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在庫の見える化とは?在庫管理による在庫見える化のメリットや進める方法について解説
自社の在庫管理の方法を見直して、業務効率を上げたいと考えている人も多いでしょう。
本記事では、在庫の見える化を行うメリットや進め方について解説します。進める際のポイントや在庫管理システムを導入する際の注意点についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

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1.在庫の見える化とは

在庫の見える化とは、倉庫や工場、店舗にどれだけの在庫があり、その在庫がどのように動いているのかを誰でも正確に把握できる状態のことです。在庫数や予定も含めた入出荷状況などのデータをリアルタイムで確認できるようになることで、過剰在庫や欠品といったリスクを未然に防げます。

在庫管理をデータに基づいた運用へと切り替えれば、在庫処理のスピードや精度が向上し、業務全体の効率化につながります。

2.在庫の見える化を進めるメリット

まずは、在庫の見える化を進めるメリットについて解説します。

1)在庫を適正な量にできる

在庫の見える化により、入荷や出荷のタイミングや在庫数、消費スピードが把握しやすくなります。需要に対してどれくらい在庫を確保しておくべきかを正確に判断できるため、過剰在庫による保管コストの増加や、逆に在庫不足による販売機会の損失を最小限に抑えられるでしょう。

2)業務効率化が図れる

在庫がどこにどれだけあるかが一目でわかる状態になると、ピッキングや検品、棚卸しなどの庫内作業がスムーズになります。作業にムダがなくなるため、従業員は探す時間や確認にかける手間が減り、その分他の業務に集中できます。業務プロセス全体が最適化されれば、人員配置の見直しにもつながり、生産性向上のベースが整うでしょう。

3)商品の品質を保てる

在庫の見える化を進める大きなメリットの一つは、商品の品質を保てる点です。在庫の状態が把握しやすくなることで、商品の保管環境や保管期間の管理が適切に行えます。

消費期限や賞味期限のある商品を扱っている場合でも、劣化を防いで適切なタイミングで出荷できるようになるでしょう。先入れ先出しを遵守できるため、古い在庫が残って廃棄になるといったケースも防ぐことができます。

4)コストを削減できる

在庫の見える化によって、倉庫内での作業内容が明確になり、ムダな動きや重複作業が減ることで作業時間を削減できます。結果として、人件費のコストを抑えられる点もメリットです。

商品の所在がすぐにわかる環境が整えば、在庫を探す時間や確認作業が短縮され、人の手をかけずに運用できる体制が整います。ひいては、現場の負担軽減にもつながるでしょう。作業が明確に、シンプルになれば、アルバイトや作業外注を採用することもでき、別の業務にリソースを割くことができるようになります。

5)倉庫のスペースを有効活用できる

在庫がどこに、どれだけあるかが把握できると、倉庫内の配置を最適化しやすくなります。不要な在庫が減ることでスペースに余裕が生まれ、必要な商品を取り出しやすい動線を作りやすくなる点がメリットです。

倉庫の効率的なレイアウトが実現すると、ピッキングや入出庫作業のスピードが上がり、倉庫そのものの生産性が高まるでしょう。

3.在庫の見える化を進める方法

続いて、在庫の見える化を進める方法について解説します。

1)5Sを徹底する

在庫の見える化を進める基本は、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの「5S」を徹底することです。不要なものを排除し、必要なものを必要な場所に配置するだけで、在庫の状態が視覚的に把握しやすくなります。

倉庫内が整っていれば作業のムダが減り、在庫を探す時間も短縮するでしょう。日々の清掃やルールの徹底によって、誰が作業しても同じ品質で管理できる環境を整えやすくなります。

2)ロケーション管理を実施する

在庫がどこに置いてあるかを明確にするロケーション管理は、見える化に欠かせない手法です。棚番号を割り振り、ゾーン分けすれば、入出庫のスピードが向上します。

ロケーション管理には、「固定ロケーション」と「フリーロケーション」の2つの方法があります。固定ロケーションは商品ごとに固定の場所を定めて管理する手法、フリーロケーションは空きスペースを自由に使って商品を管理する手法です。

固定ロケーション方式は誰にでもわかりやすいのが最大のメリットですが、商品点数(種類数)に対してスペースが少ない場合や、商品の移り変わりが激しい場合などには、運用することが難しくなります。

フリーロケーション方式は保管場所が固定されない分管理が難しい点がデメリットですが、在庫管理システムを活用してどこに置いたか、どこからとるのかを適切に管理・指示することができれば、倉庫スペースを効率的に使うことができます。

スーパーカクテルの物流オプション機能(ロケーション管理)
スーパーカクテルCoreシリーズ カタログ

3)在庫管理システムを活用する

在庫の見える化を進めるには、在庫管理システムの活用が効果的です。導入すれば、数量や入出庫状況をリアルタイムで確認できるようになります。データを自動で記録できるため、ミスが大幅に減り、管理の精度が向上するでしょう。

また、分析機能を活用すれば、在庫回転率や倉庫に長期間保管され続けている在庫の把握など、経営判断に役立つ情報が手に入るのもメリットです。

4.在庫の見える化を進める際のポイント

ここでは、在庫の見える化を進める際のポイントについて解説します。

1)現場の負担を考慮する

在庫の見える化を進める際には、運用する現場の負担を考慮する必要があります。新しい取り組みを始める際には、現場のスタッフがどれだけ負担なく取り組めるかを重視する必要があります。

記録作業が複雑だったり、作業工程が増えたりすると継続が難しくなり、かえってミスが発生しやすくなるでしょう。負担感が減り、現場が自発的に協力しやすくなるような取り組みをおすすめします。例えば運用設計時に現場メンバーに参画してもらう、テスト運用で事前に新しい運用をシミュレーションするなど、現場を巻き込んで進める必要があります。

2)カイゼンにつなげる

見える化で得られる情報は、日々の「カイゼン」活動に生かしてこそ価値が生まれます。在庫状況や入出荷の流れが把握できるようになると、どこにムダがあり、どんな工程が改善できるかが見えてきます。

データに基づいて改善を進めることで、効果を実感しやすくなり、PDCAも回しやすくなるでしょう。また、社内・社外それぞれにおける情報共有もスムーズに進む効果が期待できます。

5.在庫管理システムを導入する際の注意点

ここからは、在庫管理システムを導入する際の注意点について解説します。

1)自社にあったシステムを選ぶ

在庫管理システムを導入する際の注意点は、自社に合ったシステムを選ぶことです。

在庫管理システムは種類が多く、業界や規模によって求められる機能も異なります。そのため、便利そうに見える機能があっても、自社の業務内容と一致しなければ十分な効果は得られません。扱う商品の特徴や倉庫の規模などを整理し、自社の課題を解決できる機能がそろっているかをチェックしてください。

2)機器を検討する

システムそのものと同時に、現場で活用する機器についてもあわせて検討しましょう。商品のサイズや形状、一度の入出荷でピックする量などによって、適した機器は異なります。ハンディターミナルやデジタルピッキングシステム、自動倉庫、デジタルアソートなど、利用するシーンによって適した機器を検証してみましょう。

3)コストを意識する

コストを意識することも、在庫管理システムを導入する際には大切な観点です。導入前にイニシャルコストとランニングコストを試算し、長期的に見て負担が重くならないかを確認しましょう。

割安なシステムを選んだ結果、必要な機能が搭載されていないケースもあるため、料金だけではなく、費用対効果の視点で判断することが不可欠です。

4)マニュアルを整備する

システムを導入しても、使い方が統一されていなければ効果は発揮されません。社内向けのマニュアルを整備し、誰が操作しても同じ品質で管理できる状態を作るよう意識してください。

マニュアルがあれば教育がスムーズになり、ミスの防止にもつながります。またシステムの更新や運用ルールの変更があれば、マニュアルを見直すことで管理品質を維持できるでしょう。

6.内田洋行の「スーパーカクテル」とは

内田洋行の「スーパーカクテルCore」シリーズとは、販売管理・会計管理・生産管理・在庫管理などの基幹業務を一元的に管理できるシステムです。導入することで、調達から生産、在庫、販売に至る各データがリアルタイムに連携され、部門間の情報共有がスムーズになり、経営判断のスピードと精度が向上します。

シリーズのうちの「スーパーカクテルCore 物流オプション」を活用すれば、フリーロケーションを採用していても在庫状況がわかりやすくなり、管理がスムーズに進められます。

スーパーカクテルの導入事例

「スーパーカクテルCore」シリーズは、食品業、化学品業等を中心に、450業種6,500本以上の実績があります。一部のお客様にはインタビューで導入効果などを伺っておりますので、是非ご覧ください。

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7.まとめ

在庫の見える化は、業務効率向上や欠品による機会損失・過剰在庫による廃棄ロスの防止につながる重要な取り組みです。利益と顧客満足度アップを両立させるためにも、在庫の見える化を積極的に進めていきましょう。

在庫管理を効率的に行いたいなら、ぜひ内田洋行にご相談ください。内田洋行は、純国産初のオフィスコンピュータ(USAC)発売以来、これまで50年以上にわたってICTを通じ、中堅・中小企業の業務効率化を支援してきました。ICTのプロフェッショナル集団として、「真のDX」を提供し続けています。

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著者石井 陽子
株式会社内田洋行 情報ソリューション事業部
著者石井 陽子
株式会社内田洋行 情報ソリューション事業部

入社後、全国の販売パートナーを通じスーパーカクテルの拡販に従事。さまざまな業種のお客様の業務改善提案に携わる。2020年より営業経験を活かしてデジタルマーケティングおよびインサイドセールス業務に取り組んでいる。

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