HOME > 情報システム分野 > IT レポート > おいしさで人を笑顔にするオンリーワン感動創造企業ロマンライフ様導入事例 〜基幹システムデータ連携で業務を劇的に効率化〜

【食品ITフェア2023 オンライン】 おいしさで人を笑顔にするオンリーワン感動創造企業ロマンライフ様導入事例 〜基幹システムデータ連携で業務を劇的に効率化〜

2023/4/6 [食品,ERP,セミナーレポート]

京都発の「喜びをリレー」する感動創造企業ロマンライフ様。基幹システム稼働時にBI分析ツールを導入。基幹システムやPOSシステム、勤怠システムから実績データを分析。事業部や店舗別、日別、製品別の切り口で日々、売上や生産性データ分析を実施。BI活用でデータを見える化し業務を劇的に効率化した事例をご紹介します。

株式会社ロマンライフ 降矢 友弘 氏

株式会社ロマンライフ
経営サポート部 部長
降矢 友弘 氏

ウイングアーク1st株式会社

ウイングアーク1st株式会社
西日本営業部
松本 浩 氏

<株式会社ロマンライフ 様>

BIツール導入の背景、使用用途

最初に、私ども株式会社ロマンライフの会社概要についてご紹介します。1951年創業、京都に本社を構えておりまして、事業内容は二つございます。一つは「マールブランシュ事業部」という洋菓子の製造と販売を行っている事業で、昨年40周年を迎えました。もう一つは「侘家事業部」という飲食店の運営と物販の事業で、こちらも20周年の事業となっております。

スライド資料:ロマンライフ 会社概要

次に、私どもが今使っているシステム全体を図示いたします。7〜8年ほど前、内田洋行様に全面的に入っていただき、新たな基幹システムを構築いたしました。EPRパッケージ「スーパーカクテル販売・生産・原価」と「スーパーカクテル会計」を導入しています。

▼導入された製品の最新バージョンはこちら
食品業向け製販一体型統合パッケージ「スーパーカクテルCore FOODs」
会計管理システム「スーパーカクテルCore 会計」

スライド資料:システム全体像

基幹システムを中心に、POSサーバーやECサイト、飲食事業の外食店舗、顧客管理などを別システムで構築しています。弊社では、これらのシステムや基幹システムにあるデータを「Dr.Sum(ドクターサム)」というBIツールで瞬時に集約。各現場で使いやすいレポートにして、さまざまな決定や判断に活用しています。

本日は、この「Dr.Sum」の活用事例をご紹介いたします。

スライド資料:システム機能紹介(BI)

新たな基幹システムやBIツールを導入する以前は、各現場で収集したデータを十分に活用できていませんでした。データの加工にとても時間がかかり、本来すべき分析までは至っておりませんでした。
例えば、ある商品が今日どれだけ売れたのかを知るためには、担当者がレジのジャーナルのデータを見てエクセルに打ち直すといった加工をしていたのです。

そこで、基幹システムを入れ替えたタイミングで各現場の全データを連携させる仕組みを作ることにしました。具体的には、Dr.Sumで必要なデータをシステムから抽出して集約するというやり方です。
すると、データを抽出する時間が劇的に短くなり、データに基づいた判断や決定もできるようになりました。

スライド資料:具体的なBIツールの用途

Dr.Sumを用いると、毎日生じるさまざまなデータを簡単に連携させることができます。ECサイトのデータや店舗のPOSレジデータなどの現場データだけでなく、顧客管理や従業員の勤怠管理のデータ、スーパーカクテルの販売や会計データを瞬時に連携させることが可能です。

具体的な使い方としては、営業・製造・マーケティングの現場では、店舗別の売上分析表や店舗の在庫、アイテム別の売上推移のデータを確認する際に使用しています。

バックオフィス側でも、例えば人事にかかわるデータをさまざまに連携させて見ることができ、人時生産高や人時売上高といったような生産性にかかわる情報も簡単に形にすることができます。

こういった複数のデータを連携させた高鮮度の情報を経営会議や意思決定の材料として活用しています。

BIツール操作(直感的な操作で即時にデータ出力)

Dr.Sumの特徴の一つは、直感的に操作できることです。

最初に出てくるホーム画面には、「お気に入り」と「最近実行した定義」が表示されます。
各部門や各店舗でよく使うデータ連携の帳票を「お気に入り」としてホーム画面に貼り付けており、現場の者がより簡単な操作で欲しい情報を閲覧できるように工夫しています。
また、ホーム画面に表れているもの以外の帳票を見たいときは、ホーム画面の左側にあるタブの中に格納されているので、そこをクリックすると誰でも簡単に見ることができます。

抽出したいデータの項目をいくつか選んで実行ボタンをクリックすることで、それらの最新データが集計された帳票が一気に立ち上がります。このようなデータから、例えば店長は商品ごとの販売数や推移を即座に確認し、翌日の発注や販売計画に活かしています。

在庫についても同様に、どこの店舗にどれだけの在庫があるかをリアルタイムで確認できます。ある店舗で限定アイテムの在庫が切れそうなとき、在庫に余裕がありそうな店舗に連絡して回してもらうといったことがすぐにできるようになります。

店舗以外のところでも、製造現場のリーダーや購買のリーダーがDr.Sumを使いながら、生産計画や在庫管理などの業務を効率的に進めています。

導入の効果 〜従来の感性に「分析思考」が加わった〜

人によって見たいデータは異なります。複数のデータを関連させながら見たいことも多々あります。それらのデータを紐づけて、わかりやすい形で瞬時にアウトプットできるのがDr.SumというBIツールです。
操作においては、専門的なIT知識は不要です。忙しいときでも、簡単にデータを抽出して帳票を作り、それを判断材料に使える。これは、Dr.SumというBIツールを導入して良かったことの一つです。

スライド資料:BIツール導入の効果

従来から私どもはお客様の声や市場のトレンドなど、現場感を大事にしてまいりました。ただ、どちらかと言うと、データを生かしきれていなかったところがありました。それが今、現場の感性の部分と、システムで見えるようになった数字の訴えかけるものとを組み合わせられるようになったと思っています。
従来の感性に「分析思考」が加わった新しい判断基準をもち、より精緻で瞬間的な経営判断ができるようになったということが、Dr.Sumを導入した一番のメリットだったと考えております。

今後の改題 〜より深く広くデータを連携させる〜

今後の課題としては、二つほどあると考えています。

スライド資料:今後の課題・展望

一つ目は、Dr.Sumをより活用しなければならないという課題です。本当にほしいデータをもっと直感的に出し、すぐに分析が始められるような形にしたい。そのために、例えば商品にかかわるマスター改変や区分整備を始めているところです。

もう一つは、約20万人の顧客データの活用です。現状、このデータ全てを連携することができていません。より顧客管理システムとの連携を図り、顧客分析や地域分析のレベルを深めることで、私どもが本当に出したい帳票を作ることができるのではないかと考えております。

今後、こういった課題に取り組むことで、さらに経営の効率を上げていくようなデータの蓄積が可能になると期待しています。

<ウイングアーク1st株式会社 様>

ウイングアーク1stが開発し販売する「Dr.Sum」

ここからは、「Dr.Sum」を開発して販売しているウイングアーク1stから説明いたします。

弊社の会社概要は次の通りです。本社は東京の六本木にあります。国内外で事業を展開しております。

スライド資料:ウイングアーク 会社概要

事業内容は主にソフトウェアおよびクラウドサービスの開発や販売です。
事業領域は大きく二つあります。一つは、ビジネスドキュメントの領域で、帳票市場においては出荷ベースで国内シェアNo.1となっております。もう一つは、データエンパワーメントの領域で、こちらについてもBI市場では出荷ベースで国内シェアNo.1を取っております。

弊社の製品は次のようになっております。

スライド資料:ウイングアークの事業領域

ビジネスドキュメント事業では、帳票のレイアウトの作成から最後の出力までの総合帳票基盤ソリューションを提供する「SVF」があります。また、電子帳票プラットフォーム「インボイスエージェント」という製品もあり、こちらは文書管理や電子帳簿保存法の対応などで活用いただけます。

データエンパワーメント事業では、大量のデータを高速に集計する「Dr.Sum」のほか、データ分析の結果を直感的にわかりやすく一覧できる「MotionBoard(モーションボード)」というBIダッシュボードもあります。また、あらゆるデータを集めてつなぐデータプレパレーションのデータ分析基盤「Dataring」という製品もございます。これらすべて弊社で開発し販売しております。

製品概要

「Dr.Sum」の説明をさせていただきます。

お客様におかれましては、データの分析や活用についてさまざまなお悩みをもっていると思います。その悩みは次のようなものではないでしょうか。

  • データ加工やレポート作成のための作業でなく、分析・活用に時間を使いたい
  • 全社のデータを「使える形」で集約・蓄積することで、様々な角度から業務状況を分析できるようにしたい
  • 全社員がいつでも自由にデータにアクセスでき、データに基づいた活動が行える環境を整えたい

こういった悩みをもっているのなら、ぜひ弊社のDr.Sumをご利用ください。データ活用のあるべき姿を実現することができます。

Dr.Sumは、企業のデータ活用に必要な機能をすべて提供できるデータ分析基盤です。備わっている機能は三つで、コアとなる「分析用データベース」、「データ連携ツール」、「ユーザーインターフェース」です。これらを組み合わせることで、幅広いニーズに対応し、企業の成長に合わせて継続して利用することを可能にします。

スライド資料:Dr.sumとは?

データの流れで説明しますと、業務システムのさまざまなデータをDr.Sumの分析データベースにもってきて集約するという形になります。ロマンライフ様の事例であれば、POSデータやスーパーカクテルにあるデータなどをDr.Sumに入れるという流れです。

ただ、このときにデータの加工やクレンジングなどの処理が必要であれば、事前にデータ連携ツールを活用します。その処理したデータを分析用データベースに入れて集約し、そこからユーザーインターフェースで集計表の作成やデータ分析をします。

このユーザーインターフェースでは、三つの形を利用できます。一つ目は、わかりやすい形でまとめる「Datalizar for Web」。二つ目は、使い慣れたエクセル形式にする「Datalizar for Excel」。三つ目は、先ほど紹介しましたが、より視覚的・直感的に見せる「MotionBoard」です。
Dr.Sumを導入いただくと、データを集めてわかりやすく見ること、さらに分析ができるようになります。

支持されている理由

Dr.Sumが多くの企業様から支持されている理由は、ほかにもあります。

スライド資料:Dr.sumが指示されている理由

一つ目は、用途に合わせて提供形態を選べることです。
例えば、クラウド版ならスモールスタートがしやすいというメリットがあります。クラウドライセンスであればユーザー単位でご購入いただくことができるので、いきなり大規模な取り組みを必要としません。今後の成長や用途に合わせて拡張していきたいという要望があるのでしたら、こちらのクラウド版が利用しやすいです。

逆に、使用するユーザーがとても多いのであれば、オンプレミス版が利用しやすいと思います。利用者が増えれば増えるほど費用対効果が出るようになります。

二つ目は、ノーコード開発ができることです。専用のGUIを用意しておりますので、プログラミングの知識は不要。基本的に、GUI上の画面で簡単なマウス操作やキーボード操作をするだけです。

三つ目は、高速の集計データベースであることです。弊社で開発したデータベースエンジンが搭載されていて、数十億件を超えるデータに対してもレスポンス良く集計や分析をすることができます。

四つ目は、サポート体制です。自社で開発した製品なので、弊社の中でサポートと開発が密に連携をとっております。クリティカルな問い合わせであっても、すぐに対応可能です。また、マニュアルも含めてすべて日本語に対応しております。

スライド資料:活用シーン ビッグデータの活用・需要予測

改めて強調したいのは、Dr.Sumのデータベースエンジンの速さです。ケースによっては10億件のデータをわずか1秒台で集計できます。
現在、データ量が多く集計結果が出るまでに時間がかかっていたり、事業規模の拡大にともないデータ量の増大が見込まれるのであれば、ぜひDr.Sumをご検討ください。

また、Dr.Sumは、プログラミング言語のPythonと連携させることも可能です。お客様の中には、機械学習のデータ基盤として利用いただいているケースもございます。さまざまな角度からデータ活用ができますので、データ活用の面で何かお困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。

よろしければ、株式会社ロマンライフ 様の食品業向けパッケージシステム 導入事例もご覧ください。

食品業の経営者・マネージャーの皆さまへ

主な製品シリーズ

  • 文書自動配信サービス「AirRepo(エアレポ)」
  • 業種特化型基幹業務システム スーパーカクテルCore
  • 会議室予約・運用システム SMART ROOMS
  • 絆 高齢者介護システム
  • 絆 障がい者福祉システム あすなろ台帳

セミナーレポートやホワイトペーパーなど、IT・経営に関する旬な情報をお届けする [ ITレポート ] です。

PAGE TOP

COPYRIGHT(C) UCHIDA YOKO CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.