業務ソフト型」の3種類があります。自社の目的や事業規模などに合わせて、最適なシステムを選択することが重要です。
1)統合型ERP
統合型ERPは、企業の基幹業務全体を単一のパッケージで統合管理するシステム形態です。財務会計や人事管理、販売管理などのあらゆる業務システムを統合し、全社的な業務効率化や高度なデータ連携を実現します。各部門のデータがリアルタイムで反映されるため、迅速な経営判断を目指す企業に適しています。
2)コンポーネント型ERP
コンポーネント型ERPは、自社に必要なシステム機能だけを自由に選んで利用できる形態です。全体を一括で導入するのではなく、課題を抱える優先度の高い業務から段階的にシステムを導入できます。企業の規模や導入目的に合わせてシステム環境を柔軟に構築できる点が特徴であり、不要な導入コストを抑えやすくなります。
3)業務ソフト型ERP
業務ソフト型ERPは、財務会計や人事給与など、特定の業務領域に特化したシステム形態です。他形態のERPと比較して導入に必要な期間が短縮され、初期の導入コストを抑えやすい特徴を持ちます。対象となる業務領域が明確に限定されているため、特定部門の課題解決やピンポイントでの業務効率化に適しています。
6.ERPを導入するメリット
ERPを導入することで、さまざまなメリットが得られます。代表的な4つのメリットを解説します。
1)情報の一元化
ERPは、これまで各業務システムに分かれていたデータを、単一の統合データベースによって一元管理する仕組みを持つシステムです。販売や在庫、会計といった多様な情報をリアルタイムで連携し、常に最新状態へ更新できます。そのため、複数部門をまたぐ連携強化を実現し、企業全体におけるデータ整合性の向上につなげることが可能です。
2)業務の標準化・効率化
全社で統一されたシステム基盤を用いることで、すべての業務を標準化して管理できます。これにより、従来の業務プロセスに潜んでいたムダを根本から削減し、大幅な業務効率化を図ることが可能です。また、システム導入を機に社内の業務フロー全体を見直しやすくなるため、特定の担当者への依存をなくし、作業品質の安定化にも役立ちます。
3)ガバナンスの強化
ERPを導入するとすべての情報を一元管理できるため、データへのアクセス権限を適切に管理しやすくなります。これにより、社内での不正アクセスや情報漏洩のリスクを低減し、ガバナンス強化へとつながります。近年は、偽装表示や粉飾決算、情報の流出などを防ぐため、企業のガバナンス強化が重要視されています。
4)経営情報の可視化、意思決定の迅速化
企業内に蓄積された膨大なデータを常に可視化して確認できるため、経営陣は現在の状況把握や意思決定を迅速に行えます。市場環境が激しく変化する現代において、リアルタイムの最新データをもとに分析できる環境は欠かせません。精度の高い情報に基づいて、企業としての適切な経営戦略を迅速かつ的確に立てやすくなります。
7.ERPを導入するデメリット
ERPの導入には多くの利点がある一方で、いくつか注意すべきデメリットもあります。代表的な3つの課題について詳しく解説します。
1)最適なシステム選びの困難さ
ERPは市場に数多くの種類が存在し、それぞれ備えている機能が異なります。そのため、自社に適した製品を選定するには、ITや業務プロセスに関する専門知識が必要です。闇雲に導入を急ぐのではなく、提供される機能や必要なコストを慎重に比較しながら、自社の経営課題を解決できるシステムを正確に見極める必要があります。
2)導入後も続くコスト負担
ERPは初期の導入費用やサーバー保守費用が高額になりやすく、導入後も継続的な負担が発生します。具体的には、業務に合わせた機能のカスタマイズや、定期的なシステムアップデートにも費用がかかる点に注意が必要です。そのため、導入前に中長期的な費用対効果を十分に検証し、予算計画を立てることが重要です。
3)社内浸透に向けた教育負荷
ERPを現場で有効活用するには、従業員への教育や継続的なトレーニングが欠かせません。高機能なシステムであるため、新しい操作の習得には相応の時間やコストがかかります。さらに、新システムへの移行に戸惑う従業員が出る可能性もあるため、組織全体で運用定着を進める計画的な取り組みが求められます。
8.ERPの導入手順
ERPをスムーズに導入するには、適切なステップを踏むことが重要です。目的の明確化から運用保守まで、ERP導入の主な手順を順番に解説します。
ステップ1:目的の明確化
まずは、現在抱えている課題やERPを導入する目的を具体的に整理します。現場の要望を洗い出し、解決に必要な機能を明確にすることで、数あるパッケージのなかから自社に合ったERPを選びやすくなります。
ステップ2:体制構築とスケジュール
次に、導入推進の責任者や各部署の担当者を決定し、社内の導入体制を構築します。また、本番稼働の予定時期や各部門への展開スケジュールについても大まかに検討します。ERPは会社全体の業務に関わるシステムであるため、特定の部門に偏らず、部門を横断して円滑に連携できる体制づくりが重要です。
ステップ3:要件定義
現状の業務プロセスや課題を詳細に整理し、ERPの導入によってどのように改善するかを具体的に検討します。今後の運用方針やシステムに必要な機能を明確にするとともに、要件の優先順位を整理しましょう。今後の運用方針やシステムに実装すべき必要な機能を明確にする重要な工程であり、構築の土台となります。
ステップ4:ベンダー・製品選定
要件定義で定めた必要な機能や条件を比較し、自社に合った製品やサービスを選定します。機能面や運用のしやすさ、将来的な拡張性だけでなく、自社の業務を理解し、導入後も継続して運用を支援してくれるベンダーであるかどうかも確認します。
ステップ5:導入計画の立案、システム設計・開発
システムの品質、必要となるコスト、および稼働までの納期を踏まえて、具体的な導入計画を立案します。無理なスケジュールを避け、自社の人員や予算といったリソースに合わせた現実的な計画を立てることが重要です。また、導入計画に基づいてシステムの設計や設定を行い、必要に応じて開発やカスタマイズを進めます。
ステップ6:テストの実施
構築したシステムが計画通りに正しく動作するかを確認する工程です。新しいシステム単体での動作検証に加え、既存システムとのデータ連携の比較や、実際の業務フローに沿った詳細な業務検証も合わせて行います。
ステップ7:導入・移行
本番環境への導入やデータ移行を行います。また、システムを利用する従業員向けに、操作研修を実施し、運用マニュアルの整備するなど、ユーザートレーニングを行います。現場の疑問を解消し、スムーズに新システムへ移行できるよう、丁寧なサポート体制を敷いて運用定着の準備を進める工程です。
ステップ8:運用保守
システムが本番稼働した後は、安定稼働に向けた保守作業や継続的な機能改善を行います。日々のユーザーからの問い合わせ対応や、現場からの追加要望への対応なども含まれ、長期的な運用を支えるための工程です。
9.ERPの選定ポイント
自社に適したERPを選ぶためには、いくつかの重要な基準があります。システム選定時に確認すべき6つのポイントを解説します。
1)費用
システムの選定では、初期費用に加えて、月額利用料などの運用費用や将来的な更新費用を含めた総コストで検討することが重要です。
単に導入時の予算内に収まるかどうかを確認するだけではいけません。システム導入によって長期的な業務効率化や生産性向上に確実につながるかといった、費用対効果の観点から総合的に評価し、最終的な判断をくだす必要があります。
2)機能
検討しているシステムに、自社の業務プロセスをカバーするために必要な機能が過不足なく備わっているかを確認します。
多機能なシステムは一見すると魅力的ですが、自社にとって不要な機能が多すぎると、画面や操作手順が複雑になり、現場の従業員が使いこなせなくなる可能性があります。必要な機能を正確に見極めることが重要です。
3)カスタマイズ性
選定するシステムが、自社独自の業務フローに合わせて柔軟に調整できるかを事前に確認します。カスタマイズ性が高いシステムであれば、導入時だけでなく、将来的な事業拡大や市場環境の変化に伴う業務変更にもスムーズに対応しやすくなります。企業の成長に合わせてシステムを拡張し、長く安定して運用できるかを見極めることが重要です。
4)セキュリティ体制
企業の重要な経営データを一元管理するため、強固なデータ保護や定期的なセキュリティ更新の体制が提供会社に整っているかを確認します。外部からのサイバー攻撃や内部からの情報漏洩を防ぐため、アクセス権限の細かい設定や通信の暗号化など、システムを安全に運用できる仕組みが標準で確実に備わっていることが重要です。
5)導入実績
提供会社の公式サイトなどを参照し、自社と近い業種や同規模の企業におけるシステムの導入実績があるかを確認します。同業他社での運用実績が豊富なシステムであれば、業界特有の商習慣や業務プロセスへの適合性が高いと判断しやすくなります。導入後の具体的な活用イメージを明確に描きやすくなる点も、大きな利点です。
6)サポート体制
システム導入後の疑問点に対する問い合わせ窓口や、障害発生時のトラブル対応体制が十分に整っているかを確認します。特にシステム稼働直後は現場での混乱が生じやすいため、迅速かつ的確に対応できる継続的なサポート体制があることで、現場の担当者も安心して長期間にわたりシステムを運用できます。
10.ERPの最新動向
ERPは現在、単なる日々の業務管理にとどまらず、企業の迅速な意思決定を支援する高度なシステムへと進化しています。かつては大企業向けのシステムという印象が強いものでしたが、現在では中小企業向けのERPも広く普及しています。
その要因として、クラウド型ERPの導入が増加傾向にあることが挙げられます。さらに、クラウド環境の強化やマルチデバイス対応など、場所を問わない働き方を支える機能拡張も進んでいます。
11.ERPに対するよくある質問
ERPの導入にあたり、企業から寄せられる疑問があります。システムを比較する際の観点や、クラウド型とオンプレミス型の違いなど、よくある2つの質問について回答します。
Q. ERPはどの観点で比較するべき?
A. ERPを比較する際は、運用形態とベンダーの実績を確認します。企業規模や要件に応じて適したシステムは異なるため、クラウド型かオンプレミス型のどちらを選択するかの検討が欠かせません。また、自社と近い業種での導入実績があるベンダーかどうかも、選定時の重要なポイントとなります。
Q. クラウドERPと従来のERPの違いは?
A. 従来のERPは、自社のサーバーにシステムを構築して運用する「オンプレミス型」が主流でした。一方、クラウドERPは、インターネット経由でサービス提供会社のシステムを利用する形態です。自社でサーバーを所有・管理する必要がないため、初期費用の削減や導入期間の短縮、運用負担の軽減が可能な点が、オンプレミスとの明確な違いです。
12.まとめ
ERPは、企業における「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を一元管理し、業務全体の効率化や、迅速な経営判断を実現するための重要なシステムです。一方で、市場には多様な利用形態や機能を持った製品が存在するため、自社の課題や目的に適したシステムを正確に見極める必要があります。
自社に最適なシステムの選定で悩んでいる場合は、専門家への相談をおすすめします。自社の業務環境に合わせたERPの導入を着実に進め、企業のさらなる競争力向上につなげてください。
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