社会福祉法人 日野友愛会 特別養護老人ホーム 千松の郷 様(滋賀県彦根市)
琵琶湖の湖岸に建つ千松の郷様は、定員80人の特養に加え地域密着型特養を併設する特別養護老人ホーム。2012年の開設に合わせて「絆 システム」を導入し、2017年より介護記録にタブレットを活用しながら業務負担軽減・ケアの質向上を図っています。タブレット導入により「現場の負担感を3分の1は軽減できた」と体感する奥田将吉施設長に導入の背景や活用のメリットなどについてうかがいました。
機器入れ替えのタイミングで、職員の業務負担軽減策としてタブレット導入の検討を始めました。これまではパソコンがあるスタッフルームに戻り、記録や転記を行っていたのですが、試験的にタブレットを導入したところ、他の業務と並行して記録を取れるようになるなどの効果を実感したため、2017年本館にて各ユニットに1台の導入を決めました。運用状況を把握した2018年には弐番館にも導入といった流れです。
たしかに使用前は、年配の職員から「操作できるか不安」という声もありましたが、実際に使ってもらったところ、現場で頻繁に使用する記録文例が用意されていてボタン一つで入力できるという利便性を実感したようで、不安は払しょくされました。今では、もともと扱いに慣れていた若い職員も含め、タブレットを持ち歩いてすき間時間を上手く活用し、入居者に目を配りながら記録を取れています。
導入前後で、現場の負担が3分の1は軽減されていると体感しています。また、職員の労務改善だけでなく、短縮化できた時間を入居者に寄り添う時間に充てられるので、サービスの質向上にも繋がったほか、入居者の皮膚トラブルや拘縮の状態をカメラ撮影できるなど、記録そのものの質も上がりました。
タブレット導入をはじめとする新たな取り組みにより、職員確保・定着につなげ、安定した満床状態を実現できた一方で、今後は日々の介護記録をどうケアに生かしていくかが課題となります。今年度は更なる効率化・ケア向上を図るため、見守りセンサー導入なども検討中です。
ICTや新しい仕組みを導入するには、慣れるまでの負担感が大きいため、現場に余裕や余力があるときにこそ先手を打ち、新たなチャレンジを重ねていくことが大切だと考えています。また当施設が重要視する地域特性に応じた地域との共生のためにも、さまざまな取り組みを行い、入居者や地域のニーズに合わせたサービスを安定して提供し続けるように努めていきたいですね。
iPad 9.7 インチモデル + iOS10.x + Safari( 横向きに最適化) ※iPad Mini / iPad Pro(12.9 インチ)は対象外 ※音声入力利用時は iPad3 以降 / インターネット接続必須 Web サーバー:WindowsServer2012(R2) (IIS 8.0/8.5) データベースソフト( 絆本体と共用) SQLServer2008(R2) / 2012 / 2014 Standard 以上のEdition(Express Edition は対象外) 絆介護情報タブレットシステムには絆高齢者介護システムが動作している環境が必要です。
社会福祉法人 × 職員の業務負担軽減とタイムリーな情報共有の導入事例。介護システム/ソフト、福祉システム/ソフトの「絆シリーズ」の事例紹介です。