経営主体 | 社会福祉法人 伊賀市社会事業協会 |
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理事長 | 藪内 勝 様 |
事業 | 児童福祉施設・老人福祉施設・障がい者福祉施設・医療施設 |
所在地 | 〒518-0032 三重県伊賀市朝屋731 |
URL | http://www.iga-sjk.or.jp/elderly.php |
絆Core 介護情報タブレットシステム導入事例
特別養護老人ホーム第二梨ノ木園 様

「介護情報タブレットシステム」の導入により、介護記録入力の効率化と有効化を実現
事業 | 児童福祉施設・老人福祉施設・障がい者福祉施設・医療施設 |
---|---|
所在地 | 三重県伊賀市 |
導入システム |
絆Core 介護情報タブレットシステム 絆 高齢者介護システム 絆 介護情報総合記録シート |
1981年に開園した特別養護老人ホーム第二梨ノ木園様は、2000年に「絆 高齢者介護システム」を導入。人手不足が深刻化する介護業界でありながら、同園には毎年多くの若手職員が入職し、かつ低い離職率をキープしています。今回は2020年に「介護情報タブレットシステム」を導入し記録業務を効率化した経緯や効果についてお聞きしました。
課題&導入効果
- 課題
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- ・手書きで時間がかかっていた介護記録を簡単にしたい。
- ・介護の記録を有効活用したい。
- ・職員の負担を減らしたい。
- 導入効果
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- ・記録にかける時間が短縮し、より深く詳細な記録ができ、介護の質向上に。
- ・介護の現場でタブレットから直接入力でき、作業が効率化。
- ・入居者の体調把握をより正確にできるようになった。
- ・引継ぎ連絡がより正しく簡単にできるようになった。
導入の背景
紙に文章で手書きしていた介護記録を効率化したい

2000年4月、介護保険法施行時に、絆高齢者介護システムを導入された、第二梨ノ木園様。2015 年、システム更新の際に、iPad による記録システム『介護情報総合記録シート』を新たに追加しました。
大窪園長は「私も以前は介護現場で働いていましたので、介護の記録の大変さを知っています。これを楽にできないかとずっと考えていました」と、導入の経緯を語ります。以前は罫線紙に、全ての情報を文章で記録していたとのこと。
「体温や血圧、食事の量や排せつの回数など、数字で表せることもすべて文章で書いていました。若い職員には文章を書くことが苦手な者もいます。数字で書くことと、文章で書くことを分ければ楽になるのではと、記録の書式を一新しました」。
大窪園長の考案した新しい書式によって、数字欄は数字を書くだけで完了し、記録が大幅に楽になったといいます。しかし、紙に手書きであることに変わりはありません。しかも、「記入は楽になったものの、記入欄が増えたことで時間はかかるようになりました。もっと簡単にできないかと思っていたときに、絆シリーズの販売・サポートをする内田洋行ITソリューションズから『介護情報総合記録シート』の提案をいただいたのです。その記録書式が、私が考えた書式とほとんど変わらなかったので、これなら無理なく導入できると思いました」(大窪園長)。
大窪園長は「私も以前は介護現場で働いていましたので、介護の記録の大変さを知っています。これを楽にできないかとずっと考えていました」と、導入の経緯を語ります。以前は罫線紙に、全ての情報を文章で記録していたとのこと。
「体温や血圧、食事の量や排せつの回数など、数字で表せることもすべて文章で書いていました。若い職員には文章を書くことが苦手な者もいます。数字で書くことと、文章で書くことを分ければ楽になるのではと、記録の書式を一新しました」。
大窪園長の考案した新しい書式によって、数字欄は数字を書くだけで完了し、記録が大幅に楽になったといいます。しかし、紙に手書きであることに変わりはありません。しかも、「記入は楽になったものの、記入欄が増えたことで時間はかかるようになりました。もっと簡単にできないかと思っていたときに、絆シリーズの販売・サポートをする内田洋行ITソリューションズから『介護情報総合記録シート』の提案をいただいたのです。その記録書式が、私が考えた書式とほとんど変わらなかったので、これなら無理なく導入できると思いました」(大窪園長)。
導入のポイント
トップダウンではなく、現場の職員の賛成を得て導入
しかし一般的に、新しいシステムを導入する際には現場から反発があるものです。「上から『これを使いなさい』と言われたのでは、やらされ感が生じて現場に受け入れられません。そこでまず、全職員を対象にデモ説明会を実施。実際に操作もして、手書きよりこんなに便利になるということを体感してもらいました」と大窪園長。その後の職員アンケートでは、全員一致で導入の賛成を得たといいます。
三枝統括主任によると、「当施設は20 代の若い職員が多く、iPad の操作に抵抗がなかったことも、導入がスムーズに進んだ要因です。年配の職員に若手職員が教える姿も見られ、思いのほか抵抗なく受け入れられました」とのこと。
三枝統括主任によると、「当施設は20 代の若い職員が多く、iPad の操作に抵抗がなかったことも、導入がスムーズに進んだ要因です。年配の職員に若手職員が教える姿も見られ、思いのほか抵抗なく受け入れられました」とのこと。

導入後の効果
「点」の情報が「線」でつながり、データに基づいた介護が可能に

「当園には、若くて経験の浅い職員が多く、文章で手書きをする従来の介護記録には、何を書いていいかわからず苦労する姿がよく見られました。しかし、『介護情報総合記録シート』を導入してからは、数字の部分は簡単に記入ができますし、文章で記入する欄も、ベテラン職員のシートを閲覧し、それをお手本にして書くという学び合いが自然に生まれ、短期間で記録の質がどんどん向上しているのには驚きました」と大窪園長。
「手書きのときは、その日その日の記録は『点』の情報でしかなかったのですが、『介護情報総合記録シート』の導入によって、記録が『線』でつながるようになりました。もし今、具合の悪い人がいたら、過去の記録を調べて、いつからどのように悪くなったのかを把握し、データに基づいた適切な対応をすることができます。『介護は記録が大事』とよく言われますが、なぜ大事なのか身に染みて実感しましたね。施設から病院に通院する場合も、ドクターにiPad で『介護情報総合記録シート』を見せるだけで、正確な情報を伝えられるようになり、通院用に資料を作成する必要がなくなりました。
職員交代時の引継ぎも、iPad で情報を見るだけでよく、以前使用していた引継ぎノートも不要に。連絡事項もiPad に入れておけば一斉に職員に伝わります。コミュニケーションツールとしても大変役立っています」と、三枝統括主任も導入効果を実感されています。
「手書きのときは、その日その日の記録は『点』の情報でしかなかったのですが、『介護情報総合記録シート』の導入によって、記録が『線』でつながるようになりました。もし今、具合の悪い人がいたら、過去の記録を調べて、いつからどのように悪くなったのかを把握し、データに基づいた適切な対応をすることができます。『介護は記録が大事』とよく言われますが、なぜ大事なのか身に染みて実感しましたね。施設から病院に通院する場合も、ドクターにiPad で『介護情報総合記録シート』を見せるだけで、正確な情報を伝えられるようになり、通院用に資料を作成する必要がなくなりました。
職員交代時の引継ぎも、iPad で情報を見るだけでよく、以前使用していた引継ぎノートも不要に。連絡事項もiPad に入れておけば一斉に職員に伝わります。コミュニケーションツールとしても大変役立っています」と、三枝統括主任も導入効果を実感されています。
介護記録の時間が短縮した分、介護の質が向上

介護現場ですぐに介護記録を入力できるので、デスクに戻ってPC に入力するという手間も不要になりました。「記録にかかる作業時間が大幅に短縮され、その分、介護の質がより深くなった」と、大窪園長は満足されています。「記録にかかる時間は減りましたが、内容が薄くなったのではなく、むしろ濃くなりました。介護の仕事はとても大変です。にもかかわらず、1人の利用者に対し、長文の介護記録を書く職員もいて驚きます。また、『介護情報総合記録シート』のデータは、看護師や栄養士、介護士、ケアマネージャーなどさまざまな職種の者が共有でき、多面的な利用者サポートに役立てることができます。利用者さんの満足にもつながっていると思います」。
今後の展開
新機能の追加でさらに便利に
『介護情報総合記録シート』の便利さに慣れたことで、「データを一人ずつしか入力できない」というネックが気になるようになってきたのが2020年のこと。「その頃、ちょうど内田洋行から、複数の利用者を選択して同時に入力できる『介護情報タブレットシステム』リリースの情報が。前回と同様、全職員にデモ説明会を開催し、このときも全員一致で導入が決まりました」(大窪園長)。
以前は、例えばAさんの情報を入力したら一度画面を閉じて、Bさんのページを開いてから、Bさんの情報を入力しなければなりませんでした。しかし、『介護情報タブレットシステム』を導入してからは、1つの画面でA さんの情報もB さんの情報も入力できるようになりました。
系列の他の施設にも、『介護情報タブレットシステム』の利用が広がっています。「第二梨ノ木園でタブレットの便利さを実感した者が他施設に異動すると、伝道師となって『介護情報タブレットシステム』を広げていくようです。今年(2021 年)3 月から身体障がい者支援施設梨丘園で運用が始まりました。私も今年、盲養護老人ホーム梨ノ木園に異動し、『介護情報タブレットシステム』の導入を進めています」と三枝統括主任。
以前は、例えばAさんの情報を入力したら一度画面を閉じて、Bさんのページを開いてから、Bさんの情報を入力しなければなりませんでした。しかし、『介護情報タブレットシステム』を導入してからは、1つの画面でA さんの情報もB さんの情報も入力できるようになりました。
系列の他の施設にも、『介護情報タブレットシステム』の利用が広がっています。「第二梨ノ木園でタブレットの便利さを実感した者が他施設に異動すると、伝道師となって『介護情報タブレットシステム』を広げていくようです。今年(2021 年)3 月から身体障がい者支援施設梨丘園で運用が始まりました。私も今年、盲養護老人ホーム梨ノ木園に異動し、『介護情報タブレットシステム』の導入を進めています」と三枝統括主任。
周辺機器との連動によってさらに業務の効率化を図る
「今後は、バイタル測定機器との連携によるデータの自動転記など、さまざまな機器との連携を進め、より効率化を図りたい。しかし、何でもかんでも連携すれば良いわけではありません。どの機能を連携させれば業務が効率化できるのか、職員が楽になるのか、よく見極めた上で選択し、投資の最適化を行うことが大事になるでしょう」と大窪園長。同園のある伊賀市は、特別養護老人ホームが13 施設もあるいわば激戦区。そのような中で、職員にも利用者にも選ばれ続ける施設として、梨ノ木園様では絶え間ない改善・改革が進められています。
特別養護老人ホーム第二梨ノ木園 様

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