社会

人材育成・社員とのかかわり

安全で健康な職場づくり

安全な職場づくり

内田洋行では、労働基準法、労働安全衛生法に則り、社員の安全を確保するとともに、より快適な労働環境を整備するため、4支部6事業所で安全衛生管理体制を敷いています。
会社側と社員双方の委員で構成される「安全衛生委員会」を毎月1回開催し、各事業所における労働時間の把握と適正化、労災・自動車事故の撲滅や健康診断実施義務の履行等に取り組んでいます。特に過重労働に関しては、対象者の勤怠状況を確認し予防策・改善策を協議しています。

適正な労働時間管理

健康保持とワークライフバランス、生産性向上等の観点から、管理職に労働時間管理徹底の研修を実施し、長時間労働の抑制や休暇の取得促進に取組んでいます。
出退勤管理システムを利用することにより、社員の勤怠状況を常に確認できるようにしているほか、時間外労働に際しては社員に事前申請を義務付け適正な運用を図るとともに、一定時間を超える時間外労働に対しては、上長に適宜アラートを出すことで過重労働の未然防止を図っています。

●労働時間の状況1日の所定内労働時間は、7.5時間です。(法定労働時間の8時間より0.5時間少ない)
84期(2021年度)85期(2022年度)86期(2023年度)
年間所定内労働時間 1845.0時間1830.0時間1837.5時間
所定外労働時間(平均) 213.6時間222.7時間233.2時間
年次有給休暇取得日数(平均) 10.7日11.2日11.7日
80.3時間84.2時間87.8時間
総実労働時間 1978.4時間1968.5時間1982.9時間

※各年期間は1月21日〜翌年1月20日

健康経営の推進について

企業が従業員の健康に配慮し、高い生産性や創造性を安定的に発揮できる環境を整えることは、企業の業績向上に繋げていく戦略的な取組みでもあると考えています。産業医・内田洋行健康保険組合と緊密に連携し、より健康的で働きやすい職場づくりを推進しています。

年1回の健康診断(法定健診・人間ドック・生活習慣病健診)、保健指導をはじめ、メンタルヘルスへの対策と予防、さらには社員及びその家族の生活習慣病の発症と重症化の予防、健康増進プログラムの実施等、様々な取組みを行っています。

健康経営の推進に向けた主な取り組み

1.メンタルヘルスケアとストレスチェック

内田洋行では、eラーニングによるセルフケア講座、管理職を対象としたラインケア研修による知識習得の他、長時間労働者に対する産業医面談(法定を上回る独自の基準で実施)、内田洋行健康保険組合及びEAPサービスを活用した相談窓口を設置する等、メンタルヘルス対策に取組んでいます。また、メンタル不調者には、休職から復職後までのフォロープログラムを設け、職場復帰支援と再発予防を強化しています。また、ストレスチェックの実施(年1回)により、メンタルヘルス不調の一次予防を講じています。

2.病気の治療と仕事の両立支援

傷病により一定期間勤務できなくなった社員が、安心して治療に専念し復帰するための「休職制度」や、復職後の柔軟な勤務制度の適用(短時間勤務・時差出勤・フレックスタイム制度等)により、早期に元のパフォーマンスを取り戻せる環境づくりを進めています。
また、万が一傷病が長期化した場合にも退職後を含めて経済的支援が届くGLTD制度(団体長期障害所得補償保険)や、がんや脳卒中等に罹患した際の一時的な負担に備える等、社員がより安心して働けるための制度を導入しています。

●GLTD制度(団体長期障害所得補償保険)

所得補償40%を会社が負担することで社員は無理のない自己負担額で補償額の上乗せができる制度です。

3.健康増進・生活習慣病予防

内田洋行健康保険組合では、生活習慣病のリスク者を減らすことを目的として、2013 年からデータヘルスの取組みをスタートさせ、2014年からは厚生労働省が行うデータヘルス計画の公募事業に3 年連続で採択されました(2016 年第5回「健康寿命をのばそう!アワード」にて厚生労働大臣優秀賞を受賞)。
レセプトや健診結果等のデータを有効に活用し、生活習慣病の発症と重症化の予防を目指した「ハイリスク・アプローチ」と、疾病予防・健康増進の ための「ポピュレーション・アプローチ」を積極的に実施しています。

●健康診断受診率

内田洋行の2024年度の健康診断受診率は100%でした。

●ストレスチェック受検率
内田洋行内田洋行グループ
2021年95.0%95.0%
2022年93.7%95.5%
2023年89.9%93.2%
●特定保健指導の実施率
※加入者全体
内田洋行内田洋行グループ
2021年52.1%55.5%
2022年71.1%62.6%
2023年73.7%60.4%

※参考:全健康保険組合の平均は33.8%(2022年)

※各年期間は4月1日〜翌年3月31日

●取組みの成果
※被保険者のみ
内田洋行内田洋行グループ
2021年2022年2023年 2021年2022年2023年
適正体重維持者率
(BMI18.5以上25未満)
65.9%66.5%65.7% 64.3%64.0%64.0%
喫煙率 19.6%19.1%18.9% 22.4%21.5%20.6%
30分以上の運動習慣 23.0%23.8%23.3% 20.8%21.3%21.7%
十分な睡眠 66.5%66.3%66.5% 65.1%64.6%65.2%

※各年期間は4月1日〜翌年3月31日

4.「UCHIDA健康会議」(コラボヘルスの推進)

内田洋行グループ各社の管理部門責任者・担当者が出席する「UCHIDA健康会議」を毎年開催し、健康経営の取組み状況の共有や知識習得に取組んでいます。

※2020年以降は新型コロナウイルス感染症予防の為、事業所毎に開催しています。


2019年度UCHIDA健康会議

5.社員間コミュニケーションの促進

社内イントラネットやソーシャルネットワークの活用の他、クラブ活動やセミナー、イベントの開催等、様々な交流機会を設け、グループ社員間のコミュニケーションを促進しています。また、社員の健康を増進し、教養を高め、社員相互の親睦と心身の向上発展に資することを目的に発足した「内田友和会」は60年の歴史があり、全国の拠点で活動しています。


社内有志「Project POTHOS」運営協力によるイベントの開催(SDGsワークショップ)2021年11月

 


内田友和会クラブ活動 スカッシュ部

 


内田友和会クラブ活動 茶道部


社内有志「Project POTHOS」運営協力によるイベントの開催(SDGsワークショップ)2021年11月

内田友和会クラブ活動 スカッシュ部

内田友和会クラブ活動 茶道部

6.社外からの評価

当社は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に2021年より4年連続で認定されました(2024年内田洋行グループ全体:大規模法人 3社、中小規模法人6社、健康優良企業認定(銀の認定)12社)。
また、健康経営に関連して、2024年1月23日にはスポーツ庁から「スポーツエールカンパニー2024」の認定を、2023年12月1日には東京都から「令和5年度東京都スポーツ推進企業」の認定を受けております。

【内田洋行グループ 健康優良企業認定状況】
経産省・健康経営優良法人2024健保連東京連合会
大規模法人部門中小規模法人部門銀の認定証
(株)内田洋行
(株)内田洋行ITソリューションズ
(株)ウチダシステムズ
内田洋行グローバル(株)
(株)内田洋行ビジネスエキスパート
(株)ハンドレッドシステム
(株)ウチダスペクトラム
(株)ウチダテクノ
パワープレイス(株)
(株)ウチダビジネスソリューションズ
(株)太陽技研
(株)シービーエヌ
(株)マービー
(株)ナック

「健康推進10+1のプログラム」

10のメニューに健康情報提供サイトを加えた「健康推進10+1のプログラム」を設け、ICTを活用した健康増進施策の実施等、コラボヘルスの推進を図りグループ全体で健康改善に取組んでいます。

《ハイリスク・アプローチ》

生活習慣病重症化予防の為、リスクレベルの高い社員ひとりひとりに適正治療や食事・運動改善に向けた支援を行い数値改善を図っています。また、顧問医(糖尿病専門医)と提携し、糖尿病をはじめ生活習慣病に関する助言や情報提供を強化しています。

《ポピュレーション・アプローチ》
① 運動促進/② 食事コントロール:

当社保健師による「オンラインエクササイズ」(ヨガ・ストレッチ)や、転倒や腰痛予防のための「エクササイズ&測定会」、AI管理栄養士が食事・運動・睡眠等毎日の生活習慣にアドバイスする健康アプリの導入等、疾病予防、健康増進に取組んでいます。


オンラインエクササイズ

 


健康アプリ「カロママプラス」

 


「エクササイズ&測定会」転倒しない体づくり体操

 


AI姿勢健診


オンラインエクササイズ

 


健康アプリ「カロママプラス」


「エクササイズ&測定会」転倒しない体づくり体操

 


AI姿勢健診

③ 女性の健康支援:

経済産業省公募事業の女性活躍推進事業「カラダシルプロジェクト」(2020年~2022年)に参画しました。

④ メンタルヘルスへの取り組み:

全国のグループ会社にて、血管年齢・自律神経バランス測定会を開催。こころとからだの両面からアドバイスをしています。

⑤ 体の痛み対策:

高ストレス者に肩こり・腰痛の有訴率が多いというストレスチェックの結果を踏まえ、保健師が日本運動器疼痛学会と共に監修した「慢性痛予防eラーニング」(2021年度)や、「慢性痛予防マニュアル」の配布を行っています。また、肩こり・腰痛予防アプリの活用推進や、AI姿勢診断を開催しています。

⑥ からだチェンジ!プログラム(特定保健指導):

アプリケーションの利用、保健師面談等の多様なコースを設けています。2022年度健康診断での対象者のうち62.6%が完了しました。

⑨ 予防歯科:

歯科衛生グッズの購入促進や保健師指導を実施し、セルフケアの意識付けを強化しています。また、2022年4月からは全国の提携歯科医療機関で無料歯科健診を実施しています。

⑩ 禁煙支援:

オンライン禁煙外来、卒煙プログラム

⑪ 加入者向けの情報発信:

【健康マイページ】健康情報提供ポータルサイト。過去5年分の健診結果や医療費通知の他健康コンテンツの閲覧が可能。
【UCHIDA元気情報】運動動画や健康情報

その他:セルフメディケーション推進事業または適正服薬を促進する取組み

厚生労働省公募事業「OTC医薬品を活用したコラボヘルスによるセルフメディケーション推進事業」に参画しています。「セルフメディケーション(軽度な身体不調は自分で手当すること)」普及のため、薬のオンライン購入サイトの活用、セミナーの受講促進等、啓発活動に取組んでいます。

最終更新日付:2024年10月9日