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キーワードで読むオフコン

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【USAC720シリーズ、USAC820シリーズ】「オフコンの決定版」の地位を確立

USAC720
押し寄せる外資の圧力に対して起こった、国産コンピューター業界が再編。USACシリーズも新たな提携により、さらなる飛躍を遂げることとなりました。
USAC820
大きな時代のうねり…
日の丸コンピュータ対海外ブランドの攻防
ユーザック電子工業と当社が、「純国産」で「超小型」のコンピュータ開発と普及に邁進していたころ、国内のこの業界全体も大きく動き出していました。
昭和40年代前半は、国策として「超高性能電子計算機の開発」に対して、百億円もの国庫負担の研究開発費の支援が、それこそ大手国産コンピュータメーカーに投入され、昭和44年度には、国産機種が設置台数の51.4%を占めるようになりました。
当然アメリカ政府も、日本政府のこのような保護政策に黙っている訳が無く、さまざまな圧力をかけてきて、とうとう昭和46年7月に日本政府が、「日米貿易バランス是正のため、昭和49年にコンピュータ業界で資本の自由化に踏み切る」方針を打ち出しました。その結果、外圧から抵抗するために、「国産組」の一致団結が始まり、昭和46年の「富士通と日立の開発提携」を皮切りに、「日本電気と東芝」や「三菱電機と沖電気」が提携を行い、この三大グループを中心に業界が再編されてきました。この頃は、IBMが名機「370シリーズ」を発売した時でもあり、弱小のU=Uコンビであるユーザック電子工業と内田洋行は孤軍奮闘するわけにも行かず、その三大グループのいずれかの企業との提携を視野に入れるのは当然の成り行きでした。
そこで、当時、小型機分野でトップを牽引している日本電気に提携を申し入れをしたのですが、あっさりと断られました。
後に判明したのですが、そのころ、日本電気はNEAC100という画期的なオフコン新機種の発売準備を行っていました。
その後、やはり従来より「純国産」を目指す富士通との提携がベストであるという両社の一致した考えから、昭和47年3月28日に「内田洋行」「ユーザック電子工業」「富士通」の3社提携の基本契約の正式調印となったわけです。この提携は、現在の状況を鑑みますと、まさしく正しい選択であったと考えます。
絶好調USAC720シリーズ
同時期、昭和46年10月に発売したUSAC720はその後のシリーズ機種と合わせて日本のコンピュータ業界にとってユーザックを無視できない存在にまでブランドを押し上げた名機の一つでした。
このUSAC720は、会計機の機能に小型コンピュータの思想を盛り込んだもので、インサータの搭載やジャーナルプリンタの採用そして当時、第4世代ソフトウエアと呼ばれたマイクロプログラム方式を採用した高性能かつ廉価な当社の現場ニーズをくまなく取り込んだコンピュータでした。
昭和46年から好調な推移で納入され、昭和48年には納入1,000台を突破しました。
こうした成功の陰には、当時の富士通の経営陣および技術陣の寛容で先見性に富んだ見識があったのも事実でした。このUSAC720の思想は、それまでの大型機でトップの座に君臨していた富士通の開発思想には、まったく当てはまらない設計思想であったからです。また、こうした富士通の姿勢に真摯に奮起したユーザック電子工業の若い技術者達の開発者魂も忘れてはなりません。
技術の合体が見せたUSAC820の成功…
ハードからソフトへ時代が大きく動く
USAC720の後継機種として登場するUSAC820は、富士通そして弊社の連合軍が、オフコン市場で最も強力なブランドシェアを誇る礎となりました。ユーザック電子工業は、富士通そしてUSACブランドの2つのブランドのオフコンを開発・製造する国内唯一の大コンピューターメーカーに成長するきっかけとなった機種です。USAC720とは違い、今度は富士通をチーフとする開発スタッフでモデル名Vo1、Vo2、Vo4…と共同開発目標である「Vo2」の設計を目指し、特に、ソフトウエア分野で富士通の技術陣の実力を思う存分に発揮した計画でした。その計画の当初モデルであるVo1モデルが、内田洋行「USAC820」であり富士通ブランドの「FACOM Bm」でありました。この機種が特に注目を集めたのは、「紙テープ」から「フロッピーディスク」へと切り替えに成功したからです。
そして、それはまさに「オフィスコンピュータの決定版」としての地位を確立、「対話型コンピュータ」の基礎を作り上げたコンピュータであると言っても過言ではありません。
USAC820の発売でソフトウエア体系が大きく整備されました。OSを含めて、ユーティリティ群が整備されて、また現在の「スーパーカクテル」の原点でもある「U-PACK」というアプリケーション・パッケージも同時に発売されるようになりました。こうした整備に伴い、SEサポートの体系や教育体系も併せて整備されて、ソフトの有償化やサポートの有償化などと併せて如何に安価で良質のシステムを提供するか?を考える時代の到来でした。
当然、ハードウエアの保守サービス網もこの時期より全国区的に猛スピードで整備されはじめたのです。
3社の提携が、富士通そしてユーザック電子工業の両社の技術者の知恵と汗の結晶が素晴らしい製品を生み出し、弊社と富士通が力を合わせて市場に向けて販売する…そして、両社がシェアを獲得することでアプリケーションのビジネスやシステムサポートのビジネスそしてハード・システム保守というビジネスが生まれ、事業が拡大していく…。高度経済成長下とは言いながらも、それはまさしく当時の弊社が求め続けていた「日本の企業のオフィスの生産性を向上させる」ビジョンを実現させていった軌跡でもあったのです。
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